学術研究船「淡青丸」は2013年1月31日をもちまして、退役となりました。
「淡青丸」は、2004年の独立行政法人海洋研究開発機構の発足とともに、東京大学海洋研究所から移管されました。相模湾や駿河湾、熊野灘、三陸沖など、主に日本近海で、海洋に関するあらゆる分野の基礎的な研究を行うための研究船として活躍しています。
観測作業時に要求されるきめ細かい操船性能・針路保持性能などを確保するため、バウスラタに自動船首保持装置を備えています。エンジン等も高速から低速まで観測に適したあらゆる船速を長時間維持できるよう工夫されています。
このクラスの船としては初めてハイブリッド航法装置を導入し、研究航海で要求される船位測定の精度を格段に向上させ、海洋研究船に求められる高い性能を保持しています。
研究室スペースは船体中央部付近のもっとも便利な場所に設置されており、後部の観測作業甲板と直結させて作業の効率化を図っています。約53m2の研究室は、船首部のドライ研究室(約21m2)、中央部のセミドライ研究室(約20m2、無菌室を含む)、後部のウェット研究室(約12m2)から構成されていますが、仕切りは設けず、さまざまな分野の研究活動に適合できるよう、机等の配置換えによって多目的に使用できるようになっています。
研究室(1室:ドライ研究室、セミドライ研究室、ウエット研究室)、PDR、科学魚群探知機、魚群探知機、スキャニングソナ-、気象・海象観測装置、CTD、エアガンコンプレッサ-、自記水温記録計、純水製造装置、採水器・採泥器・生物採集ネット類
観測用ウインチ(No1ウインチ7,000m、 No2 ウインチ7,000m、No3ウインチ7,000m、No4 ウインチ1,500m)、起倒式ガントリー(5.0ton)、タビット(3台)、作業挺(6.0m×2.0m×0.9m 6ノット)
■淡青丸[旧船]