浮遊性有孔虫データベース

スフェロイディネラ・デヒセンス Sphaeroidinella dehiscens (Schwager), 1866

スフェロイディネラ・デヒセンス(Sphaeroidinella dehiscens)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫鋼 - 有孔虫目 - グロビゲリナ上科 - グロビゲリナ科 - スフェロイディネラ属

時代

現生

特徴 

殻は大型、巻きの高さは低く、殻は厚い。殻室は球形で最終旋回は3室である。棘状突起(スパイン, spines)はもたない。チェンバー同士が接続する縫合線(スーチャー)部分に亀裂状で外周に突出した広い溝が全周にできる。この亀裂がより広いものについては、亜種(S. dehiscens excavata)として区別されることがある。骨格の巻き自体はグロビゲリノイデス・サッキュリファーに似る。殻全体を結晶質の炭酸カルシウム(cortex)で覆うため、最外層部分はガラス状で光透過性があり表面は平滑である。殻の表面は小さな孔(pores)がみられる。赤道付近の熱帯におもに出現する種である。


電子顕微鏡写真

スケール:100μm

スケール:10μm
スフェロイディネラ・デヒセンス(Sphaeroidinella dehiscens)表面構造の拡大
表面構造の拡大

まめ知識

種小名(dehiscens)はその名の通り、縫合線部分のデヒセンス(dehiscence: 裂開、あるいは縫合不全の意味)であります。最外殻が緻密で厚い炭酸カルシウム結晶よりなるため、現生の浮遊性有孔虫のなかでもっとも頑丈であり、他の浮遊性有孔虫がとけて無くなってしまうような深海でも完全な殻として産出することがあります。深海の堆積物このデータベースの標本は、西赤道太平洋の海底堆積物から産出したものです。