東北地方太平洋沖地震で大きな滑りが伝播したと考えられている日本海溝の海溝軸付近において、地球深部探査船「ちきゅう」で大水深掘削を行い、実際に巨大地震を引き起こしたと考えられるプレート境界断層からの試料の採取と、断層の摩擦熱を早期に直接計測することに挑みました。
東北地方太平洋沖地震の巨大地震と津波を引き起こしたプレート境界断層に到達する海底下850.5mまでの掘削同時検層を行い、地層の物性データを取得するとともに、海底下648m~844.5mの区間で、断層を含む地質試料の採取に成功しました。
2012年7月には、震源域への長期孔内計測システム(温度センサー)の設置に成功しました。