Globigerina falconensis BLOW
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis
ウキダマ(G. bulloides)同様、小型で形態もよく似ているが,旋回の高さが低いことと,主口孔にはっきりとしたリップを持つことから区別できる。主口孔の位置は臍の中心部からややずれることがある。殻の最大長径約0.4mm。亜寒帯域を除く太平洋全域から産出するが,G. bulloidesのように多産せず、産出量は少ない。
読み
グロビゲリナ・ファルコネンシス
分類
FORAMINIFERA - グロボタラメア綱 - ロタリイダ目 - グロビゲリニダ亜目 - グロビゲリノイデア上科 - グロビゲリニダエ科 - ウキダマ属
時代
現生
特徴
ウキダマ(G. bulloides)同様、小型で形態もよく似ているが,旋回の高さが低いことと,主口孔にはっきりとしたリップを持つことから区別できる。主口孔の位置は臍の中心部からややずれることがある。殻の最大長径約0.4mm。亜寒帯域を除く太平洋全域から産出するが,G. bulloidesのように多産せず、産出量は少ない。
電子顕微鏡写真
スケール:50μm
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis スケール:50μm
旋回面
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis スケール:50μm
側面
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis スケール:50μm
臍側面
スケール:10μm
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis スケール:10μm
表面構造の拡大
グロビゲリナ・ファルコネンシス Globigerina falconensis スケール:10μm
口孔(アパーチャー)の拡大。
最終室には口孔唇(リップ)がみえる。
コラム、まめ知識など
この種は、ベネズエラのファルコン州の地層より発見され、その土地の名前をとってG. falconensisと名付けられました(地名を種名とする際には、-ensis をつける決まりになっています。)
G. falconensisは日本周辺では東シナ海の冬期に多く産出します。本種は同じ属のG. bulloidesに形態が似ているため、しばしば間違われます。両者を区別する方法は2つあり、ひとつは最終室に特徴的なリップが必ずあること、もうひとつは横から見たときの殻の高さがG. bulloidesと比べて低い(巻きが緩い)ことです。例えるならば、G. bulloidesが猫背なのに対し、G. falconensisは胸を張って姿勢が良いといえるでしょう。それぞれの形の微妙な違いをこのデータベースの写真で確かめてみましょう。