三陸沖の海のようす

キタクシノハクモヒトデの遺伝的集団構造に東日本大震災が与えた影響の評価

2013年

どこで

東北沖海底(大槌沖、釜石沖、三陸沖)

しらべたこと

東北沖合の深海底に優占するキタクシノハクモヒトデの遺伝的集団構造に東日本大震災が影響を与えたのかどうか評価するため、震災前後の集団を対象に遺伝子情報を比較しました。

  • 震災前の個体は2006~2008年に採集した39個体を使用(但し、利用できる個体数が少ないため、東北以外の個体を含む)。
  • 震災後の個体は2013年に無人探査機の搭載されるスラープガンを使用して採集した75個体を使用。

わかったこと

震災前後の遺伝子型(ハプロタイプ)の出現率に大きな変化は見られませんでした。

震災前後を比較し、共通のハプロタイプの出現及び優先するハプロタイプが共通であることを確認しました。

震災後の位置や水深の異なる各地点に共通のハプロタイプを確認。東北沖の各地点の母集団は共通であると推定しました。

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東日本大震災はキタクシノハクモヒトデ
の遺伝的集団構造に大きな影響を
与えていないことが推測されます。

   
  

研究発表

髙橋幸愛, 藤田敏彦, 倉持利明, 河戸勝, 土田真二, 笠井彩香, 河西なつみ, 藤倉克則, 北里洋, 藤原義弘(2014) キタクシノハクモヒトデの遺伝的集団構造に東日本大震災が与えた影響の評価. 2014年5月17日, 仙台.

  

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