アルゴフロートデータから得られた全球表層塩分の長期変化と水循強化

地球上の約7割を占める海洋の塩分は、主に降水・蒸発によって変化します。全球を網羅するアルゴフロートデータから、地球規模で起こっ ている海洋表層の塩分変化が捉えられました。過去の船舶観測等で得られた表層塩分データと比較して、ここ30年で亜寒帯域と熱帯域で低塩分、亜熱帯域で高 塩分化するという系統的な変化が示されました。これは。地球規模で、蒸発過剰の海域ではより蒸発が、降水過剰の海域ではより降水が増加していることを示唆 しています。

出展

Hosoda, S., T. Suga, N. Shikama ,and K. Mizuno (2009), Global surface layer salinity change detected by Argo and its implication for hydrological cycle intensification, J. Oceanography, 65(4), 579-586.