浮遊性有孔虫データベース

ストレプトキルス・トケラウアエ Streptochilus tokelauae (Boersma), 1969

ストレプトキルス・トケラウアエ(<i>Streptochilus tokelauae</i> (Boersma), 1969)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫鋼 - 有孔虫目 - ヘテロヘリックス上科 - キログエンベリナ科 - ストレプトキルス属

時代

現生

特徴

殻は小さく、縦長である。チェンバーは丸ないし卵形で、配列は二列状旋回(バイセリアル)でしばしば捩じれる。口孔には襟状の縁取りがある。この襟状の縁 取りの口孔側の端は、口孔の内側に入り込み、以前に作られたチェンバーの口孔と接続している。口孔の内側にはプレート状の歯板をもたない。表面は平滑で小さな小孔(ポア)をもつ。


サンプリング情報

産地:西太平洋 (北緯30度00分、東経145度00分)
水深:90m
採取日:2012年6月10日


生きている姿

飼育実験下での写真です。写真では仮足が見えませんが、健康な個体は左側に位置する口孔(アパーチャ)から仮足を放射状に出して捕食します。

ストレプトキルス・トケラウアエ(Streptochilus tokelauae (Boersma), 1969)
ストレプトキルス・トケラウアエ(Streptochilus tokelauae (Boersma), 1969)

電子顕微鏡写真

スケール:10μm

スケール:20μm

まめ知識

ストレプトキルス・グロビュローサス(Streptochilus globulosus)と呼ばれる場合もありますが、両者は同じ種です。
このような2列状旋回の生態はほとんど解明されていませんが、この形態の起源をさかのぼれば、ガリッテリア属同様に白亜紀にはすでに存在していました。写真の個体は西太平洋中緯度の観測点S1から得られたものですが、全体の浮遊性有孔虫の数に対して、その産出は0.1%以下です。言い換えると、1000個体捕まえて1個体出るか出ないか、というくらいです。たいへん生息密度の小さい種です。
このストレプトキルスを公開したのは、ガリッテリア属同様、このデータベースが世界で初めてだと思います。