試合結果RESULT

RESULT

大会10日目[2回戦]2021年10月15日(金)

第1試合

糸島の砂
福岡県
VS
WIN
黒の粒組
岐阜県

第3試合

松脂岩(ピッチストーン)
特別枠(大会委員長推薦)

試合映像

レビュー[JAMSTEC高知コア研究所:廣瀬丈洋]

大会10日目は外国人ゲストを迎え、通訳も参加して撮影するといった初めての試みであった。また、廣瀬にとって2回目のMC挑戦でもあった。対戦する砂の情報と実況のための下準備を子供と一緒に入念におこなって臨んだ思い出深い大会となった。


第1試合は、「糸島の砂(海砂:beach sand)」 対 「黒の粒組(火山灰:volcanic tuff)」。両者ほぼ同時にすべりはじめるといった稀な展開。その後も最後までトルクが落ちない超接戦となった。接戦を制したのは、ゲストJohnの予想通りタフ(強い: tough)と発音をするするタフ(灰:tuff)であった。


第2試合は、砂鉄を多く含む「蹄(ひずめ)磨き向きな砂」 対 松脂混入疑惑(?)がかけられている「クライミングチョーク」。見た目は「ごま塩」対「小麦粉」。粒径の違いがどのように勝敗を左右するのかが見どころであった。結果は、廣瀬の出身地、大阪代表のクライミングチョークの圧勝。この強さは本物だ!このまま優勝するとドーピング疑惑解消のための化学分析が待ち受けていること必死である。


第3試合は、大会委員長の出身地、愛知の県の石である「松脂岩(ピッチストーン)」対 今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎先生の出身地である愛媛県新宮市から出場の「ランプロファイヤ岩脈」。岩石化学成分でいうと「酸性岩」対「塩基性岩」の戦い。ランプロファイヤ岩脈は日本ではじめてダイアモンドの産出が確認された岩石であり、よくわかっていないダイアモンドの摩擦特性が勝敗の鍵を握るのではとのJohnの解説。結果はダイアモンドが威力を発揮したのか、ランプロファイヤ岩脈の勝利!真鍋先生、おめでとうございました!


動画前半は、模型を使った地球深部探査船「ちきゅう」の紹介。最後には海底広域研究船「かいめい」に乗船中のMC濱田さんからのビデオレターと見どころ満載。

勝者コメント

第1試合
[黒の粒組:岐阜県]

岐阜県内を歩いていて、岐阜県と言えば長良川の砂。
しかし、いろいろ混ざった砂は他にもあると思い 火山灰は角ばっているので摩擦に強いのではと考え、新第三紀岩村層群内の火山灰「黒の粒組」で参加しました。
相手は「スピネル砂」に勝った海浜砂。勝つのは難しいだろうと思っていましたが
結果はなんと粘り勝ち。 VICTORY
誇らしいです。
次の対戦相手は「方鉛鉱」。
厳しい戦いになると思いますが持ち前の粘りに期待します。

第2試合
[クライミングチョーク:大阪府]

大会も2回戦となり、激しさを増す中3回戦進出という大賞をなすことができ、大変うれしく思っております。大会後半になるにつれ、残っている砂の構成鉱物等にどのような傾向があるのか、明らかになっていくことが毎週の楽しみです。今後の大会も楽しく拝見させていただきます。

第3試合
[ランプロファイヤ岩脈:愛媛県]

1回戦は運良くシードだったため、対戦を今か今かと楽しみにしていました。
目には見えないけれどきっと含まれているダイヤモンドがきっと頑張ってくれると!
試合はかなりの好勝負で、画面越しに一生懸命応援していました!
このまま勝ち進み、愛媛や日本の地質に少しでもスポットライトが当たれば嬉しいです。

敗者コメント

第1試合
[糸島の砂:福岡県]

2回戦に勝ち上がった糸島の砂ですが、今回の試合では敗退してしまいました。途中まではかなち良い勝負でしたが、結果的には糸島の砂が先に滑ってしまいました。正直悔しいですが、これまでで最も興奮させられた試合でした。
すべらない砂甲子園の第2回目の開催があれば、ぜひ参加したいです。この度は、ありがとうございました。

第2試合
[蹄(ひずめ)磨き向きな砂:青森県]

黒い砂粒が砂鉄じゃなかったのは意外でした。。。
残念ながら蹄鉄は作れなさそうですが、代わりに今度カモシカにあったら、クライミングチョークをおススメしておきます。
「すべらない甲子園」、引き続き動向に注目ですね。!!

第3試合
[松脂岩(ピッチストーン):特別枠(大会委員長推薦)]

優勝して町おこしに!という夢は儚く散ってしまいました。ですが、負けてしまったとしても松脂岩が愛知県・新城市の石であり、学術的にも貴重で素晴らしい石であることには変わりはありませんので引き続き推していきたいと思います。松脂岩に土を付けたランプロファイヤ岩脈にはぜひこの先も勝ち進んでもらいたいです。ダイヤモンドパワーでファイトだ!