香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 副機構長、特任教授
海洋研究開発機構 上席技術研究員
プロジェクト代表 金田 義行
文部科学省科学技術試験研究委託事業「南海トラフ広域地震防災研究プロジェクト」は2013年度から2019年度の7年間にわたって実施しました。令和2年2月17日(月)13時よりイイノカンファレンスセンターRoomAにて成果報告会を開催致しました。当日は多くの方にお集まりいただき、誠にありがとうございました。
このプロジェクトは、理学・工学・社会科学の連携によって、防災分野、調査観測分野ならびにシミュレーション分野の3つのサブテーマで構成されていました。2011年3月11日に発生したマグニチュード9の東北地方太平洋沖地震による東日本大震災を受けて、南海トラフから南西諸島に至る広域連動の可能性の検討も含め、南海トラフ地震の地震像の解明課題と被害軽減のための防災課題を併せた研究プロジェクトでした(図1)。1)防災分野は、減災技術開発研究と普及ならびに災害情報活用研究、2)調査観測分野は、広域な地震活動・地下構造調査研究ならびに津波履歴調査研究による地震像の解明、3)シミュレーション分野は、シミュレーションと文献調査による発生シナリオ研究ならびに推移予測研究を目的としていました。(具体的な体制は図2をご覧ください)
本成果報告会では、各分野の主要な研究成果を紹介(トピック紹介)し、パネル討論ではプロジェクトの研究者と有識者とによる研究成果の評価と今後の課題について議論しました。