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浮遊性有孔虫データベース
Dentigloborotalia anfracta (PARKER)
読み
デンティグロボロタリア・アンフラクタ
和名
カザグルマウキダマ
分類
FORAMINIFERA - グロボタラメア綱 - ロタリイダ目
時代
現生
特徴
カザグルマウキダマのタイプ種である。殻は0.2mmと小型で、低いトロコイド状旋回である。勾玉型(reniform,kidney-shaped)の房室で構成されることが光学顕微鏡下で判別可能な大きな形態的特徴である。棘は持たない。殻表面には極小の壁孔(1〜2 µm,medioperforation)を持つ。主口孔の周囲にサメの歯様の小突起(hook-shaped pustules)を持つことが特徴であり,属名であるDenti-の由来となっている.なおこの小突起は構造が小さすぎて光学顕微鏡下では識別できない。主口孔には明瞭なフラップ(flap)が発達する。房室はややねじれた様に配置されることから,殻の概形が風車のように見える。 温暖種。
種名の変更履歴
Globorotalia anfracta PARKER, 1967
電子顕微鏡写真
スケール:50μm
スケール:5μm
コラム、まめ知識など
旋回面からみたら、風車のようなかたちをしていることからこの和名が付きました。この種は、熱帯〜温帯付近にごくまれに産出します。詳細な分布や生態は明らかになっていません。このデータベースの標本は、西赤道太平洋(オントンジャワ海台:南緯2度、東経160度)の海底堆積物から産出したものです。