RESEARCH
研究紹介
観測による海洋環境変動の把握と動態の理解
研究船、漂流フロート、係留系などを利用し、また、国際的な枠組みを積極的に活用し、物理的・科学的な海洋環境の変動・変化や海洋と大気の間の運動量・熱・物質の交換を精密に効率よく観測するとともに、先進的な解析手法等を用いた研究を推進します。これらにより、全球的かつ海洋表層から深層に至るまでの海洋の状況や、海洋と大気の相互作用を包括的に研究し、地球環境の動態の理解、特に地球環境の成り立ちやその変化における海洋変動の役割の理解を進めます。
物質循環や生態系変動、物理化学現象の整合的理解
観測や数値解析、モデリングを複合的に利用し、また、衛星や現場観測・データ同化等に関する新たな手法の開発を通じ、海洋や大気だけではなく陸域も含めた物質循環と生態系変動等を統合的に捉えます。特に、環境変動や気候変動を左右する炭素収支や関連する過程に着目し、それらに影響する人間活動や自然システムの役割やメカニズムの理解に取り組むとともに、大気組成の変化、海洋酸性化に対する生物応答、津軽海峡等の沿岸域における環境変動等の理解度を高め、環境・気候変動対策に貢献する知見等を創出し、積極的に情報発信をします。
数値シミュレーションを用いた地球環境変動のメカニズム解明、変動予測
地球システムモデルをはじめとする様々な数値モデルを活用し、地球環境変動の動態理解に貢献します。時間スケールが異なる気候変動現象の相互作用や各現象の果たす役割など、地球システムのもつ複雑なありさまを明らかにします。加えて、地球システムのメカニズム解明や現象理解を応用した変動予測に関する研究開発により、生態系を含む地球環境変動に関する全球規模の多様な将来予測に挑みます。
海北極域における環境変動の把握と動態の理解
データの空白域であり、併せて地球温暖化の影響が最も顕著に現れている北極域をフィールドとして、様々な国際プロジェクトをベースに現場観測や衛星観測で得られた観測データを活用し、数値計算などを駆使して、現状の把握及び将来予測のためのデータの取得・公開を行います。これにより、海洋・雪氷・大気・陸域間の相互作用をはじめとした気候・環境システムの理解と全球気候に対する北極域の役割を理解し、地球環境変動につながる北極域の機能を明らかにします。