航海訓練所所属の帆船「海王丸」でアルゴフロートを投入しました(2015.09.03)

2015年4月上旬に独立行政法人航海訓練所所属の帆船「海王丸」でアルゴフロートの投入にご協力頂きました。
「海王丸」は日本を出港し、サンフランシスコへ、ハワイに寄港し、約2ヶ月間かけて太平洋を往復しました。帆船はエンジンを使わず、風と海流を駆使しながら、目的地を目指します。そのため、予定通りのコースをたどることは非常に難しいですが、今航海は奇跡的に天候や海況にも恵まれ、3台のフロートの投入は予定通りの海域(北緯38~42度、西経138~148度)で無事に行われました。
この海域は航行する船舶が少なく、稼働中のフロートが少ない海域でしたが、今回の投入により、アルゴ観測網の維持に貢献して頂きました。
投入したアルゴフロートはそれぞれ"海"君,"王"君,"丸"君,と名付けられ、「海王丸」乗船中のみなさんの想いを乗せて、アルゴフロートの観測が始まりました。投入したフロートの「今」の位置やこれまで漂流してきた軌跡、観測データを下記よりご覧いただけます。是非ご覧ください。


命名者による名入れが行われました。

乗船者の注目を浴びながら、投入準備です
最初のフロート”海君”、狙いを定めて、投入します
2回目の投入です。”王君”の投入です

この航海最後の投入となる3回目”丸君”まもなく投入です。投入前にフロートと一緒に記念撮影

写真提供:独立行政法人航海訓練所