深海バイオリソースを
日本国内の民間企業、大学、研究機関に広く提供しています。

深海の極限環境に生息する微生物は、陸上の微生物とは異なる固有の生存戦略を有し、様々なイノベーションの源泉としての活用が期待されています。 しかしながらサンプルの入手が極めて困難なため、深海微生物の産業利用はほとんど進んでいません。

そこで生命理工学センターではオープンイノベーション体制によって深海微生物の産業利用を促進する為、JAMSTECが保有する日本領海及び排他的経済水域(EEZ)内から採取した深海バイオリソース深海堆積物及び深海微生物株)を日本国内の民間企業、大学、研究機関に広く提供しています。
有人潜水調査船「しんかい6500」

深海微生物株(バクテリア、酵母・真菌)をご用意しております。

現在提供中の深海堆積物は、好気性微生物株の単離源としてご利用可能であり、海底表層から適切に採取後、凍結保存した試料約1,000種類を準備しております。
また、好気性微生物約4,500株をスクリーニング株として公開しております。
これらの微生物株は細菌(バクテリア)及び酵母・真菌に属し、寒天プレート上での生育も可能です。
微生物株については現在も整備を進めており、最終的には計約7,000株を順次公開する予定です。

深海微生物株(バクテリア、酵母・真菌)
培養条件

・一般的な培養条件で利用可能な菌株を中心にご提供しております。

・一般的な海洋性微生物の培養に用いるMarine Broth 2216やYM Brothなどの培地で増殖可能な菌を提供しております。

・増殖温度帯は4℃~30℃が主な培養温度となります。

・深海から分離しておりますが、特殊な装置を使わずに、一般的な培養条件で利用可能な菌株を中心にご提供しております。

ニーズに合ったスクリーニングリソース(深海堆積物)を提供させていただきます。

深海堆積物は、リソースの利用目的をお聞きした上で、JAMSTECでの深海微生物研究の知見に基づいて、ニーズに合致すると思われる試料を選定してご提供いたします。微生物株についても、ご相談を経てご提供いたします。事前相談に関しては、ご要望があれば秘密保持契約を締結いたします。また、提供に際して深海微生物の基本的な取り扱い方法などの技術講習も可能です。
サンプリングの海域例

・沿岸(相模湾、駿河湾の水深~1000m)

・沖合(南海トラフ、水深~3000m)

・海溝(日本海溝、伊豆・小笠原海溝、水深~8000m)など

有人潜水調査船「しんかい6500」による深海堆積物のサンプリング
有人潜水調査船「しんかい6500」による
深海堆積物のサンプリング
無人探査機「かいこう」による深海堆積物のサンプリング(柱状採泥)
無人探査機「かいこう」による
深海堆積物のサンプリング(柱状採泥)
権利および費用について
権利関係について
費用について

お問い合わせからサンプル送付までの流れ

STEP1お問い合わせ
アンケートフォームに必要事項を記載いただき、お問い合わせください。
STEP2事業内容や制度に関しての
(ご説明お打ち合わせ)
アンケートに記載いただいた内容を踏まえて、一度お打ち合わせさせていただきます。 リソースをご利用いただくにあたり同意いただく約款や、機構から提供可能なリソースについて ​ご説明いたします。
STEP3お申し込み
押印付きお申込書を頂戴し、正式にお申込みとなります。
STEP4サンプルの送付
お申込みから約1ヶ月程度で送付可能です。
STEP5請求書送付、
利用料のお支払い
サンプルを受領されたことを確認しましたら、利用料の請求書をお送りいたします。
「希少性が高く魅力的ではあるものの、未知の部分が多く手を出し難い」という深海バイオリソースの特性を考慮し、リソース提供時の対価は実費相当額のみに抑えております。
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