●2012年3月23日~2012年3月30日
●大槌—女川—仙台湾の沖合
●大槌沖、女川沖、仙台湾沖の計8地点(水深300-900m)で堆積物を採取し、2011年3月の地震や津波で乱された堆積物がどれくらいの厚さに積もっているのか、堆積物中の環境はどのように変化しているのか、そして微生物や多細胞生物の分布はどうなっているのかを調査しました。
●どの地点でも、厚さ1-7cmにおよぶ、地震や津波で乱された堆積物の層が観察されました。通常、微生物や小型多細胞生物は、堆積物のいちばん上の部分に多く生息し、堆積物の深いほうにいくにつれて減少するのですが、これらの海域では、堆積物の少し深いところに一番多く生息している傾向がありました。また、この傾向は、海底の変動量がもっとも大きかった地点に近い仙台湾沖の堆積物で顕著でした。