研究分野

大気海洋システムの大循環を決める力学プロセスを簡単なモデルから複雑な大循環モデルにいたる多様な階層のモデルを用いて理解し、その変動予測技術の向上に資することをめざしている。特に最近は大気海洋陸面相互作用からなるモンスーン海洋学や海洋を含む地球気候システムの淡水循環に関心がある。

  1. 1999年に発見したインド洋熱帯域のダイポール、亜熱帯域のダイポールなどの大気海洋結合現象とその世界各地の気象への影響をデータ解析や大気・海洋大循環モデルシミュレーションにより調べている。
  2. 1. の研究成果の応用として、工学、農学、法文系研究者と連携してサウジアラビア南西部の海洋性砂漠の改善計画を推進している。また地球システム科学大講座と共同してインド洋のダイポールの古気候復元プロジェクトを推進している。
  3. 海の天気予報計画や海洋気候研究を推進する一環として、高解像の海洋大循環モデルを用いて、黒潮蛇行、北赤道海流の分岐、スリランカ・ドーム、ミンダナオ・ドーム、インドネシア通過流など世界海洋の様々な大規模現象の研究を行っている。
  4. 海洋のレンズ状渦など非線形渦の形成メカニズムを惑星流体力学的な立場から研究している。

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