●2012年7月21日~2013年2月22日
●東北太平洋沖(福島県小名浜沖・宮城県塩竈沖・岩手県釜石沖)、北海道網走沖
●キチジの資源管理・保全のための知見に寄与することを目的として、東北太平洋沖となる福島県小名浜沖(1点:4個体)と宮城県塩竈沖(1点:5個体)から2012年7月21日に採集した計9個体、岩手県釜石沖2点から2013年2月19日と22日に採集した27個体、また北海道網走沖1点から2012年10月13日に採集した30個体、計66個体の遺伝的集団構造解析を行いました。
また、 釜石沖と網走沖のキチジを用いて年齢の解析を行いました。
●年齢解析の結果と過去の研究報告より、着底後のキチジは東北沖〜網走沖間を行き来していないことが推定されます。また、遺伝子的集団構造としては、地理的にまとまる遺伝子の構造(ハプロタイプ)は認められないことから、東北沖と網走沖キチジの間に地理的隔離は無く、遺伝的に一つの集団であることがわかりました。