三陸沖の海のようす

MR12-E02公開による三陸沖の海洋生物資源(漁場)環境の長期モニタリング-溶存化学成分-

2012年3月15日〜2012年3月30日

どこで

岩手県沖合海域

しらべたこと

巨大地震による沿岸域からの土砂等の流入により、三陸沖海底では地形や海底表層の状況が変動し、沖合の生物資源への生息環境への影響が考えられます。そこで、 海洋生物資源(漁場)環境の長期モニタリングするため、沖合水産業のための海洋環境データを観測し、それらについて分析・考察を行いました。

【観測項目】
水温、塩分、蛍光強度、透過度、溶存酸素(DO)、リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニア、ケイ酸塩、クロロフィル、溶存無機炭素、アルカリ度 など

わかったこと

水深600m以深の透過度、溶存酸素及び栄養塩の関係を見ると、600~800mでは透過度の低下し、DOの増加と栄養塩の低下を確認しました。また、850~2000mでは透過度が低下していますが、DOの減少、全無機窒素円以外のリン酸塩とケイ酸塩の増加を確認しました。

透過度が大陸棚斜面付近で低下していた。

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2012 春
   

水深600~800mでは、
地震による海底から影響か、
水塊混合の影響を確認するとともに、
水深850~2000mでは
地震による海底の堆積物が
巻き上げられたことが示唆されました。

   
  

研究発表

脇田昌英,渡邉修一,川上創,内田裕,古島靖夫,北里洋,野牧秀隆,藤倉克則,中野善之(JAMSTEC)(2013) MR12-E02航海による三陸沖の海洋生物資源(漁場)環境の長期モニタリング -溶存化学成分-.2013年6月8日,仙台.

関連する調査計画・報告

調査報告「海底地形・瓦礫の精密マッピングと海洋環境・生態系の調査
(調査期間:2012/03/06-2012/03/30)

調査計画「海底地形・瓦礫の精密マッピングと海洋環境・生態系の調査
(調査期間:2012/03/06-2012/03/30)

  

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