Globorotalia hirsuta (d’ORBIGNY)
グロボロタリア・ヒルスータ Globorotalia hirsuta
殻は低いトロコイド状旋回で最終旋回の房室の数は4である。成体は、臍面はほぼ平坦であるのに対し、旋回面側が強く尖る平凸状となる。房室が階段状にずれて付加する(imbricate)傾向が顕著である。殻表面は微小壁孔がまんべんなく分布し、顕著な小突起が螺旋面と臍側面の両面に発達する。殻外周部にはキールが発達する。殻の最大長径は約1.2mm。太平洋の中央水塊(北緯25~45度)の混合層以深に普通に産出する。亜熱帯~温暖種。生体は共生藻を持たない。
読み
グロボロタリア・ヒルスータ
分類
FORAMINIFERA - グロボタラメア綱 - ロタリイダ目 - グロビゲリニダ亜目 - グロボロタリオイデア上科 - グロボロタリイダエ科 - マキウキダマ属
時代
現生
特徴
殻は低いトロコイド状旋回で最終旋回の房室の数は4である。成体は、臍面はほぼ平坦であるのに対し、旋回面側が強く尖る平凸状となる。房室が階段状にずれて付加する(imbricate)傾向が顕著である。殻表面は微小壁孔がまんべんなく分布し、顕著な小突起が螺旋面と臍側面の両面に発達する。殻外周部にはキールが発達する。殻の最大長径は約1.2mm。太平洋の中央水塊(北緯25~45度)の混合層以深に普通に産出する。亜熱帯~温暖種。生体は共生藻を持たない。
種名の変更履歴
Globorotalia crassula (CUSHMAN & STEWART), 1930
電子顕微鏡写真
スケール:100μm
グロボロタリア・ヒルスータ Globorotalia hirsuta スケール:100μm
旋回面
グロボロタリア・ヒルスータ Globorotalia hirsuta スケール:100μm
臍側面
グロボロタリア・ヒルスータ Globorotalia hirsuta スケール:100μm
側面
コラム、まめ知識など
G. hirsutaは、太平洋では中緯度から亜寒帯域にまで分布を持ち、中緯度では普通に産出します。この種には、形態が2種類あり、旋回の頂点(初室)の付近が高くなる形態と、旋回面がフラットに近い形態です。こちらに示した個体は前者です。
この種類の飼育情報はほとんどなく、生態の多くは謎に包まれており今後の研究が待たれます。