有人潜水調査船「しんかい6500」による深海5000メートルへの科学探査の全てをリアルタイムノーカットで生中継します。未知の世界を探査する最前線の“ワクワク感ドキドキ感”を一緒に体験しよう!
ニコニコ生放送にて(だいたい)12時間ライブ!アカウント不要のフルオープン配信です!
ニコニコ生放送の番組ページへは、延べ30万以上の来場者数、50万以上のコメント数と、本当にたくさんの皆さまにご覧いただく事ができました。
まことにありがとうございました。
見逃した方、もう一度ドキドキワクワクしたいという方必見!
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生中継><
準備編>にていつでもご覧いただくことができます。
中継日時
2013年6月22日(土)20:30~翌23日(日)8:00頃まで(日本時間)
ただし、調査海域の天候や潜航状況によって日時を変更することがあります。
中止または変更後の日程は随時ご案内いたします。
準備編 ~みんなで準備しよう~
2013年6月21日(金)20:00~21:30
【世界初へ挑戦】深海5000メートルへの有人科学探査を生中継~JAMSTEC×ニコ生
- <潜航スケジュール>
- 22:25~ 搭乗~着水
23:15~ 潜航開始
01:30~ 着底~探査
05:00~ 調査終了~浮上
出演者:
- <「しんかい6500」潜航予定者>
- 高井 研(研究者 JAMSTEC深海・地殻内生物圏研究プログラムディレクター)
飯嶋 一樹( 「しんかい6500」パイロット 潜航長)、池田 瞳(「しんかい6500」コパイロット 二等潜技士)
- <母船「よこすか」総合指令室>
- 櫻井 利明(「しんかい6500」司令)、吉澤 理(JAMSTEC広報課)ほか
- <スタジオ出演者(予定)>
- 長沼 毅(MC、広島大准教授、科学界のインディ・ジョーンズ)、増子 瑞穂(MC、フリーアナウンサー)、吉梅 剛(解説、JAMSTEC「しんかい6500」前潜航長)、川口 淳一郎(JAXAシニアフェロー)ほか
- <サテライト中継先>
- 「しんかい2000」が展示されている『新江ノ島水族館』からも中継を結び“科学探査”をさらに紐解きます。
新江ノ島水族館・深海Ⅱ~しんかい2000~
わたしたちも応援しています!

長沼 毅さん
広島大学大学院生物圏科学研究科 准教授
これまでに「しんかい6500」で6回潜航。
著著、メディア出演も多数。

朱野 帰子さん
小説家
第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作『マタタビ潔子の猫魂』でデビュー。
最新刊は「しんかい6500」が舞台の『海に降る』。

西寺 郷太さん
ミュージシャン/音楽プロデューサー
SMAP、V6、中島美嘉など多くのアーティストに楽曲を提供。
最新アルバムはNONA REEVES『POP STATION』。

サッシャさん
ラジオナビゲーター
ドイツ語、日本語、英語を自在に操る国際派ナビゲーター。JAMSTEC「ちきゅうTV」のメインナビゲーターも務めている。

瀬名 秀明さん
作家
『パラサイト・イヴ』『BRAIN VALLEY』をはじめ著書多数。
博士(薬学)。
科学全般に造詣が深い。

吉川 真さん
JAXA宇宙科学研究所 准教授
小惑星探査機「はやぶさ2」ミッションマネージャー。

堀 由紀子さん
新江ノ島水族館 館長
同館館内にはJAMSTECとの共同研究による深海コーナーがあり、有人潜水調査船「しんかい2000」実機が常設展示されている。

高島 彩さん
フリーアナウンサー
2010年12月、フジテレビジョン退社。現在はフリーアナウンサーとして、テレビ、CM等で活躍中。

白石 康次郎さん
海洋冒険家
ヨットによる単独無寄港世界一周を三度達成。「世界自然遺産プロジェクト」リーダーや筑波大学非常勤講師としても活躍。

さかなクン
東京海洋大学客員准教授/日本ユネスコ国内委員会広報大使
朝日小学生新聞、舵社「ボート倶楽部」などでイラストコラムを連載中で著書も多数。

谷原 章介さん
俳優/司会者
多方面で活躍する実力派俳優。BS民放5局共同特別番組「TASUKI・つながる思い」でJAMSTECを訪問。「しんかい6500」を紹介した。

「しんかい6500」潜航予定者(全3名)
高井 研【メッセージ】
JAMSTEC深海・地殻内生物圏研究プログラム プログラムディレクター
1969年生まれ。超好熱菌の微生物学、極限環境の微生物生態学、深海・地殻内生命圏における地球微生物学を経て、現在は地球における生命の起源・初期進化における地球微生物学および太陽系内地球外生命探査にむけた宇宙生物学を研究。
飯嶋 一樹
「しんかい6500」潜航長
潜航回数:247回
初潜航:1990年6月19日(駿河湾)
印象に残る潜航:日本海溝等の日本近海の海域、北フィジー海盆、TAG、EPR、東太平洋海膨、大西洋中央海嶺、ハワイ諸島周辺海域、インド洋中央海嶺、等々どれも印象深い。
パイロットをやっていて良かったと思う瞬間:何かを発見した現場に立ち会えること。インド洋でスケーリーフットを見つけた時は興奮しました。
池田 瞳
しんかい6500二等潜技士 整備班 パイロット補佐
潜航回数:19回
初潜航:2010年4月10日(相模湾)
印象に残る潜航:初コパイロットとして研究者と同乗した調査潜航。
パイロットをやっていて良かったと思う瞬間:未知の深海に潜る興奮を味わえるとき、研究者が嬉しそうに話してくれるとき。
協力:株式会社ドワンゴコンテンツ

人類は深海へどのように到達し、そして何を見るのか?
世界初の試みとなる、有人潜水調査船による深海5,000メートルへの科学探査の現場をリアルタイムノーカット生中継。
潜航から深海まで、未知なる世界をアナタも体験しよう。
今回、JAMSTECとニコ生がコラボして、潜航から深海探査までの一部始終をリアルタイムノーカットで生中継し、深海への有人潜水調査による科学探査をみんなと共有体験する世界初の試みを行ないます。
果たして、深海からの生中継は成功するのか!?
※うまくいかなかったらゴメンナサイ
【今回のミッション】
『人類を深海5000メートルに送りこめ』
『超高温400度を超える深海熱水を目撃せよ』
『深海熱水域に生物がいるのか確認せよ』
ライブ中継では、有人潜水調査船「しんかい6500」の着水・揚収作業、「しんかい6500」コックピット内での操縦作業、潜航時の深海映像、深海での研究活動、支援母船「よこすか」総合指令室での作業等を中継します。
※現場海況によって日時や内容が変更される場合があります。
※通信状況によって生中継が途切れる場合があります。
今回潜航予定のカリブ海ケイマン中央海膨には、水深5,000mという世界最深の深海熱水域があり、摂氏400度を超える熱水の存在が確認されています。このよう超高温の熱水環境でも生物は生息できるのか、生命の生息限界に迫る極限環境をみんなで確認しよう。
本航海は、「しんかい6500」世界周航研究航海「QUELLE(クヴェレ)2013」の一環として実施いたします。
航海首席研究者 高井 研からのメッセージ
諸君。おはよう。
私は深海アトランティス連邦大統領首席補佐官のケン・タッカイである。
深海アトランティス連邦は、ブラジル沖南大西洋のリオグランデ海膨のあたりの深海底に首都と花崗岩でできた大統領官邸(ダークハウス)を構える、神奈川県横須賀市、横浜市、青森県むつ市、高知県南国市、沖縄県名護市、そして静岡県は静岡市の茶畑を含む広大な領土の領有権を勝手に主張する連邦国家である。大統領はアサヒルバンイチニチサンカイヒコ・タイラーというそこはかとなく現実の人物に近い想像上の人物であると認識頂こう。
なに?「銀河連邦大統領補佐官」とやらに就任したしょこたんと宇宙航空研究開発機構(JAXA)のパクリではないかだと...。
パクリの何が悪い!それはパスティーシュと言うのだよ、諸君。我が連邦の同盟国であるフランスの言葉ではな!それに私、ケン・タッカイは首席補佐官。向こうはヒラの補佐官。国家存亡に関わる言葉の重みは違う!こっちは何かあったら、上層部に呼び出され、キッツイーお灸を据えられて給料まで下がる可能性があるのだ、諸君。
しかし案ずるな。銀河連邦と深海アトランティス連邦は、友好条約を2012年に結んでおり、私も銀河連邦と深海アトランティス連邦の友好の使者として2012年から銀河連邦客員教授として、フロンティア探査同盟を推進する過激派の立場にある。しょこたん補佐官も、デ○リースポーツ(深海アトランティス連邦公式機関紙に勝手に指定)が伝えるところによると「宇宙はどんな胃薬よりも効く薬。深海と宇宙、どっちも行くまでは死なない」と語っておる。さらにしょこたん補佐官は我が深海アトランティス連邦の誇る宇宙で二番目に深い海に潜れる「しんかい6500」にも乗った事がある女傑である。
「それならこのホームページにメッセージくれてもいいジャマイカ?」。
諸君、弱音を吐くな。そのかわりにスタジオには銀河連邦の統合参謀本部長のジュンイチロー・カワグチ博士に御足労頂くのだ。すばらしいことではないか。
さて、本題に入ろう。
諸君らはあとXX日ほどで、人類以上空前の作戦に参加する事になるだろう。地球、生命......これら言葉はその日、諸君らにとって新たな意味を持つことになることを願う。諸君らは、人種や国籍の違う人間、地球表層に生息するねこ、いぬ、気になる木、コンブ、ねーうしとらみーたつみ......。我々が普段目にする、ごくありふれたいかなる生命の営みを超越した、暗黒の世界への真実を目撃するという目的のもとに団結するのだ。
奇しくもその日は6月22日。なんの変哲も無い日だ。全然奇しくっていないぞ。強いて挙げれば「ボウリングの日」とか「かにの日」(byカニ○楽)らしいぞ。あと鉄人衣笠祥雄に国民栄誉賞が贈られた日でもあるらしい。しかしむしろ好都合。これから諸君が忘れられない日になるのだ。諸君が夏休みの溜まりに溜まった宿題の片付けや受験勉強、就職試験や資格試験のためでなく、また不毛な徹夜麻雀(徹マン)のためでなく、己の純粋な「知らない事知りたいという好奇心」のみに基づいた過酷なニコ生中継視聴耐久の為に夜を明かすのだ。
もし直径1mm程の光ファイバーが切れる事無く、水深約5000mの暗黒の世界、そこにかすかに灯をともす地球のエネルギーの営みとそれに支えられた生命の生き様をあますところなく目に焼き付け、明日を迎えられたのならば、6月22日は「この味がいいねと君がいったから6月22日はカニサラダ記念日」。否、否、否。6月22日は単なるカニ○楽の「かにの日」ではなく、全人類が確固たる決意を示した日として、歴史に刻まれるであろう。
「有人潜水艇を開発するぐらいなら無人機をいっぱい作ればいいじゃない(マリーアントワネット風に)」という世界的な潮流がある。「その方が工学的挑戦の部分も大きいし、わざわざ人類がそこに行く必要があるのかね。キミィー!」という声も少なくない。我が深海アトランティス連邦の盟友日本においても有人潜水艇による深海探査への挑戦への風当たりは強い。数十年後には、有人潜水艇による海洋探査は、レジャー目的とダイオウイカ番組製作以外は絶滅している可能性もある。
しかし諸君!
我々は失敗を恐れ戦わずして絶滅しない!
有人潜水艇のみが伝えることができる人のココロを揺さぶるリアルをすべて晒し出し、その真の価値を感じ取ってもらうのだ!
有人潜水艇は勝ち残り、我々、次の世代、さらにその次の世代の、「未知の深海への探査」は生き続けると!
ぼんやりとした感じの「国の意思決定」みたいな感じで行われてきた深海探査ではなく、我々一人一人の「知りたいココロ」「挑戦したいココロ」「絶対潜ってやるという強い想いのココロ」に立脚した真の深海探査が始まる日。
それが6月22日、全人類の深海探査独立記念日である!!!

「しんかい6500」のすべて
ライブ中継では、有人潜水調査船「しんかい6500」の着水・揚収作業、「しんかい6500」コックピット内での操縦作業、潜航時の深海映像、深海での研究活動、支援母船「よこすか」総合指令室での作業等を中継します。
「しんかい6500」有人潜水調査システムとは?
「しんかい6500」海底調査の1日
有人潜水調査システムこれまでの発見の軌跡
2013年5月7日
南大西洋ブラジル沖リオグランデ海膨の海底にて大陸の痕跡と思われる花崗岩を確認
QUELLE2013ブラジル沖航海(YK13-04 Leg1)において、大西洋海底で大陸の一部とみられる花崗岩を確認しました。今回の確認は、リオデジャネイロの南東約1,500kmにあるリオグランデ海膨の「granite(花崗岩)」サイト、水深約910m。花崗岩は大陸などの陸地を構成する岩石で、その存在は大昔(数千万年前)に陸地であったことを示唆しています。今後、採取試料の年代測定等により、リオグランデ海膨の成因の解明が期待されます。
2011年8月3日
東北地方太平洋沖地震震源海域に大きな亀裂を確認
東北地方太平洋沖地震の震源海域である、日本海溝水深5350mに潜航し、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認した。潜航海域は、北緯39度07分、東経143度53分。「しんかい6500」が撮影した海底の亀裂は広範囲にわたり潜航中にそのすべての姿を確認しきることはできなかった。同地点は水深が5000mを超える大深度であることから、今後も「しんかい6500」や「かいこう7000-II」を用いて調査を進めていく予定だ。
2009年11月30日
深海の奇妙な巻貝・スケーリーフットの大群集を発見
インド洋のかいれいフィールドの生物・地球化学的調査の結果、少なくとも数千匹からなるスケーリーフットの大群集を発見しました。この大群集の発見により、スケーリーフットがこれまで予想されていたより、熱水成分の影響の強い(高温かつ高硫化水素濃度・低酸素濃度)環境まで広く生息していることが明らかになりました。
2006年8月3日
沖縄トラフ深海底で発見! 世界初の「ブルースモーカー」
石垣島の北西約50km付近の沖縄トラフ鳩間(はとま)海丘の熱水活動域(水深1,470m付近)の調査映像を解析した結果、熱水噴出孔(チムニー)から青色の熱水噴出物(ブルースモーカー)を発見しました。青色の熱水噴出物発見の報告はこれまでになく、世界で初めての発見であると考えられます。ちなみに、この時の調査航海には、テレビ番組として俳優の緒形拳さんが「しんかい6500」に乗り込みました。
>>更に詳しくは、研究ヒストリーをご覧ください
深海の熱水噴出孔とは?
深海の熱水噴出孔とは?~生命と、非生命との境界を探る
地球に生命が誕生したのは、約40億年前だと考えられています。「生命は誕生しても、すぐには生き延びることはできなかったでしょう。持続的な生命活動は、異なる種類が互いに必要な物質をやりとりする生態系を形成することで初めて可能になったはずです。その最古の生態系を支える一次生産者は、水素と二酸化炭素からメタンをつくる超好熱性メタン生成菌だった、と私は考えています」。そう語る高井 研プログラムディレクターは、その生態系を「ハイパースライム」と呼んでいます。
原始地球の海水中には、二酸化炭素は豊富に含まれていたと考えられています。では、メタン生成菌に必要な水素はどのように供給されたのか。原始地球のマントルは現在よりも高温で、1600度以上の高温マグマが固まってできたコマチアイトと呼ばれる超マフィック(塩基性)岩で海底が覆われていたと考えられています。そのコマチアイトと熱水が反応すると蛇紋岩化作用という反応により水素が発生します。このような「超マフィック岩熱水活動水素生成ハイパースライム」の相互作用が、初期地球の生態系を支えたシステムだという「ウルトラリンケージ」仮説を高井ディレクターは提唱、プレカンブリアンエコシステムラボユニットを率いてその検証を進めています。
「今回潜航するカリブ海の深海に存在が確認されている二つの熱水噴出孔は、明らかに玄武岩溶岩地形の中にあります。しかし、その熱水は、カンラン岩の蛇紋岩化の影響を強く受けています。二つの熱水に含まれる水素濃度は20mMを超え、世界最高記録です。しかも、5000mを超える水深で、熱水の温度は400℃という高温!それは超臨界熱水の存在を予感させます。にもかかわらず、塩化物イオンが海水の半分なんて、少なくとも現時点では説明不可能状態です。」
この調査で、研究チームは、カリブ海の深海から吹き出す超高温熱水噴出孔から生命と非生命の境界を目撃することができるでしょうか?
(参考:Blue Earth: 海と地球の情報誌 通巻117号)
>>詳しくは、こちらをご覧ください
こうやって深海から中継します
有人潜水調査船「しんかい6500」と支援母船「よこすか」を光ファイバーで繋ぎ、深海での撮影映像やコックピット内での作業映像と音声を母船に届ける通信を試みます。潜航中に光ファイバーの断線などの障害が発生した場合は、水中音響通信システムを用いて、静止画と音声の伝送を行います。今回の中継イベントでは、支援母船「よこすか」に届く映像と音声を、衛星通信装置を活用してインターネットに配信します。
みなさんご存知のあの人も「しんかい6500」で深海に挑戦
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お名前 |
潜航日 |
潜航番号 |
海域 |
最大潜航深度 |
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中川翔子さん (タレント・歌手)
「潜航時に撮影した深海映像・画像をみる」
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2009/08/25 |
#1159 |
日本海溝 |
5,450m |
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山根一眞さん (ノンフィクション作家)
「1000回記念潜航の様子」
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2007/03/15 |
#1000 |
南西諸島鳩間海丘 |
1,526m |
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緒形拳さん (俳優)
「とっておき撮影秘話」 (外部のサイトにジャンプします) |
2006/08/03 |
#967 |
南西諸島鳩間海丘 |
1,525m |
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毛利衛さん (宇宙飛行士・日本科学未来館館長)
「潜航時に撮影した深海映像・画像をみる」 |
2003/03/13 |
#733 |
南西諸島海溝 |
6,500m |