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地球深部探査船「ちきゅう」

2005年7月に完成した「ちきゅう」は、 世界最高レベルの掘削能力(海底下7,000m)を持つ地球深部探査船です。この船の完成によって、今まで人類が到達できなかった巨大地震発生帯への掘削が可能になりました。
「ちきゅう」は、国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として、 巨大地震発生のしくみや生命の起源、 将来の地球規模の環境変動の解明、またマントル掘削など、人類の未来を開くさまざまな成果をあげることを目指しています。

ミッション

巨大地震の謎を解く
「ちきゅう」は科学史上初めて巨大地震の震源まで掘り進み、そこを直接観察して地震発生メカニズムを解明します。掘った穴に観測装置を設置し、地震発生と同時にその情報を陸上へすばやく伝える仕組みを作ります。将来、この地震観測ネットワークは都市防災に役立つことが期待されています。
生物の起源に迫る
高温・高圧・無酸素の原始地球で最初の命は誕生しました。現在の地球でも、地下奥深くには原始地球に類似した環境が残っています。「ちきゅう」は海底を掘り、原始的な地下生命を探索し、生命誕生の謎に迫ります。
掘り出した地層から過去を探る
「ちきゅう」は地球の歴史が記録された地層を掘り出します。地球の環境の変化を詳しく調べ、未来を予測する手がかりとします。
大地を動かすマントルまで掘る
「ちきゅう」は世界で初めて、海底下から7,500mを掘ってマントルへと到達することを目指しています。大陸の移動、火山活動などの原動力は、マントルの対流です。地球の中で起こっていることが地上にどう影響をするかを調べます。

主要目

全長 210m
38.0m
深さ 16.2m
喫水 9.2m
国際総トン数 56,752トン
航海速力 12ノット
航続距離 14,800マイル
定員 200名
推進システム ディーゼル電気推進