フロートなどを用いた海洋環境の実態把握

気候変動の動態(振幅や時間スケール)を決定する上で本質的な役割を果たす海洋環境を把握するため、国際アルゴ計画の下、Argoフロートや大深度フロートを活用した海洋観測、特に水温、塩分など主要な海洋変数(EOV)のいくつかに関するモニタリングを実施しています。また、取得したデータのアーカイブ・配信およびそれらを用いたデータ同化・解析による地球システムの解明にも取り組んでいます。これらは、SDGsの目標13「気候変動及びその影響を軽減するため緊急対策を講じる」にあたって、必要不可欠なアクションである気候変動の現状を常に把握すること、気候変動のメカニズムをできるだけ理解し将来の行く末を予測できること、に寄与するものです。また、Argoフロートを発展させた生物地球化学観測フロートの投入を通じて、貧酸素化、海洋酸性化などに関わるデータ取得も行っており、これらはSDGsの目標14「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」に貢献する取組となっています。2025年までに北太平洋などでの統合的観測網をより効率的に構築することを以て引き続きSDGsへ貢献します。

アルゴフロートによる全球海洋監視

地球環境部門 海洋観測研究センター

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