2019年5月から2019年夏、秋の見通し
エルニーニョ予測:
現在は、熱帯太平洋全体が平年より暖かい状態が観測されています。SINTEX-F予測システムでは、その状態が初夏まで続くと予測しています。その後、夏の中旬から終わりにかけて、熱帯太平洋は平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測:
モデルでは、夏頃から、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、カナダ北部、アルゼンチン、ロシア中央部などでは、平年より涼しくなりそうです。秋になっても、世界のほとんどの地域で平年より気温が高くなりそうですが、カナダ中央部、ブラジル北部、東アフリカなどでは、平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、アメリカ南東部、南アメリカ大陸の北部、西アフリカの熱帯域、東南アジアの大部分、フィリピンなどです。対照的に、メキシコ、南アメリカ大陸の南部、インド西部、中国東部、ロシア東部、オーストラリア、インドネシアの大部分などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。北半球の秋になると、平年より多雨が予測される地域は、カリフォルニア半島、南アメリカ大陸の北部、アフリカ南部の一部の地域、東アフリカ、西アフリカの熱帯域、東南アジアの大部分、インド西部、フィリピンなどです。対照的に、アメリカ東海岸、メキシコ、南アメリカ大陸の南部、欧州、豪州、インド北部、中国東部、インドネシアなどでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。このような異常のいくつかは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生に起因するものでしょう (正のインド洋ダイポールモードの模式図は以下のURLを参照: http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/sintexf/iod/about_iod.html)。
モデルでは、季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より気温が高く湿った夏になると予測しています。月平均値の予測では(図無し)、6月に梅雨前線が活発化すると予測しています。秋になると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく比較的乾燥すると予測しています。

2019年4月から2019年夏、秋の見通し
エルニーニョ予測:
エルニーニョ/エルニーニョモドキの様な状態は、1月に一時弱まりましたが、2月1日時点で予測した通りに、また発達してきました。現在は、熱帯太平洋全体が平年より暖かい状態が観測されています。SINTEX-F予測システムでは、その状態が春まで続くと予測しています。その後、夏までに、熱帯太平洋は平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測:
モデルでは、夏頃から、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると予測しています。 また、上述したエルニーニョ状態と同様に、豪州西岸沖のニンガルーニーニャ現象は、1月に一時弱まりましたが、2月1日時点で予測した通りに、また発達してきました。モデルでは、このニンガルーニーニャ現象が南半球の晩秋に衰退すると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、アルゼンチン、ロシア南西部、欧州北部などでは、平年より涼しくなりそうです。秋になると、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう(ブラジル北部やロシア中央部などを除く)。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、南アメリカ大陸の北部、西アフリカの南部、東南アジアの大部分、中国南部、フィリピン南部などです。対照的に、カナダ東部、インド、インドネシアの大部分などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。北半球の秋になると、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西岸域、南アメリカ大陸の北部、アフリカ南部の一部の地域、東南アジアの大部分、フィリピンなどです。対照的に、南アメリカ大陸の南部、豪州、インドネシアなどでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州では平年より暖かく乾燥した春になるかもしれません。
モデルでは、季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より気温が高い夏や秋になると予測しています。

2019年3月から2019年春, 夏の見通し
エルニーニョ予測:
予測通りに、エルニーニョ/エルニーニョモドキの様な状態が昨年の晩秋から発生しました。現在は、熱帯太平洋全体が平年より暖かい状態が観測されています。SINTEX-F予測システムでは、その状態が春まで続くと予測しています。その後、夏までに、熱帯太平洋は平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測:
予測通りに、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が発生し、南半球の晩春には、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、このニンガルーニーニャ現象が南半球の初秋まで続き、その後、晩秋に衰退すると予測しています。また、モデルでは、夏の終わり頃から、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると予測しています。しかし、現時点では、どの程度の規模のイベントになるかは不確実性が高いです。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、米国西部の一部、ロシアの大部分などでは、平年より寒くなりそうです。夏になると、世界のほとんどの地域で平年より暑くなるでしょう(中国南部、ロシア中央部、欧州などを除く)。
季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、米国の大部分、南アメリカ大陸の西部、中国東部、インドネシアの大部分などです。対照的に、メキシコ、ベネズエラやその周辺国、ブラジル北部、豪州、西/東アフリカ、アフリカ南部、欧州北部、インド、東南アジアの大部分、フィリピンなどでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。北半球の夏になると、平年より多雨が予測される地域は、カナダ、ベネズエラやその周辺国、ラ・プラタ川流域、西アフリカ南部、欧州北/東部、ロシア中央部、東南アジアの大部分、中国南部などです。対照的に、米国南部、メキシコ、豪州、西アフリカ北部、インド、モンゴル、フィリピン北部、インドネシア、朝鮮半島などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州では平年より暖かく乾燥した冬になるかもしれません。
モデルでは、季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かい春になると予測しています。夏になると、日本のほとんどの地域では、平年より気温が高く、乾燥傾向になると予測しています。

2019年2月から2019年春, 夏の見通し
エルニーニョ予測:
予測通りに、エルニーニョ/エルニーニョモドキの様な状態が昨年の晩秋から発生しました。今冬は、熱帯太平洋全体が平年より暖かい状態が観測されています。SINTEX-F予測システムでは、その状態が春まで続くと予測しています。その後、夏までに、熱帯太平洋は平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測:
予測通りに、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が発生し、南半球の晩春には、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、このニンガルーニーニャ現象が南半球の初秋まで続き、その後、晩秋に衰退すると予測しています。また、モデルでは、中程度の規模の正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると予測しています。しかし、現時点では、予測の不確実性が高い状況です(インド洋ダイポールモード指標の予測で、予測アンサンブルメンバー間で大きなバラツキがあります)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、米国の南部、ブラジル東部、中国北東部、欧州の多くの地域は平年より寒くなりそうです。夏になると、世界のほとんどの地域(カナダ東部、モンゴル、中国西部、ロシア西部などを除く)で平年より暑くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、米国南東部/西部、ブラジル東部、中国東部、朝鮮半島、アフリカ南部の大部分、インドネシアなどです。対照的に、米国北東部、メキシコ南部、ベネズエラやその周辺国、ブラジル西部、豪州北部/西部、西アフリカ、インド、東南アジアの大部分、フィリピンなどでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州では、極端な猛暑・乾燥傾向が継続するかもしれません。北半球の夏になると、平年より多雨が予測される地域は、ベネズエラやその周辺国、西アフリカ南部、東南アジアの大部分などです。対照的に、メキシコ南部、豪州西部、西アフリカ北部、インド、フィリピン北部、インドネシア、朝鮮半島などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。
モデルでは、季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かい春になると予測しています。夏になると、日本のほとんどの地域では、平年より乾燥傾向になると予測しています。

2019年1月から2019年春の見通し
エルニーニョ予測:
予測通りに、エルニーニョ/エルニーニョモドキの様な状態が10月から発生しました。現在は、熱帯太平洋全体が平年より暖かい状態が観測されています。SINTEX-F予測システムでは、その状態が春まで続くと予測しています。その後、熱帯太平洋は夏までに平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測:
予測通りに、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が発生し、11月には、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、このニンガルーニーニャ現象が南半球の初秋まで続き、その後、晩秋に急速に衰退すると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、アラスカ、米国の南部、ブラジル北東部、ロシア東部、中国南西部、インド北部、アフリカ北西部、西欧の多くの地域は平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西岸部、米国南東部/西部、ブラジル北東部、アフリカ大陸の赤道域の西部、中国東部、朝鮮半島、インド南東部、インドネシア、欧州などです。対照的に、 米国北東部、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ大陸北部、ブラジル北西部、豪州、アフリカ南部の東側、欧州、ロシア北部、東南アジアの南部、フィリピン、インドネシア西部などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州の乾燥傾向は、極端化するかもしれないので注意が必要です。北半球の春になると、平年より多雨が予測される地域は、米国、南アメリカ大陸西部、アフリカ南部の東側、東アジア、インドネシアなどです。対照的に、などでは、カナダ西岸部、メキシコ、ベネズエラとその周辺域、ブラジル(北東部を除く)、豪州、アフリカ南部の多くの地域、西アフリカ、ロシア西部、東南アジアの多くの地域、フィリピンなどで平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州の猛暑、乾燥傾向は、南半球の秋にかけて継続するかもしれません。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく湿った春になると予測しています。

2018年12月から2018/19年冬, 2019年春の見通し
エルニーニョ予測:
予測通りに、エルニーニョ/エルニーニョモドキの様な状態が10月から発生しました。SINTEX-F予測システムでは、中程度のエルニーニョ現象が、晩冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、典型的なタイプとモドキタイプとが混ざったような構造を持っているように見えます。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要でしょう。
インド洋予測:
予測通りに、正のインド洋ダイポールモード現象が7月に発生し、9月に、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、この正のインド洋ダイポールモード現象は、冬に急速に衰退すると予測しています。また、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が、南半球の初秋にピークを迎えると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、米国の南部、ブラジル北東部、ロシア東部、中国西部、アフリカ北部、欧州南東部などの一部の地域は平年より寒くなりそうです。SINTEX-F予測しシステムでは、北半球の春になると、南半球のほとんどの地域で、平年より暖かくなると予測しています。一方で、米国、中国北東部、ユーラシア大陸、インド北部、欧州東部、英国などで平年より寒くなると予測しています。
季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西岸部、米国南東部/西部、ブラジル東部、南アフリカの西部、中国東部、インド北東部などです。対照的に、米国北東部、中央アメリカ、南アメリカ大陸北部、ブラジル北西部、豪州、アフリカ南部の東側、欧州、ロシア北部、東南アジアの南部、フィリピン、インドネシア西部などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州の乾燥傾向は、極端化するかもしれないので注意が必要です。北半球の春になると、平年より多雨が予測される地域は、米国、南アメリカ大陸西部、アフリカ南部の東側、東アジア、インドネシアなどです。対照的に、などでは、カナダ西岸部、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ大陸北部、ブラジル、豪州、アフリカ南部の西側、西アフリカ、東南アジア、フィリピン、インド南部、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州の乾燥傾向は、南半球の夏から秋にかけて継続するかもしれません。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく湿った冬および春になると予測しています。

2018年11月から2018/19年冬の見通し
エルニーニョ予測:
予測通りに、エルニーニョ(あるいはエルニーニョモドキ)の様な状態が10月から発生しました。SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、晩冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要です。
インド洋予測:
予測通りに、正のインド洋ダイポールモード現象が7月に発生し、9月に、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、この正のインド洋ダイポールモード現象は、冬に急速に衰退すると予測しています。正のインド洋ダイポールモード現象に伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低い(高い)状況です。また、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が、晩冬にピークを迎えると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、米国、ロシア東部、中国西部、インド北部、パキスタン、アフガニスタン、英国などの一部の地域は平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西岸部、米国東部/南西部、ブラジル東部、南アフリカの東部、中央アフリカ、欧州、中国東部、インド北部などです。対照的に、米国北西部、中央アメリカ、南アメリカ大陸北部、ブラジル北西部、豪州、アフリカ南部の西側、モザンビーク北部、タンザニア東部、トルコ、北欧の北西部、ロシア西部、東南アジアの南部、フィリピン、インドネシア西部などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。豪州の乾燥傾向は、極端化するかもしれないので注意が必要です。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かい冬になりそうです。北(南)部は乾いた(湿った)冬になると予測しています。

2018年10月から2018/19年冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、秋から始まり、晩冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要です。
インド洋予測:
予測通りに、正のインド洋ダイポールモード現象が7月に発生し、9月に、その振幅が大きく成長しました。モデルでは、この正のインド洋ダイポールモード現象が秋の間持続し、冬に急速に衰退すると予測しています。正のインド洋ダイポールモード現象に伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。また、豪州西岸沖ではニンガルーニーニャ現象が、冬の間持続すると予測しています。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、米国、ロシア中央部、英国などの一部の地域は平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西岸部、米国東部、ブラジル北東部、南アメリカ大陸の中央部、南アフリカの北東部、欧州西部、中国東部などです。対照的に、米国北西/中央部、中央アメリカ、南アメリカ大陸北部、ブラジル北西部、豪州、アフリカ南部の西側、モザンビーク北部、タンザニア東部、トルコ、北欧の北西部、ロシア西部、東南アジアの南部、フィリピン、インドネシア西部などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。特に、インドネシアや豪州の乾燥傾向は、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象の同時発生の影響を受け、極端化するかもしれないので注意が必要です。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく湿った冬になると予測しています。

2018年9月から2018年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、秋から始まり、冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要です。
インド洋予測:
予測通りに、正のインド洋ダイポールモード現象が7月に発生しました。特に東極の低い水温が顕著です。モデルでは、この正のインド洋ダイポールモード現象が秋まで持続すると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象が同時発生するかもしれません。この同時発生は、1994年(エルニーニョモドキ現象と)、あるいは、1997年や2015年(エルニーニョ現象と)にも観測されました。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、南アフリカ、ロシア南部、英国、西アフリカ、カナダ北部などの一部の地域は平年より涼しくなりそうです。冬になっても、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう。一方で、豪州東部、アフリカ北部、欧州、カナダ西部などは比較的寒くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西部、米国南西部/東部、西アフリカなどです。対照的に、米国北西/中央部、ブラジル、東アフリカ、欧州西部、ロシア西部、韓国、インド、東南アジア、フィリピン、インドネシア、豪州などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。特に、インドネシアや豪州の乾燥傾向は、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象の同時発生の影響を受け、極端化するかもしれないので注意が必要です。
冬になると、ブラジル南部、英国、インド南部、東南アジア、フィリピン、インドネシア西部、豪州などで平年より乾燥傾向になるでしょう。一方で、米国、ブラジル北部、南アメリカ大陸の西部、南アフリカの北部、欧州、西アジアの一部、中国南部などで平年より多雨傾向になるでしょう。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく乾燥した秋、冬になると予測しています。

2018年8月から2018年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、初秋から始まり、冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要です。
インド洋予測:
予測通りに、正のインド洋ダイポールモード現象が7月に発生しました。モデルでは、この正のインド洋ダイポールモード現象が秋まで持続すると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象が同時発生するかもしれません。この同時発生は、1994年(エルニーニョモドキ現象と)、あるいは、1997年や2015年(エルニーニョ現象と)にも観測されました。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、アフリカ南部、チベットなどの一部の地域は平年より涼しくなりそうです。冬になっても、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう。一方で、アラスカ南部、米国西部、ブラジル北部、ボツワナ、インド北部、イラン、アフガニスタン、ロシア北東部、チベット域などは比較的寒くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、アラスカ、カナダ西/東部、米国中央/東部、東アフリカ、西アフリカ、欧州北部などです。対照的に、米国北西/南東部、ブラジル東部、欧州東部、韓国、インド、東南アジア、フィリピン、インドネシア、豪州などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。特に、インドネシアや豪州の乾燥傾向は、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象の同時発生の影響を受け、極端化するかもしれないので注意が必要です。
冬になると、南アメリカ大陸北部、豪州、モザンビーク、南アフリカ、アンゴラ南部、ザンビア、地中海に面した欧州南東部、北欧、インド南部、東南アジア、フィリピン、インドネシア、豪州などで平年より乾燥傾向になるでしょう。一方で、米国、ブラジル北東/南部、南アフリカ北部、ボツワナ、欧州西部、中国南東部などで平年より多雨傾向になるでしょう。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かい秋、冬になると予測しています。

2018年7月から2018年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、夏から始まり、冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、注意が必要です。
インド洋予測:
SINTEX-F予測システムでは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生をはっきりと予測しています。予測アンサンブルメンバーの平均値を見ると、夏から始まり、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象が同時発生するかもしれません。この同時発生は、1994年(エルニーニョモドキ現象と)、あるいは、1997年や2015年(エルニーニョ現象と)にも観測されました。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、ロシア東部、米国南部、ブラジル北部、東アフリカなどの一部の地域は平年より涼しくなりそうです。冬になっても、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう。一方で、米国、アルゼンチン、欧州西部、チベット域などは比較的寒くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、カナダ西/北部、米国南部、ブラジル北部、東アフリカ、西アフリカ南部、欧州西/北部などです。対照的に、米国北西/北東部、ブラジル南部、欧州東部、極東、インド北東部、東南アジア北部、フィリピン、インドネシア、豪州などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。特に、インドネシアや豪州の乾燥傾向は、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象の同時発生の影響を受け、極端化するかもしれないので注意が必要です。
冬になると、米国、メキシコ、南アメリカ大陸北部、豪州北/西部、モザンビーク北部、タンザニア東部、南部アフリカの西部、欧州西部、フィリピン、インドネシアなどで平年より乾燥傾向になるでしょう。一方で、米国東部、ブラジル東部、豪州南東部、南アフリカ東部、モザンビーク南部、アフリカ中央部などで平年より多雨傾向になるでしょう。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暖かく、比較的乾燥した秋になると予測しています。しかしながら、より詳しく見た9月平均の予測(図無し)では、平年より降水が増えると予測しています。冬になると、日本のほとんどの地域で、平年より暖かく、比較的降水量が少なくなると予測しています。

2018年6月から2018年夏,秋の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、夏から始まり、冬にピークを迎えると予測しています。このエルニーニョ現象は、程度の差はあれ、モドキ型です。典型的なエルニーニョ現象とは、世界各地への影響が異なるため、今後も注意が必要です。
インド洋予測:
SINTEX-F予測システムでは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生をはっきりと予測しています。予測アンサンブルメンバーの平均値を見ると、夏から始まり、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象が同時発生するかもしれません。この同時発生は、1994年(エルニーニョモドキ現象と)、あるいは、1997年や2015年(エルニーニョ現象と)にも観測されました。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、中央ロシアの北部、インド、東南アジア、豪州北部、メキシコ、などの一部の地域は平年より涼しくなりそうです。秋になっても、世界のほとんどの地域で平年より暑くなるでしょう。一方で、英国、西/東アフリカ、アフリカ南部、米国中央部、ロシア北東部などは比較的涼しくなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、欧州北部、西アフリカ南部、中国南部、米国北東部、ブラジル北西部、コロンビア西部などです。対照的に、インド、インドネシア、中国東部、韓国、中央ロシア南部、西アフリカ北部、米国の一部、メキシコ南部、ブラジル北部、ベネズエラ、豪州などでは、平年より乾燥傾向になるでしょう。
秋になると、地中海に面する欧州南部、アジア北東・南東部、フィリピン、インドネシア、豪州、カナダ西部、ブラジルなどで平年より乾燥傾向になるでしょう。一方で、西アフリカ、アフリカ南東部、東アフリカ、米国などで平年より多雨傾向になるでしょう。特に、インドネシアや豪州の乾燥傾向は、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ/エルニーニョモドキ現象の同時発生の影響を受け、極端化するかもしれないので注意が必要です。
季節平均で見ると、日本のほとんどの地域では、平年より暑く、比較的湿った夏になると予測しています。しかし、より詳しく見た7月平均の予測(図無し)では、中央部から西日本にかけて、平年より降水が減ると予測しています。秋になると、日本のほとんどの地域で、平年より暑く、比較的乾燥した秋になると予測しています。

2018年5月から2018年夏,秋の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-F予測システムでは、中程度の、あるいは強めのエルニーニョ現象が、夏の終わり頃から始まり、冬にピークを迎えると予測しています。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生もはっきりと予測されています。予測アンサンブルメンバーの平均値を見ると、夏の終わり頃から始まり、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低くなるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象が同時発生するかもしれません (この同時発生は1997年や2015年にも観測されました)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、中央ロシアの北部、インド、東南アジア、豪州北部、メキシコ、南アメリカ大陸などの一部の地域は平年より涼しい夏になりそうです。秋になっても、世界のほとんどの地域で平年より暑くなるでしょう。一方で、欧州北部、英国、東アフリカ、インド南部、インドネシア、フィリピン、米国西部、カナダ中央部、ブラジル北部などは比較的涼しくなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、インド、西アフリカ南部、米国西部、南アメリカ大陸の北部などです。一方で、インドネシア、中国東部、朝鮮半島、欧州の一部、米国中央部、メキシコ南部、豪州などでは、平年より乾燥した夏になるでしょう。秋になると、北欧、インド北部、中国南部、インドネシア、豪州などで平年より乾燥した秋になりそうです。インドネシアや豪州の乾燥傾向は、発生が予測される正のインド洋ダイポールモード現象の影響に寄るものかもしれません。
日本のほとんどの地域では平年より暑く、比較的湿った夏になると予測しています。月平均の予測(図無し)では、6月の梅雨は平年より降水が増えると予測しています。秋になると、日本のほとんどの地域では平年より暑く、比較的乾燥した秋になると予測しています。

2018年4月から2018年夏,秋の見通し
エルニーニョ予測:
ラニーニャ現象のような状態は、晩春までに消えるでしょう。その後、秋までに熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。その後も平年状態が2018年中続く見込みです。
インド洋予測:
アンサンブル予測平均値では、熱帯インド洋では、晩夏から中程度の強さの正のインド洋ダイポールモード現象が発生する見込みです。しかし、現時点では、その予測の不確実性は大きいので注意が必要です(ダイポールモード指標の予測でアンサンブルスプレッドが大きいことが確認できます)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、北欧やロシアの一部の地域や、モンゴル北部、パキスタン、インドは平年より涼しい夏になりそうです。秋になると、欧州全域やロシア中央部で平年より涼しくなりそうです。カナダのほとんどの地域では、比較的涼しい秋になりそうです。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、インド、西アフリカ南部、フィリピン、インドシナ、米国西部などです。一方で、インドネシア、中国中央部、朝鮮半島、欧州南部、アフリカ中央部、米国中央部などでは、平年より乾燥した夏になるでしょう。秋になると、大西洋に面する西欧地域は平年より乾燥した秋になるでしょう。インドネシア、豪州、米国のニューイングランド域などでも平年より乾燥した秋になりそうです。インドネシアや豪州の乾燥傾向は、発生が予測される正のインド洋ダイポールモード現象の影響に寄るものかもしれません。
日本のほとんどの地域では平年より暑く、比較的湿った夏になると予測しています。月平均の予測(図無し)では、6月の梅雨は平年より降水が増えると予測しています。

2018年3月から2018年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
ラニーニャ現象のような状態は、晩春までに消えるでしょう。その後、夏までに熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
熱帯インド洋は、2018年は平年並みの状態が続くでしょう。
大西洋予測:
大西洋ニーニョが2018年中に発達しそうです。
領域予測:
季節平均で見ると、ユーラシア大陸のほとんどの地域で平年より暖かい春や暑い夏になるでしょう。しかし、インドは平年より涼しい夏になりそうです。また、米国北西部、カナダ西部、ブラジル北部、ペルー、エクアドル、アフリカ西部/東部/南部、豪州北部などの一部の地域では平年より寒い春になるでしょう。ブラジル北部やアフリカ南部の低温傾向は、北半球の夏にも続きそうです。
季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、フィリピン、インドシナ、インド北部、アフリカ東部、メキシコ、米国東部、ブラジル北部などです。一方で、米国中央部/西部、欧州、イラン、インドネシア、中国南部、豪州、アフリカ南部、ブラジル南部などでは平年より乾燥した春になるでしょう。欧州、米国中央部、豪州南東部、インドネシアの乾燥傾向は、夏まで続きそうです。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく湿った春や夏になると予測しています。2018年の梅雨は平年より降水が増えると予測しています。

2018年2月から2018年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
ラニーニャ現象のような状態は、晩春までに消えるでしょう。その後、夏までに熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
熱帯インド洋は夏まで平年並みの状態が続くでしょう。その後、秋には、中程度の強さの正のインド洋ダイポールモード現象が発達すると予測しています。しかし、現時点では、その予測の不確実性は大きいので注意が必要です(ダイポールモード指標の予測でアンサンブルスプレッドが大きいことが確認できます)。
大西洋予測:
大西洋ニーニョやベンゲラニーニョが2018年中に発達しそうです。
領域予測:
季節平均で見ると、ユーラシア大陸のほとんどの地域(欧州西部を除く)で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、米国北部/東部、カナダ南部、中央アメリカ、ブラジル北部、ペルー、エクアドル、インドシナ、アフリカ西部/中央部/南部、豪州北部などの一部の地域では平年より寒くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、フィリピン、インドシナ、アフリカ中央部/南部、メキシコ、エクアドル、ブラジル北東部などです。一方で、インドネシア、中国南部、韓国、東アフリカ、米国東部、ブラジル北部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく乾燥した春になると予測しています。

2018年1月から2018年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
弱いラニーニャ現象のような状態は、来年の晩春まで持続するでしょう。その後、夏までに熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
熱帯インド洋は来年の晩春まで平年並みの状態が続くでしょう。その後、夏には、中程度の強さの正のインド洋ダイポールモード現象が発達すると予測しています。しかし、現時点では、その予測の不確実性は大きいので注意が必要です(ダイポールモード指標の予測でアンサンブルスプレッドが大きいことが確認できます)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、米国北部/東部、カナダ北西部、欧州、インド、ブラジル北部、アフリカ中央部/南部、豪州北部などの一部の地域では平年より寒くなるでしょう。季節平均でみると、北半球の春に、平年より多雨が予測される地域は、フィリピン、豪州東部、ブラジル北部などです。一方で、インドネシア、インドシナ半島、東南アジア、米国南部/東部、ブラジル南部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。
季節平均でみると、日本のほとんどの地域では平年より暖かい春になると予測しています。また、日本の南部では、乾燥した春になると予測しています。

2017年12月から2017年冬、2018年春の見通し
エルニーニョ予測:
ラニーニャ現象のようなパターンは、来年の晩冬まで持続するでしょう。その後、夏までに熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
熱帯インド洋は来年の春まで平年並みの状態が続くでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、米国北部/東部、ブラジル北部、中央アフリカ、インドなどの一部の地域では平年より寒くなるでしょう。季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、フィリピン、豪州東部、ブラジル北部などです。一方で、インドネシア、豪州西部、欧州南部、米国西部、中国東部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、ラニーニャ現象の影響を受けた結果でしょう。
季節平均でみると、日本のほとんどの地域では平年より暖かく、乾燥した冬になると予測しています。

2017年11月から2017年冬、2018年春の見通し
エルニーニョ予測:
弱いラニーニャ現象のようなパターンは、来年の春まで持続するでしょう。その後、熱帯太平洋は夏までに平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
熱帯インド洋は来年の春まで平年並みの状態が続くでしょう。その後、来年の夏に、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると予測しています。しかしながら、現時点では、予測の不確実性が大きいことに注意が必要です。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、アフリカやブラジルの一部の地域では平年より寒くなるでしょう。季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、東アフリカ、アフリカ南東部、フィリピン、豪州東部、ブラジル北部などです。一方で、インドネシア、豪州西部、欧州南部、米国西部、中国東部、ブラジル南部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、弱いラニーニャ現象の影響を受けた結果でしょう。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく、乾燥した冬になると予測しています。

2017年10月から2017年冬、2018年春の見通し
エルニーニョ予測:
弱いラニーニャ現象のようなパターンは、来年の春まで持続するでしょう。その後、熱帯太平洋は夏までに平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
弱い正のインド洋ダイポールモード現象は12月までに終息するでしょう。その後、来年の春までに、熱帯インド洋は平年並みの状況に戻るでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、西アフリカ、インド、ブラジル北部などの一部の地域では平年より寒くなるでしょう。季節平均でみると、北半球の冬に、平年より多雨が予測される地域は、東アフリカ、フィリピン、ブラジル北部などです。一方で、インドネシア、豪州、西アフリカ、欧州、米国西部、ブラジル南部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、弱いラニーニャ現象のような状況や弱い正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。
秋の後半から冬にかけて、日本のほとんどの地域では平年より暖かく、乾燥した傾向になると予測しています。

2017年9月から2017年秋、冬の見通し
エルニーニョ予測:
弱いラニーニャ現象のようなパターンは、来年の春まで持続するでしょう。その後、熱帯太平洋は夏までに平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
予測した通りに、正のインド洋ダイポールモード現象は発生し続け、冬に終息するでしょう。これに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低い(高い)状況が持続します。冬になると、熱帯インド洋は平年並みの状況に戻るでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、ロシア西部、米国西部の一部では平年より寒くなるでしょう。冬になると、欧州北部、ロシア、カナダ北部、米国南部、メキシコ、アフリカ南部、東南アジア、中国、極東域で平年より暖かくなるでしょう。一方、欧州南部、アフリカ北部、カナダ南部、米国北部、ブラジル北部、豪州の一部では平年より寒くなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、東アフリカ、インド、フィリピン、メキシコ南部などです。一方で、インドネシア、豪州、西アフリカ、欧州南部、中国東部、米国西部、ブラジル西部などでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。また、冬になると、米国東部、ブラジル、東アフリカ、豪州の一部で多雨になるでしょう。一方で、米国西部、ペルー、インドネシア、南アフリカの北東部(リンポポ州周辺域)の一部では平年より少雨になるでしょう。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく湿気に富む秋になると予測しています。しかし、秋の後半から冬にかけて、日本のほとんどの地域では平年より暖かく、乾燥した冬になると予測しています。

2017年8月から2017年秋、冬の見通し
エルニーニョ予測:
熱帯太平洋が平年並みの状況は、冬まで持続するでしょう。その後、来年の春には弱いラニーニャ現象のようなパターンが現れると予測しています。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムの全てのアンサンブル予測メンバーで、正のインド洋ダイポールモード現象の発生を予測しています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、ロシア中央部の一部では平年より涼しくなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、東アフリカ、西アフリカなどです。一方で、インドネシア、豪州、中国東部、米国、ブラジルなどでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。
日本のほとんどの地域では平年より気温が高く残暑が厳しい秋になると予測しています。9-11月平均の風と気圧の予測図から、日本は等価順圧な高気圧に覆われることが示唆されています。これらは正のインド洋ダイポールモード現象による”モンスーン-砂漠メカニズム”とアジアジェットを導波管として伝播する“シルクロードパターン”が組み合わさった結果かもしれません。

2017年7月から2017年秋、冬の見通し
エルニーニョ予測:
熱帯太平洋の全域が平年よりわずかに暖かくなると予測しています。このような状況は冬まで持続しそうです。その後、来年の春には熱帯太平洋は平年並みの状況に戻ると予測しています。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムの全てのアンサンブル予測メンバーで、正のインド洋ダイポールモード現象の発生を予測しています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低く(高く)なるでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい秋になるでしょう。一方で、ロシア中央部、アメリカ中央部の一部では平年より涼しくなるでしょう。
季節平均でみると、北半球の秋に、平年より多雨が予測される地域は、東アフリカ、西アフリカなどです。一方で、インドネシア、豪州、中国東部、ブラジルなどでは平年より乾燥傾向になるでしょう。これらの一部は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。
日本のほとんどの地域では平年より気温が少し高く乾燥した秋になると予測しています。9-11月平均の風と気圧の予測図から、日本は等価順圧な高気圧に覆われることが示唆されています。これらは正のインド洋ダイポールモード現象による”モンスーン-砂漠メカニズム”とアジアジェットを導波管として伝播する“シルクロードパターン”が組み合わさった結果かもしれません。

2017年6月から2017年夏、秋の見通し
エルニーニョ予測:
エルニーニョ現象の発生確率がかなり低くなりました。そのかわりに、熱帯太平洋の全域が平年より暖かくなると予測しています。このような状況は秋まで持続しそうです。その後、冬の初めに、弱いエルニーニョ現象あるいはエルニーニョモドキ現象の発生を予測しています。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムの全てのアンサンブル予測メンバーで、かなり強めの正のインド洋ダイポールモード現象の発生を予測しています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低くなるでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、ロシア東部、西アフリカの一部の地域では平年より涼しくなるでしょう。 北半球の秋になっても世界のほとんどの地域で平年より気温が高いでしょう。一方で、欧州北部、カナダ中央部、インドネシアなどでは平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、西アフリカ、メキシコ、東南アジアなどです。一方で、インドネシア、豪州、インド、中国東部、ブラジル北部、ペルーなどでは平年より乾燥傾向になるでしょう。秋になると、インドネシア、豪州、中国東部、極東域、ブラジル南部などで少雨傾向になりそうです。一方で、西アフリカ、東アフリカ、アフリカ南部などでは、平年より多雨になるでしょう。これらの一部は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。
日本のほとんどの地域では平年より気温が少し高く乾燥した夏になると予測しています(しかし極端ではない)。9-11月平均の風と気圧の予測図から、日本は等価順圧な高気圧に覆われることが示唆されています。平年より気温が少し高く乾燥した状態は、秋まで続くかもしれません。これらは正のインド洋ダイポールモード現象による”モンスーン-砂漠メカニズム”とアジアジェットを導波管として伝播する“シルクロードパターン”が組み合わさった結果かもしれません。

2017年5月から2017年夏、秋の見通し
エルニーニョ予測:
通常の強さか、あるいは強めのエルニーニョ現象が熱帯太平洋で発達し始めている様です。SINTEX-Fモデルでは、去年の12月の時点から今年のエルニーニョ発生について予測していたので、今のところ整合的であると言えます。このイベントは冬に極大になると予測しています。ミクロネシアやメラネシアでは、海面の水位が平年より低下しそうです。近年エルニーニョ現象の発生頻度が高まっているので、熱帯太平洋の10年規模の気候状態が、ラニーニャの様な状態からエルニーニョの様な状態に位相逆転したのかもしれません。このような自然起源の気候変動が、1976-1998年のように、地球温暖化と重なり合うことで、大きな影響を与えるかもしれません。このような10年規模変動のレジームシフトに対してよく準備する必要があるでしょう。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムの全てのアンサンブル予測メンバーで、かなり強めの正のインド洋ダイポールモード現象の発生を予測しています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低くなるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象が同時発生するかもしれません (この同時発生は1997年や2015年にも観測されました)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、ロシア東部、豪州北部の一部の地域では平年より涼しくなるでしょう。 北半球の秋になっても世界のほとんどの地域で平年より気温が高いでしょう。一方で、欧州北部、米国北部、カナダ南部などでは平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、フィリピン、西アフリカ、メキシコなどです。一方で、インドネシア、豪州、インド、中国東部、韓国、ブラジル北部、ペルーなどでは平年より少雨になりそうです。秋になると、インドネシア、フィリピン、インド北部、豪州、中国東部、極東域、ブラジル南部などで少雨傾向になりそうです。一方で、西アフリカ、アフリカ南部、東アフリカ、インド中央部、米国などでは、平年より多雨になるでしょう。これらの一部は、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けた結果でしょう。特に、インドネシアや豪州の少雨傾向は、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の同時発生の影響を受け、強められるでしょう。
西(北)日本のほとんどの地域では平年より湿潤で(乾いた)気温が高い(低い)夏になると予測しています(しかし極端ではない)。特に、梅雨の時期は、西(北)日本で多(少)雨になると予測しています。月毎の予測では(図無し)、日本は夏に等価順圧な高気圧に覆われ、暑く乾いた夏になることを示唆しています。この少雨傾向は秋まで続くかもしれません。エルニーニョ現象の影響は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、地域的に見ると打ち消されるかもしれません(その逆も然りです)。

2017年4月から2017年夏、秋の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、通常の強さか、あるいは強めのエルニーニョ現象が晩春から発生し、冬に極大になると予測しています。その発生確率は先月までの予測より高まっています。ミクロネシアやメラネシアでは、海面の水位が平年より低下しそうです。近年エルニーニョ現象の発生頻度が高まっているので、熱帯太平洋の10年規模の気候状態が、ラニーニャの様な状態からエルニーニョの様な状態に位相逆転したのかもしれません。このような自然起源の気候変動が、1976-1998年のように、地球温暖化と重なり合うことで、大きな影響を与えるかもしれません。このような10年規模変動のレジームシフトに対してよく準備する必要があります。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生もはっきりと予測されています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、晩春から発生し、秋に最も強くなると予測しています。それに伴い、熱帯インド洋の東(西)部では海面水位が平年より低くなるでしょう。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象が同時発生するかもしれません (この同時発生は1997年や2015年にも観測されました)。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暑い夏になるでしょう。一方で、ロシア南東部、豪州北部の一部の地域では平年より涼しくなるでしょう。 北半球の秋になっても世界のほとんどの地域で平年より気温が高いでしょう。一方で、ロシア南部/東部やソマリアの一部では平年より寒くなりそうです。
季節平均でみると、北半球の夏に、平年より多雨が予測される地域は、東南アジア、フィリピン、極東、西アフリカなどです。一方で、インドネシア、豪州、インド、中国東部、ブラジル北部などでは平年より少雨になりそうです。秋になると、インドネシア、フィリピン、インド北部、豪州、メキシコ、ブラジル南部、欧州などで少雨傾向になりそうです。これらは、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の影響を部分的に受けた結果です。特に、インドネシアや豪州の少雨傾向は、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の同時発生の影響を受け、強められるでしょう。
日本のほとんどの地域では平年より湿潤で気温が高い(しかし極端に高くはない)夏になると予測しています。特に、梅雨の時期は、西日本で多雨になると予測しています。対照的に、秋には少雨を予測しています。エルニーニョ現象の影響は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、地域的に見ると打ち消されるかもしれません(その逆も然りです)。

2017年3月から2017年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、通常の強さか、あるいは強めのエルニーニョ現象が初夏から発生し、冬に極大になると予測しています。そうなれば、熱帯太平洋の10年規模の気候状態が、ラニーニャの様な状態からエルニーニョの様な状態に位相逆転したことを示唆することになるかもしれません。このような自然起源の気候変動が、1976-1998年のように、地球温暖化と重なり合うことで、大きな影響を与えるかもしれません。このような10年規模変動のレジームシフトに対してよく準備する必要があります。
インド洋予測:
SINTEX-F季節予測システムは、正のインド洋ダイポールモード現象の発生もはっきりと予測されています。予測アンサンブルメンバー平均を見ると、夏に発生し、秋に最も強くなると予測しています。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象が同時発生するかもしれません (この同時発生は1997年や2015年にも起こりました)
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、カナダ南部、北米北部、ブラジル北部の一部の地域では平年より寒くなるでしょう。 北半球の夏になっても世界のほとんどの地域で平年より気温が高いでしょう。一方で、欧州、ロシア中央部、豪州北部の一部では平年より涼しくなりそうです。
季節平均でみると、北半球の春に、ブラジル西部で平年より多雨が予測される一方で、中国南東部、インドネシア、ブラジル東部、豪州南部、欧州などでは平年より少雨になりそうです。夏になると、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、インドネシア、インド、豪州、中国南東部、メキシコ、ブラジル北部などで少雨傾向になりそうです。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく乾いた春になりそうです。夏は、平年より湿潤で僅かに気温が高い夏になると予測しています。これは正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象の影響によるものだと考えられますが、エルニーニョ現象の影響は、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、打ち消されるかもしれません(その逆も然りです)。

2017年2月から2017年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、夏からエルニーニョ現象が発生することをはっきりと予測しています。これは熱帯太平洋の10年規模の気候状態が、ラニーニャの様な状態からエルニーニョの様な状態に位相逆転したことを示唆しているかもしれません。そうなれば、1976-1998年のように地球温暖化と重なり合うことで、大きな影響を与えるかもしれません。
インド洋予測:
正のインド洋ダイポールモード現象の発生もはっきりと予測されています。ほとんどの予測アンサンブルメンバーが夏に発生し、秋に最も強くなると予測しています。今年の後半では、正のインド洋ダイポールモード現象とエルニーニョ現象が同時発生するかもしれません (この同時発生は1997年や2015年にも起こりました)
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、カナダ西部、ブラジル北部の一部の地域では平年より寒くなるでしょう。 北半球の夏になっても世界のほとんどの地域で平年より気温が高いでしょう。一方で、ロシア中央部、中国北部、豪州北部の一部では平年より涼しくなりそうです。
季節平均でみると、北半球の春に多雨傾向が予測される地域は、ブラジル東部、中国北東部、南部アフリカの東部です。一方で、中国南東部、インドネシア、欧州では平年より少雨傾向になりそうです。夏になると、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、インドネシア、インド西部、豪州などで少雨傾向になりそうです。
日本のほとんどの地域では平年より暖かく湿った春になりそうです(3月は少雨傾向を予測しています)。夏は北冷西暑パターンになると予測しています。エルニーニョ現象の影響を受けて、小笠原高気圧の発達が未熟になることで、特に北部で不順な夏になるかもしれません。しかしながら、このようなエルニーニョ現象の影響は、西日本のほとんどの地域では、正のインド洋ダイポールモード現象の影響を受けて、打ち消されるかもしれません。

2017年1月から2017年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
最新のSINTEX-Fモデルの予測結果によると、数ヶ月後には現在の弱いラニーニャモドキ現象あるいはラニーニャ現象は終息するでしょう。先月の予測に引き続き、今月のアンサンブル予測メンバーの多くも、2017年の後半から弱いエルニーニョ現象が再び発生すると予測しています。 実際に2017年にエルニーニョ現象が再発生すれば、熱帯太平洋の気候状態が、”地球温暖化の停滞”の要因となったラニーニョの様な状態を経て、10年規模でエルニーニョが発生している様な状態に位相逆転したことが示唆されますので、非常に興味深いです。
インド洋予測:
先月の予測に引き続き、秋に正のインド洋ダイポールモード現象の発生が見込まれます。また、オーストラリア西岸ではニンガルーニーニョ現象が南半球の秋に発生するでしょう。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい春になるでしょう。一方で、カナダ東部、ブラジル北部、オーストラリア西部では平年より寒くなるでしょう。
季節平均で見た南半球の秋の降水量は、ブラジル東部、オーストラリア西部、南アフリカで平年より多雨傾向となるでしょう。中国南東部、インドネシア、アフリカ東部、欧州西部、南アメリカ大陸の北部(コロンビア、ベネズエラ、ギアナなど)、では平年より少雨傾向、フィリピン、インドシナ、メキシコ南部、欧州東部では平年より多雨傾向になりそうです。日本のほとんどの地域では平年より暖かく乾燥した春になりそうです。しかしながら、変動の激しい中・高緯度の気候変動は、現在のモデルでは正確に捉えきれないことがあり、注意が必要です。

2016年12月から2016年冬、2017年春の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によれば、現在のラニーニャモドキ現象あるいはラニーニャ現象は来年の春まで持続するでしょう。興味深いことに、アンサンブル予測メンバーの多くが、2017年の後半からエルニーニョ現象(並の強さ)が再び発生すると予測しています。 実際に2017年にエルニーニョ現象が再発生すれば、熱帯太平洋の気候状態が、”地球温暖化の停滞”の要因となったラニーニョの様な状態を経て、10年規模でエルニーニョが発生している様な状態に位相逆転したことが示唆されますので、非常に興味深いです。
インド洋予測:
負のインド洋ダイポールモード現象は衰退し始めてます。今年中には終息するでしょう。2017年の夏には正のインド洋ダイポールモード現象の発生が見込まれます。また、オーストラリア西岸ではニンガルーニーニョ現象が南半球の晩夏に発生し、南半球の晩秋まで持続するでしょう。しかしながら、予測アンサンブル間のバラツキが大きく、これらの予測は現時点では未だ不確実です。
領域予測:
季節平均で見ると、世界のほとんどの地域で平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、米国北部、カナダ南部、ブラジル北部、オーストラリアでは平年より寒くなるでしょう。
季節平均で見た冬の降水量は、中国南東部、インドネシア、アフリカ東部、欧州東部(イタリアを含む)、カリブ海周辺国(フロリダを含む)の大部分で平年より少雨傾向となりそうです。一方で、フィリピン、米国東部、欧州西部では、平年より多雨傾向となるでしょう。ブラジル、オーストラリア、南アフリカのほとんどでで、南半球の夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。日本のほとんどの地域では、平年より気温が高く降水量が非常に低い(降雪が少ない)冬になる見込みです。しかしながら、変動の激しい中・高緯度の気候変動は、現在のモデルでは正確に捉えきれないことがあり、注意が必要です。

2016年11月から2016年冬、2017年春の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、現在のラニーニャモドキ現象あるいはラニーニャ現象は来年の春まで持続するでしょう。その後衰退し始め、夏までには熱帯太平洋は平年並みの状態に戻るでしょう。 モデルの予測結果は、今のところ、観測された海表面水温の様子と良く合っています(参照)。
インド洋予測:
負のインド洋ダイポールモード現象は衰退し続け、冬には終息するでしょう。オーストラリア西岸ではニンガルーニーニョ現象が南半球の晩夏に発生し、南半球の晩秋まで持続するでしょう。
領域予測:
季節平均で見た北半球の冬の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、ブラジル北部、オーストラリア、モンゴルなどでは、平年より寒くなるでしょう。
季節平均で見た冬の降水量は、中国南部、アフリカ南東部、欧州南部、米国西部/東部などで平年より少雨傾向となりそうです。一方で、ブラジル、中央アフリカ西部、南アフリカでは、平年より多雨傾向となるでしょう。オーストラリアでは、南半球の夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。日本の北部(北海道を含む)では、平年より気温が低く降水量が低い(降雪が少ない)冬になる見込みです。一方で、日本の南部は平年より暖かくなる見込みです。しかしながら、中・高緯度の気候予測に関しては、現在のモデルでは正確に捉えきれないことがあり、注意が必要です。

2016年10月から2016年冬、2017年春の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、現在の弱いラニーニャモドキ現象は衰退し始め、来年の春までには、熱帯太平洋は平年並みの状態に戻るでしょう。 モデルの予測結果は、今のところ、観測された海表面水温の様子と良く合っています。
インド洋予測:
負のインド洋ダイポールモード現象は衰退し始め、冬には終息するでしょう。来年の夏の始めには正のダイポールモード現象が発生する可能性がありますが、現時点では予測の不確実性は高いです。
領域予測:
季節平均で見た北半球の冬の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、ブラジル、欧州北部、オーストラリア北部では、平年より寒くなるでしょう。
季節平均で見た冬の降水量は、中国東部、インドシナ半島、東アフリカ、欧州、米国、極東域(日本を含む)などの大部分で平年より少雨傾向となりそうです。一方で、ブラジル、西アフリカ南部、中央アフリカ西部、南アフリカでは、平年より多雨傾向となるでしょう。オーストラリアでは、南半球の夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。日本のほとんどの地域では、平年より気温が高く降水量が低い(降雪が少ない)冬になる見込みです。これらの多くは、暖かいインド洋と弱いラニーニャモドキ現象の影響だと考えられます。

2016年9月から2016年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルでは、ラニーニャモドキあるいは弱いラニーニャ状態がこの秋にピークを迎えると予測しています。その後、来年の春までに、熱帯太平洋は、平年並みの状態に戻るでしょう。 モデルの予測結果は、今のところ、観測された海表面水温の様子と良く合っています。
インド洋予測:
モデルの予測通りに負のインド洋ダイポールモード現象が現れたことが観測データから確認できます。この負のインド洋ダイポールモード現象は、秋に極大を迎えると予測しています。それに伴い、インド洋の東部は平年より湿潤傾向に、西部では平年より乾燥傾向になるでしょう。スマトラ・ジャバ島の近隣では洪水が、東アフリカでは干ばつの確率が高くなっています。
領域予測:
季節平均で見た秋の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、ブラジル北部では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た秋の降水量は、中国東部、インドシナ半島、東アフリカ、アフリカ南部などで平年より少雨傾向となりそうです。一方で、インドネシアや南米大陸北西部(コロンビア、エクアドル、ブラジル北西部など)、西アフリカ南部、中央アフリカ西部では、平年より多雨傾向となるでしょう。これらの多くは、負のインド洋ダイポールモード現象と弱いラニーニャ現象の影響だと考えられます。これら熱帯太平洋や熱帯インド洋の気候変動現象の影響を受け、オーストラリアでは、南半球の夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。日本のほとんどの地域では、平年より気温が高く降水量が多い秋になる見込みです。特に、西日本でその特徴が顕著になりそうです。
モデルによる月毎の予測は中高緯度域で不確実性が高いです。中高緯度や地域スケールの季節予測の性能は、未だかなり限定的ですので、予測の利用・解釈には注意が必要です。

2016年8月から2016年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
7月31日までの海表面水温の観測データを使って初期値を作成したSINTEX-Fモデルでは、今後、熱帯太平洋では弱いラニーニャあるいはラニーニャモドキ状態が続くと予測しています。NCEP GODAS海洋同化データでは、7月において赤道域に沿った太平洋中央部から東部にかけてのほぼ全域で海洋亜表層水温が平年よりも低いですが、モデルでは強いラニーニャあるいはラニーニャモドキの発生を、現時点では予測していません。SINTEX-Fモデルでの予測には、初期値作成時に海表面水温を同化するシンプルなスキームを使っていることに起因するバイアスがあるかもしれません。しかしながら、SINTEX-Fモデルの予測と同様の予測結果が他の気候予測システムでも確認できます。
インド洋予測:
予測通りに負のインド洋ダイポールモード現象が現れたことが、6−7月の海面水温偏差の観測値やNCEP GODAS海洋同化データからはっきりと確認できます。モデルでは、この負のインド洋ダイポールモード現象が、今後北半球の秋まで持続すると予測しています。それに伴い、インド洋の東部は平年より湿潤傾向に、西部では平 年より乾燥傾向になるでしょう。スマトラ・ジャバ島の近隣では洪水が、東アフリカでは干ばつの確率が高くなっています。太平洋でラニーニャ現象が発生すると通常東日本は猛暑傾向になりますが、今年は負のインド洋ダイポールモード現象によって一時猛暑が和らいだように考えられます。
領域予測:
季節平均で見た秋の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、ブラジル北部では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た秋の降水量は、米国、韓国、中国東部、インドシナ半島、東アフリカなどで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアや南米大陸北西部(コロンビア、エクアドル、ブラジル西部など)では、平年より多雨傾向となるでしょう。これらの多くは、負のインド洋ダイポールモード現象と発達中の弱いラニーニャ現象の影響だと考えられます。これら熱帯太平洋や熱帯インド洋の気候変動現象の影響を受け、オーストラリアでは、南半球の春から夏にかけて、 平年より降水量が増加するでしょう。これには南太平洋収束帯が活発化する影響もありそうです。しかしながら、弱いニンガルーニーニャ現象の発生に伴い、西オーストラリアの南西沿岸域では若干乾燥傾向になりそうです。
日本のほとんどの地域では、夏から冬にかけて平年より気温が高い見込みです。 9-10月は日本の多くの地域で降水が増えると予測しています。しかし、モデルで中高緯度域の地域スケールの降水量を予測する性能は、未だそれ程高くないことに注意が必要です。

2016年7月から2016年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
観測から得られた7月1日までの海表面水温の状態を初期値としたSINTEX-Fモデルの予測によると、今後、熱帯太平洋はほとんど平年並の状態(あるいは非常に弱いラニーニャ状態)が続く見込みです。これは先月の予測とはかなり異なります。NCEP GODAS海洋同化データでは、7月においても赤道域に沿ったほぼ全域で海洋亜表層水温が平年よりも低いことから、SINTEX-Fモデルでの予測には、簡単な海表面水温の同化スキームを初期化に使っていることに起因するバイアスがあるかもしれません。今月の予測には注意する必要があるでしょう。
インド洋予測:
予測通りに負のインド洋ダイポールモード現象が現れたことが、6−7月の海面水温偏差の観測値からはっきりと確認できます。NCEP GODAS海洋同化データでも負のインド洋ダイポールモード現象の発達が確認できます。モデルでは、この負のインド洋ダイポールモード現象が今後さらに発達し、北半球の秋に極大を迎えると予測しています。それに伴い、インド洋の東部は平年より湿潤傾向に、西部では平 年より乾燥傾向になるでしょう。 スマトラ・ジャバ島の近隣では洪水が、東アフリカでは干ばつの確率が高くなっています。
領域予測:
季節平均で見た秋の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、米国中央部、ブラジル西部、中央欧州では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た秋の降水量は、インドシナ、東アフリカなどで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアや南米大陸北西部(コロンビア、エクアドル、ブラジル西部など)では、平年より多雨傾向となるでしょう。これらの多くは、発達中の負のインド洋ダイポールモード現象と弱いラニーニャ現象の影響だと考えられます。これら熱帯太平洋や熱帯インド洋の気候変動現象の影響を受け、オーストラリアでは、南半球の春から夏にかけて、 平年より降水量が増加するでしょう。これには南太平洋収束帯が活発化する影響もありそうです。
日本のほとんどの地域では、夏から冬にかけて平年より気温が高い見込みです。 8月は西日本で、10月は北日本で降水が増えると予測しています。しかし、モデルではこのような地域スケールで月平均の降水量を予測する性能は、未だそれ程高くないことに注意が必要です。

2016年6月から2016年夏,秋,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、今後、熱帯太平洋では、ラニーニャ状態が発達し続ける見込みです。このラニーニャ状態ですが、程度の差はあれ、モドキ型のようです。エルニーニョ指標Nino3.4やエルニーニョモドキ指標EMIの予測値から、ラニーニャ(あるいはラニーニャモドキ)状態は年末に極大を迎え、その後2017年の春まで持続する見込みです。
インド洋予測:
先月までの予測通り、負のインド洋ダイポールモード現象が現れたことを6月の海面水温偏差の観測値からはっきりと確認できます。モデルでは、この負のインド洋ダイポールモード現象が今後さらに発達し、北半球の秋に極大を迎えると予測しています。それに伴い、インド洋の東部は平年より湿潤傾向に、西部では平年より乾燥傾向になるでしょう。
また、モデルでは、豪州西岸で弱いニンガルーニーニョ現象が年末までに発生すると予測しています。その一因となっているのは、熱帯太平洋のラニーニャ状態の発達であると考えられます。
領域予測:
季節平均で見た夏の気温は、世界のほとんどの地域で平年より高くなるでしょう。一方で、米国中央部、豪州中央部、南米南部では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た夏および秋の降水量は、インド西部、東アフリカ、米国カリフォルニアなどで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアや南米北西部(コロンビア、エクアドル、ブラジル西部など)では、平年より多雨傾向となるでしょう。これらの多くは、発達中のラニーニャ状態と負のインド洋ダイポールモード現象の影響だと考えられます。これら熱帯太平洋や熱帯インド洋の気候変動現象の影響を受け、オーストラリアでは、南半球の春から夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。これには南太平洋収束帯が活発化する影響もありそうです。
日本のほとんどの地域では、平年より暑く湿った夏となる見込みです。その理由として、フィリピン海上空で対流が活発化することで、平年より勢力の強い小笠原高気圧が日本の大部分を覆い、その西縁に沿って暖かく湿った空気が運ばれてくることが考えられます。チベット高気圧とも繋がった等価順圧的な高気圧偏差が発達し、西日本を覆うと考えられます。このような状態になると熱中症被害が拡大しやすいことが知られています。

2016年5月から2016年春,夏,冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発生中のエルニーニョ現象は夏の始めまでには急速に衰退し、夏から秋にかけては、太平洋の中央/東部で海表面水温が平年より低くなる見込みです。エルニーニョ指標Nino3.4の予測では、アンサンブルメンバーの多くで、熱帯太平洋が年末に向けてラニーニャ状態に遷移すると予測しています。
インド洋予測:
インド洋全域が平年より温かい状況が少なくとも年末まで続くでしょう。これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気の変動を介してインド洋に影響を与える 「キャパシター効果」によるものと考えられます。一方で、インド洋東部がインド洋西部よりも水温が高くなり、海表面水温に正の東西傾度が現れる見込みです。これは弱い負のインド洋ダイポールモード現象の発生を示唆しています。それに伴いインド洋東部で降水量が増加するでしょう。
モデルでは、豪州西岸で弱いニンガルーニーニョ現象が年末までに発生する見込みです。その一因となっているのは、熱帯太平洋のラニーニャ現象の発達であると考えられます。
領域予測:
季節平均で見た夏の気温は、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう。一方で、中国北東部や南米南部では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た夏の降水量は、インド、東アフリカなどで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアでは、平年より多雨傾向となるでしょう。これらの多くは、エルニーニョ現象とインド洋ダイポールモード現象の影響だと考えられます。オーストラリアでは、負のインド洋ダイポールモード現象やラニーニャ現象の発達により南半球の春から夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。これには南太平洋収束帯が活発化する影響もありそうです。 日本のほとんどの地域では、若干暑く乾いた夏となる見込みです。モデルでは、梅雨前線は6月から活発化しそうですが、その中心は本州の南に位置すると予測しています。

2016年4月から2016年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発生中のエルニーニョ現象は夏の始めまでには急速に衰退し、夏から秋にかけては、太平洋の中央/東部で海表面水温が平年より低くなる見込みです。エルニーニョ指標Nino3.4の予測では、アンサンブルメンバーの多くで、熱帯太平洋が年末に向けてラニーニャ状態に遷移すると予測しています。
インド洋予測:
インド洋全域が平年より温かい状況が少なくとも年末まで続くでしょう。これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気の変動を介してインド洋に影響を与える「キャパシター効果」によるものと考えられます。一方で、インド洋東部がインド洋西部よりも水温が高くなり、海表面水温に正の東西傾度が現れる見込みです。これは弱い負のインド洋ダイポールモード現象の発生を示唆しています。それに伴いインド洋東部で降水量が増加するでしょう。
豪州西岸に発生している弱いニンガルーニーニャ現象は南半球の秋の終わりには終息し、その後ニンガルニーニョ現象が年末までに発生する見込みです。この位相遷移の一因となっているのは、熱帯太平洋のラニーニャ現象の発達であると考えられます。
領域予測:
季節平均で見た夏の気温は、世界のほとんどの地域で平年より暖かくなるでしょう。一方で、中国北東部や南米南部では、平年より涼しくなるでしょう。
季節平均で見た夏の降水量は、インド、東アフリカなどで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアでは、平年より多雨傾向となるでしょう。これは、弱まっているエルニーニョ現象と弱いインド洋ダイポールモード現象の影響だと考えられます。また、オーストラリアでは、弱いインド洋ダイポールモード現象、ニンガルーニーニョ現象、ラニーニャ現象の発達により南半球の春から夏にかけて、平年より降水量が増加するでしょう。
日本のほとんどの地域では、若干涼しく湿った夏となる見込みです。

2016年3月から2016年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発生中のエルニーニョ現象は急速に減衰し、夏までには熱帯太平洋は平年の状態に戻る見込みです。また、アンサンブルメンバーの多くは、年末に向けてラニーニャ状態(あるいはラニーニャモドキ状態)に移行すると予測しています。
インド洋予測:
インド洋全域が平年より温かい状況が春まで続くでしょう。これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気の変動を介してインド洋に影響を与える「キャパシター効果」によるものと考えられます。 豪州西岸の弱いニンガルーニーニャ現象は南半球の秋の終わりには終息するでしょう。
領域予測:
季節平均で見た春の気温は、世界各地で平年より暖かくなるでしょう。一方で、中国北東部、ロシア南東部、アメリカ南東部、南米南部では、平年より寒くなるでしょう。これらは、現在発生中のエルニーニョ現象による大気のテレコネクションとある程度関係していると考えられます。
季節平均で見た春の降水量は、オーストラリア北部、アフリカ南部、インド、東南アジア、メキシコ、ブラジルで平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアでは、平年より多雨傾向となるでしょう。SINTEX-Fモデルの予測によると、日本の春は平年より若干暖かく多雨傾向となる見込みです。

2016年2月から2016年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発生中のエルニーニョ現象は減衰を続け、熱帯太平洋は夏までに平年の状態に戻る見込みです。また、アンサンブルメンバーの多くは、年末に向けてラニーニャ現象に移行することを予測しています。
インド洋予測:
インド洋全域が平年より温かい状況が春まで続くでしょう。これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気の変動を介してインド洋に影響を与える「キャパシター効果」によるものと考えられます。
領域予測:
季節平均で見た春の気温は、世界各地で平年より暖かくなるでしょう。一方で、ヨーロッパ北部、中国北東部、アメリカ南東部、南米南部では、平年より寒くなるでしょう。これらは、現在発生中の強いエルニーニョ現象による大気のテレコネクションとある程度関係していると考えられます。
季節平均で見た春の降水量は、オーストラリア北部、アフリカ南部、インド、メキシコ、ブラジル東部で平年より少雨傾向となるでしょう。一方で、インドネシアでは、平年より多雨傾向となるでしょう。SINTEX-Fモデルの予測によると、日本の春は平年より暖かく少雨傾向となる見込みです。

2016年1月から2016年春,夏の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在の強いエルニーニョ現象は減衰続け、熱帯太平洋は、2016年夏までに平年の状態に戻るでしょう。その後、冬にはエルニーニョ現象とは逆のラニーニャ現象が発達するでしょう。
インド洋予測:
インド洋全域が平年より暖かい状況は春まで続く見込みです。 これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気を介して影響してくるためで、キャパシター効果と呼ばれています。
領域予測:
季節平均で見た春の気温は、日本を含む世界各地で平年よりも暖かくなるでしょう。一方、ロシア北東部、中国南部、アメリカ南東部では、平年よりも寒くなるでしょう。これらは、現在発生中の強いエルニーニョ現象の遠隔影響(テレコネクションと呼びます)とある程度関係していると考えられます。
季節平均で見た春の降水量は、オーストラリア北部、アフリカ南/東部、インド、メキシコ、ブラジル東部で平年よりも少雨傾向となるでしょう。一方で、東南アジアでは、平年よりも多雨傾向となるでしょう。SINTEX-Fモデルの予測によると、日本の春は平年よりも暖かく少雨傾向になる見込みです。

2015年12月から2015年冬,2016年春の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発達中の強いエルニーニョ現象は今冬から減衰し始めるでしょう。熱帯太平洋は、2016年夏までに平年の状態に戻り、その後冬にはラニーニャ現象が発達するでしょう。
インド洋予測:
正のインド洋ダイポール現象は12月中に終息するでしょう。その後、インド洋全体が平年より暖かい状況が続く見込みです。 これは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象が大気を介して影響してくるためで、キャパシター効果と呼ばれています。
領域予測:
季節平均で見た冬の気温は、日本を含む世界各地で平年よりも暖かくなるでしょう。一方、ロシア北東部、中国南部、アメリカ中央-東部、パンパスでは、平年よりも寒くなるでしょう。これらは、現在発達中のエルニーニョ現象とある程度関係していると考えられます。
季節平均で見た冬の降水量は、オーストラリア東部、アフリカ南部、ブラジル北部、東南アジアで平年よりも少雨傾向となるでしょう。一方で、アメリカ(特に西部と南東部)では、平年よりも多雨傾向となるでしょう。これらは、現在発達中の強いエルニーニョ現象とカリフォルニアニーニョ現象がある程度影響しているでしょう。SINTEX-Fモデルの予測によると、日本の冬および春は平年よりも暖かくなるでしょう。

2015年11月から2015年冬,2016年春の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によると、現在発達中の強いエルニーニョは晩秋にピークを迎え、冬の終わりから減衰し始めるでしょう。熱帯太平洋は、2016年夏までに平年の状態に戻り、その後冬にはラニーニャに遷移するでしょう。
インド洋予測:
モデルの予測によると、正のインド洋ダイポールは晩秋に減衰するでしょう。その後、冬と翌年の春には、熱帯太平洋のエルニーニョの影響で、インド全体で温まる見込みです。
領域予測:
季節平均で見た冬の気温は、(日本を含む)世界各地で平年よりも暖かくなるでしょう。一方、ヨーロッパ北部、ロシア北東部、中国南東部、アメリカ中部、東部では、平年よりも寒くなるでしょう。これらは、現在発達中のエルニーニョとある程度関係していると考えられます。
季節平均で見た冬の降水量は、オーストラリア東部、アフリカ南部、ブラジル、東南アジアで平年よりも少雨傾向となるでしょう。一方で、ヨーロッパ、アメリカ(特に西部と南東部)では、平年よりも多雨傾向となるでしょう。これらは、現在発達中の強いエルニーニョとカリフォルニアニーニョ現象がある程度影響していると考えられます。SINTEX-Fモデルの予測によると、日本の冬は平年よりも暖かく多雨傾向となるでしょう。

お知らせ
JAMSTECニュースにて
”スーパーエルニーニョ現象のこれから 〜2016年後半にはラニーニャ現象が発生か〜”
を発表しました。

お知らせ
JAMSTEC/APLコラムにて
”沿岸ニーニョ現象が切り開く季節予測の新展開”
を発表しました。

2015年10月から2015年冬の見通し
エルニーニョ予測:
SINTEX-Fモデルの予測によりますと、現在のエルニーニョ現象は秋にピークを迎え、その強さを保ったまま、冬まで持続するでしょう。エルニーニョモドキ指標の振幅が大きくなっていることから、現在のエルニーニョ現象は、来年の春頃にはエルニーニョモドキへと遷移する可能性があります。
インド洋予測:
SINTEX-Fモデルでは、弱い正のインド洋ダイポールモード現象(IOD)が秋の間持続すると予測しています。その後、冬から来年の春にかけて、インド洋全体が平年より暖まるでしょう。 これは太平洋のエルニーニョ現象の影響だと考えられます。
領域予測:
冬(12-2月平均)は、世界の大部分(日本を含む)で、平年より暖かくなるでしょう。一方、ヨーロッパ北部、ロシア北東部、中国南部、米国では平年より寒くなるでしょう。これらは、現在発生中の強いエルニーニョ現象とある程度関係していると考えらます。
冬(12-2月平均)の降水は、オーストラリア、アフリカ南部、ブラジル、東南アジアで、平年より少雨傾向になるでしょう。一方、ヨーロッパ北部や米国(特に東部)では平年より多雨になる模様です。これらも、現在発生中の強いエルニーニョ現象と カリフォルニアニーニョ現象とある程度関係しているでしょう。

2015年9月から2015年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測: SINTEX-Fモデルの予測によりますと、現在発達中のエルニーニョ現象は秋にピークを迎え、その強さを保ったまま、冬まで持続するでしょう。エルニーニョモドキ指標の振幅が大きくなっていくことから、現在のエルニーニョ現象は、来年の春頃にはエルニーニョモドキへと遷移する可能性があります。
インド洋予測: SINTEX-Fモデルでは、弱い正のインド洋ダイポールモード現象(IOD)が発達し、秋にピークを迎えると予測しています。その後、冬から来年の春にかけて、インド洋全体が平年より暖まるでしょう。 これは太平洋のエルニーニョ現象による"キャパシター効果"だと考えられます。
領域予測: 秋(9-11月平均)は、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア、中東、インド、東南アジア、オーストラリア、南アメリカ大陸北部、メキシコ、カナダで平年より暑くなるでしょう。一方で、アメリカ中央-東部、中国北東部、イギリスの大部分では平年より涼しくなるでしょう。月平均で見ますと(図略)、日本列島南部で、10月に平年より少し涼しく、11月に平年より少し暖かくなる模様です。これらは、エルニーニョ現象の発生が一因になっていると考えられます。強いエルニーニョ現象によって、比較的弱めの正のIODの影響が弱められるのかもしれません。
冬(12-2月平均)は、世界の大部分(日本を含む)で、平年より暖かくなるでしょう。一方、ヨーロッパ北部と米国では平年より寒くなるでしょう。これらは、現在発生中の強いエルニーニョ現象や、今後発達しそうなエルニーニョモドキ現象とある程度関係していると考えらます。
秋(9-11月平均)の降水は、インドネシア、インド、オーストラリア(特に東部)、ブラジル北部、パナマ、ヨーロッパ南部、アフリカ南部で平年より少なくなるでしょう。一方で、ベンガル湾、東アフリカ、東南アジア、バハカリフォルニア半島、米国では、平年より雨が多くなるでしょう。これらは、エルニーニョや正のIODに伴う遠隔影響とある程度関係していると考えらます。
冬(12-2月平均)の降水は、オーストラリア、アフリカ南部、ブラジル北部で、平年より少雨傾向になるでしょう。一方、ヨーロッパや米国では平年より多雨になる模様です。これらも、現在発生中の強いエルニーニョ現象とある程度関係しているでしょう。

2015年8月から2015年秋,冬の見通し
エルニーニョ予測: SINTEX-Fモデルの予測によりますと、現在発達中のエルニーニョ現象は秋の初めにピークを迎え、その後冬まで持続するでしょう。今回のエルニーニョ現象はここ数十年で最も強いイベントの一つになりそうです。
インド洋予測: SINTEX-Fモデルの予測によりますと、弱い正のインド洋ダイポールモード現象(IOD)が秋まで持続します。その後、冬から来年の春にかけて、インド洋全体が平年より暖まるでしょう。 これは太平洋のエルニーニョによる"キャパシター効果"だと考えられます。
領域予測: 秋(9-11月平均)は、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア西部、中東、インド、東南アジア、オーストラリア、南アメリカ大陸北部、メキシコ、カナダで平年より暑くなるでしょう。一方で、アメリカ中央-東部、ロシア南東部、中国北東部、南アメリカ大陸南部では平年より涼しくなるでしょう。月平均で見ますと(図略)、日本列島の広い範囲で、9−10月に平年より少し涼しく、11月に平年より少し暖かくなる模様です。これらは、エルニーニョ現象の発生が一因になっていると考えられます。強いエルニーニョ現象によって、比較的弱めの正のIODの影響が弱められるのかもしれません。
秋(9-11月平均)の降水は、インドネシア、インド、オーストラリア(特に東部)、ブラジル北部、パナマ、ヨーロッパ南部、アフリカ南部で平年より少なくなるでしょう。一方で、日本の大部分、ベンガル湾、東南アジア、バハカリフォルニア半島、米国では、平年より雨が多くなるでしょう。これらは、エルニーニョや正のIODに伴う遠隔影響とある程度関係していると考えらます。

お知らせ
JAMSTECニュースにて
”予測通りにインド洋ダイポールモード現象が発生か?
-これからの季節はどうなる?-”
を発表しました。

2015年7月から2015年夏,秋, 冬の見通し
エルニーニョ予測: SINTEX-Fモデルの予測によりますと、現在発達中のエルニーニョ現象は晩夏にピークを迎え、その後冬まで持続するでしょう。熱帯太平洋の観測データとモデルの予測から、今回のエルニーニョ現象はここ数十年で最も強いイベントの一つになりそうです。
インド洋予測: 我々の予測通り、正のインド洋ダイポールモード現象(IOD)が今月現れました。この正のIODは今後も発達し続け、秋にピークを迎えるでしょう。
領域予測: 秋(9-11月平均)は、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア西部、インド、東南アジア、南アメリカ大陸北部、メキシコ、カナダ、東アジアで平年より暖かくなるでしょう。一方で、アメリカ中東部、ロシア南東部、南アメリカ大陸南部では平年より寒くなるでしょう。月平均で見ますと(図略)、日本は8月に平年より涼しく、9月と10月に平年より暖かくなる模様です。前者は、エルニーニョ現象によって小笠原高気圧の発達が未熟になること、後者は正のインド洋ダイポール現象の発達に、それぞれ関係していると考えられます。
秋(9-11月平均)の降水は、日本、インドネシア、インド北部、オーストラリア(特にオーストラリア北部)、ブラジル北部で平年より少なくなるでしょう。一方で、ベンガル湾、バハカリフォルニア半島、ブラジル南部では、平年より雨が多くなるでしょう。これらは、エルニーニョや正のIODに伴う遠隔影響とある程度関係していると考えらます。

2015年6月から2015年夏,秋, 冬の見通し
エルニーニョ予測: 約2ヶ月後、熱帯太平洋で強いエルニーニョ現象が発達するでしょう。エルニーニョ現象は晩夏に最大となり、その強さは冬まで持続すると予測しています。海表面水温の衛星観測データから、現在、熱帯太平洋中央-東部からペルー沖にかけて海面水温が平年より急速に暖かくなっていることが確認できます。このような観測データの実況からも、強いエルニーニョ現象が発達する気配を確認できます。
インド洋予測: インド洋の海面全体が平年より暖かい状態は、晩夏から秋にかけて正のインド洋ダイポールモード現象の発生へと遷移していくと予測しています。 古典的なインド洋ダイポールモード現象と、季節的な発生のタイミングがよく似ています。8月からは正のインド洋ダイポールモードの影響が明瞭になるでしょう。
領域予測: この夏は、6-8月で平均して見ると、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア西部、インド、東南アジア、南米、メキシコ、カナダ、極東域の大部分で平年より暑くなるでしょう。 一方で、 オーストラリア北部、米国中央/東部、ロシア北部では平年より涼しくなるでしょう。 月平均で見ると(図無し)、日本では7月は平年より暑いものの、8月は平年より涼しげな不順な夏となるでしょう。これらは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象の発達に伴い、太平洋高気圧の発達が未熟になるからだと考えられます。しかし、このようなエルニーニョ現象の日本への遠隔影響は、正のインド洋ダイポールモードの発達に伴い、ある程度抑制されるかもしれません。
6-8月で平均した降水量は、インドネシア、ベンガル湾周辺域を除くインド、西アフリカの大部分で雨が少なくなるでしょう。オーストラリアも小雨傾向となるでしょう。一方、インドシナ半島、韓国、日本の大部分で、雨が多くなるでしょう。これら降水量の季節的な異常も、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象が発達することにある程度関係していると考えられます。

2015年5月から2015年夏,秋,冬の見通し
エルニーニョ予測: 夏から秋にかけて、熱帯太平洋で強いエルニーニョ現象が発達し、秋から冬にかけてピークを迎えるでしょう。現在の観測データを見ると、熱帯太平洋中央-東部からペルー沖にかけて海面水温が平年より急速に暖かくなっていることが確認できます。大気海洋結合作用を伴い更に発達する気配があります。
インド洋予測: インド洋の海面全体が平年より暖かい状態は、夏から秋にかけて正のインド洋ダイポールモード現象の発生へと遷移していくと予測しています。 古典的なインド洋ダイポールモード現象より季節的には少々遅い発達となりそうです。夏からはエルニーニョ現象の影響が益々強まりそうです。
領域予測: この夏は、6-8月で平均して見ると、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア西部、インド、東南アジア、南米、カナダ、極東域の大部分で平年より暑くなるでしょう。 一方で、 オーストラリア南部、米国中央部、ロシア東部では平年より涼しくなるでしょう。 月平均で見ると(図無し)、日本では6月は平年より暑いものの、その後7-8月は平年より涼しげな不順な夏となるでしょう。これらは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象の発達に伴い、太平洋高気圧の発達が未熟になるからだと考えられます。
6-8月で平均した降水量は、西アフリカとインドの大部分で雨が少なくなるでしょう。一方、東南アジアや日本(北部を除く)の大部分で、雨が多くなるでしょう。特に、月平均予測(図無し)では、6-7月は日本南部で雨が多くなると予測しています。これら降水量の季節的な異常も、熱帯太平洋でエルニーニョが発達することにある程度関係していると考えられます。

2015年4月から2015年夏,秋,冬の見通し
エルニーニョ予測: 夏から秋にかけて、熱帯太平洋でエルニーニョ現象が発達するでしょう。現在の観測データを見ると、熱帯太平洋東部からペルー沖におかけて海面水温が平年より若干暖かくなっていることが確認できます。
インド洋予測: インド洋の海面全体が平年より暖かい状態が少なくとも春まで続くでしょう。 これは、熱帯太平洋が平年より暖かいことに起因していると考えらえます。 その後、モデルでは夏から秋にかけて弱い正のインド洋ダイポールモードの発生を予測しています。 しかし集合的予測の”ばらつき”が大きく、予測の不確実性が大きいことに注意が必要です。
領域予測: この夏は、6-8月で平均して見ると、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア東部、インド、東南アジア、南米、カナダの大部分で平年より暑くなるでしょう。 一方で、 オーストラリア、米国中央部、ロシア中央部、日本では平年より涼しくなるでしょう。 これらは、熱帯太平洋のエルニーニョ現象の発達に伴うものだと考えられます。
6-8月で平均した降水量は、西アフリカとインドの大部分で小雨になるでしょう。一方、東南アジアや日本(北海道を除く)の大部分で、多雨になるでしょう。特に、月平均予測(図無し)では、5-6月は日本南部で多雨傾向になると予測しています。これら降水量の季節的な異常は、熱帯太平洋が平年より暖かい状態が続くことにある程度関係しているかもしれません。
「カリフォルニアニーニョ」に伴う正の海面水温偏差は、今後徐々に衰退し、冬にはほぼ通常状態に戻るでしょう。

2015年3月から2015年春,夏,秋の見通し
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋のエルニーニョモドキ状態は、弱いエルニーニョ状態になっていくでしょう。
インド洋予測: インド洋の海表面全体が平年より暖かい状態が少なくとも春まで続くでしょう。 これは、熱帯太平洋が平年より暖かいことに起因していると考えらえます。 その後、モデルでは夏から秋にかけて正のインド洋ダイポールモードの発生を予測しています。 しかし集合的予測の”ばらつき”が大きく、予測の不確実性が大きいことに注意が必要です。
領域予測: この春は、3-5月で平均して見ると、アフリカ、ロシア北部、インド、東南アジア、オーストラリア、南米、カナダの大部分で平年より暖かくなるでしょう。 一方で、ヨーロッパ、米国東/中央部、日本を含む極東域では平年より寒くなるでしょう。 3-5月で平均した降水量は、東南アジア、オーストラリア、ブラジル北部の大部分で小雨になるでしょう。月平均予測(図無し)では、5-6月は韓国や日本で小雨傾向になると予測しています。これら降水量の季節的な異常は、熱帯太平洋が平年より暖かい状態が続くことにある程度関係しているでしょう。
一方で、アメリカ、特にアメリカ西部では、春に平年より降水量が多いでしょう。 これは、近年発見された北米西岸の地域気候変動現象 「カリフォルニアニーニョ」の発生とそれに伴う大気海洋相互作用とある程度関係しているでしょう。

2015年4月6日
お知らせ 機構の大型計算機システム(地球シミューレータ)の更新に伴い、 3月の季節予測発表は遅れる予定です。 ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません。 3月の季節予測の発表は4月の第2週頃になる見込みです。 4月の季節予測の発表は通常通り4月の第3週頃になる見込みです。

2015年2月から2015年春,夏,秋の見通し
エルニーニョ予測: 最新の観測データから、熱帯太平洋は エルニーニョモドキ 状態になっていることを確認しました。 SINTEX-Fモデルではこの状態が夏まで続くと予測しています。
インド洋予測: インド洋の海表面全体が平年より暖かい状態が少なくとも春まで続くでしょう。 これは、熱帯太平洋が平年より暖かいことに起因していると考えらえます。 その後、モデルでは夏から秋にかけて正のインド洋ダイポールモードの発生を予測しています。 しかし集合的予測の”ばらつき”が大きく、予測の不確実性が大きいことに注意が必要です。
領域予測: この春は、3-5月で平均して見ると、アフリカ、ロシア北部、インド、東南アジア、オーストラリア、南米、カナダの大部分で平年より暖かくなるでしょう。 一方で、ヨーロッパ、ロシア南部、アメリカ、日本を含む極東域では平年より寒くなるでしょう。 3-5月で平均した降水量は、東南アジア、オーストラリア、ブラジル北部の大部分で小雨になるでしょう。 これは、熱帯太平洋のエルニーニョモドキ状態が続くことにある程度関係しているでしょう。 一方で、アメリカ、特にアメリカ西部では、平年より降水量が多い状態が春まで続くでしょう。 これは、近年発見された地域気候変動現象 「カリフォルニアニーニョ」の発生にある程度関係しているでしょう。

2015年1月から2015年春,夏,秋の見通し
エルニーニョ予測: SINTEX-Fモデルの予測によると、熱帯太平洋ではエルニーニョもどきに似た高水温の状態が続きますが、夏には減衰するでしょう。
インド洋予測: インド洋では海盆全体で高水温の状態が発達し続けるでしょう。これは、熱帯太平洋で高水温の状態が少なくとも秋頃まで続くことに応答しています。
領域予測: この春は、3-5月で平均して見ると、アフリカ、ロシア南部、東南アジア、オーストラリア、南米、カナダの大部分で平年より暖かくなるでしょう。 一方で、ヨーロッパ、ロシア北部、アメリカでは平年より寒くなるでしょう。
3-5月で平均した降水量は、東南アジア、オーストラリア、ブラジルの大部分で少なくなるでしょう。 これは、熱帯太平洋でエルニーニョもどきに似た高水温の状態が続くことにある程度関係しています。 一方で、アメリカ、特にアメリカ西部では、平年より降水量が多い状態が春まで続くでしょう。これは、近年発見された領域現象 「カリフォルニアニーニョ」に伴う高水温にある程度起因しています。

2014年12月
注: 今月の季節予測は9アンサンブルメンバーで実施しています。
エルニーニョ予測: SINTEX-F季節予測システムでは、現在の平年より暖かい熱帯太平洋の状態が来年始めまで続き、その後、 中央熱帯太平洋に海面水温偏差のピークを伴うエルニーニョモドキに変わっていく見込みです。
(ここで、エルニーニョ現象やエルニーニョモドキ現象の発生は、実社会への影響を考慮して、 太平洋熱帯域全体の構造に基づいて判断しており、 NINO3.4指数のような単一のスカラー量の基準に基づいておりません。 この新しい方法が今後より定量的に示されなくてはならないと考えています。)
インド洋予測: 熱帯太平洋のエルニーニョ(あるいはエルニーニョモドキ)に応答して、インド洋は海盆全体で暖まるでしょう。 この状況が来年の夏まで続くでしょう。
領域予測: 今年の冬は、12-2月平均で見ると、ヨーロッパ西部、アフリカ、中東、中央/西ロシア、インド、中国、東南アジア、南アメリカ大陸、 カナダ、アメリカ西部および日本を含む極東の大部分で、平年より暖かくなるでしょう。 一方、イギリス、ロシア南部、およびアメリカ東部では特に、平年より寒くなるでしょう。
12-2月平均の降水は、東南アジア、オーストラリア北部、アフリカ南部、およびブラジルで平年よりも少なくなるでしょう。 これは、現在の弱いエルニーニョ的な状態やその後のエルニーニョモドキの発生とある程度関係しているかもしれません。 一方、アメリカ、特にアメリカ西部では、 平年よりも降水が多くなるでしょう。 これは、近年発見された領域現象 「カリフォルニア・ニーニョ」が持続することで、 平年よりも海面水温が高くなることにある程度起因しています。

2014年11月
エルニーニョ予測: SINTEX-Fモデルの予測では、現在の弱いエルニーニョが来年始めまで続き、その後、 中央熱帯太平洋に海面水温偏差のピークを伴うエルニーニョモドキに変わっていく見込みです。 ここで、エルニーニョ(モドキ)の定義は、実社会への影響を考慮して、熱帯域全体の構造とその影響に基づいており、 NINO3.4指数のような単一のスカラー量の基準に基づいておりません。 この新しい方法が今後より定量的に示されなくてはならないと考えています。
インド洋予測: 熱帯太平洋のエルニーニョ(モドキ)に応答して、インド洋は海盆全体で暖まるでしょう。 この状況が来年の夏まで続くことが期待されます。
領域予測: 今年の冬は、季節平均で見ると、ヨーロッパ、アフリカ、中東、中央ロシア、インド、東南アジア、南アメリカ大陸、 カナダ、および日本を含む極東の大部分で、平年より暖かくなるでしょう。 一方、イギリス、ロシア南部・北東部、およびアメリカ中部・東部では特に、平年より冷たくなるでしょう。
季節平均した今年の冬の降水は、東南アジア、オーストラリア南部、アフリカ南部、およびブラジル東部で平年よりも少なくなるでしょう。 これは、現在の弱いエルニーニョとある程度関係しているかもしれません。一方、アメリカ、特にアメリカ西部では、 平年よりも降水が多くなるでしょう。これは、近年発見された領域現象 「カリフォルニア・ニーニョ」が持続することで、平年よりも海面水温が高くなることにある程度起因しています。

2014年10月
エルニーニョ予測: 我々のSINTEX-Fモデルは、現在の弱いエルニーニョが来年の初冬まで続くと予測しています。 その後、熱帯域に広がった正の海表面水温偏差は徐々にエルニーニョモドキへと移行していくでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードは冬にかけて収束し、代わりにインド洋全体が暖まるでしょう。 これは、太平洋のエルニーニョやエルニーニョモドキによる“キャパシター効果”によるものと考えられます。
領域予測: この冬(12-2月平均)は、ヨーロッパ、アフリカ、中東、ロシア中央部、インド、東南アジア、南米大陸、カナダ、 日本を含む極東域の大部分で平年より暖かくなるでしょう。 一方で、英国、ロシア西/東部、オーストラリア南部、米国中央-東部では、涼しくなるでしょう。
また、降水については、この冬(12-2月平均)、東南アジア、オーストラリア北部、東アフリカの大部分で平年より乾燥するでしょう。 これらはエルニーニョと関係しているかもしれません。 アメリカ、特に、西海岸では、平年より降水量が増えるでしょう。 これは、近年発見された沿岸現象“カリフォルニアニーニョ”(カリフォルニア沖合の正の海表面水温偏差)とも関係しているかもしれません。

2014年9月
エルニーニョ予測: 我々のSINTEX-Fモデルは、弱いエルニーニョが冬まで続くと予測しています。 来年初めにこの状況が、エルニーニョモドキへと徐々に移行していくでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが冬に変化して、インド洋全体が暖まるでしょう。 これは、太平洋のエルニーニョやエルニーニョモドキによる“キャパシター効果”によるものと考えられます。
領域予測: 季節で平均してこの秋は、ヨーロッパ、アフリカ、中東、ロシア、インド、東南アジア、南米大陸、北米、 日本を含む極東域の大部分で平年より暖かくなるでしょう。一方で、南アフリカ、オーストラリア、アメリカの南部では、涼しくなるでしょう。
降水について、季節で平均してこの秋は、海洋大陸(スマトラを除く)、オーストラリア北部、カリブ海諸国、東アフリカで平年より乾燥するでしょう。 これらはエルニーニョまたはエルニーニョモドキと関係しているかもしれません。一方で、 アメリカ、特に、カリフォルニアでは、平年より高い海水温のため、平年より降水量が増えるでしょう。 これは、近年発見された沿岸現象“カリフォルニアニーニョ”とも関係しているかもしれません。

2014年8月
エルニーニョ予測: 我々のSINTEX-Fシステムでは依然として弱いエルニーニョ状態が持続し、晩秋から初冬にかけてピークを迎えると予測しています。 しかしながら、来年の始めには、エルニーニョモドキの特徴も現れてくるでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモード現象が秋にピークを迎え、晩秋から初冬にかけてインド洋全体が暖まるでしょう。 これは太平洋のエルニーニョやエルニーニョモドキによる"キャパシター効果"だと考えられます。
領域予測: 9月は、ヨーロッパの大部分、アフリカ大陸、中東、ロシア、インド、東南アジア、南アメリカ大陸、米国西部、メキシコ、 日本を含む極東域ので平年より暖かく、南アフリカ、中国中央部、豪州南部、米国東-中央部で平年より涼しくなるでしょう。
北半球の秋(9−11月平均)では、エルニーニョの発生に伴い、ヨーロッパの大部分、アフリカ大陸、中東、ロシア西部/東部、 インド、東南アジア、南アメリカ大陸、米国西部/東部、メキシコ、豪州、日本を含む極東域で平年より暖かく、ロシア中央部、 南アフリカ、米国中央部で平年より寒くなるでしょう。
エルニーニョと負のインド洋ダイポールモードの影響を受け、スマトラ東部を除くアジア海洋大陸、インド、豪州北東部、 カリブ海諸国、東アフリカでは、平年より乾燥した秋になるでしょう。 一方、中国東部や米国では平年より降水量が増える見込みです。 特に米国カリフォルニアでは、カリフォルニア半島沖合の暖水アノマリー (最近"カリフォルニアニーニョ"と名付けられた地域気候変動現象) の影響で平年より降水量が増える見込みです。

2014年7月
エルニーニョ予測: 発達中のエルニーニョは、晩夏にピークを迎えますが、その後、冬まで弱い状態が続く見込みです。 冬の終わり頃になると、典型的なエルニーニョ現象からエルニーニョモドキ現象へと遷移していくでしょう。
インド洋予測: 負の弱いインド洋ダイポールモード現象が晩夏から秋にかけて発生する見込みです。
領域予測: エルニーニョ現象の発達に伴い、8月と9月は、ヨーロッパやアフリカ、中東、ロシア、インド、東南アジア、南米の大部分で平年より暑くなるでしょう。
一方、日本を含む極東域では、9月は平年より涼しくなるでしょう。
北半球の秋には、ヨーロッパ、アフリカ、中東、ロシア、インド、東南アジア、南米の大部分で平年より暖かく、 中国西部、中央-東部アメリカ、カナダ南東部で平年より涼しくなるでしょう。
また、アジア海洋大陸(スマトラを除く)、インド、オーストラリア北東部、カリブ海諸国、東アフリカでは、小雨傾向になるでしょう。 一方、アメリカ、ペルー、コロンビア、エクアドルでは、多雨傾向になるでしょう。 特に、カリフォルニアの沖合では、近年発見されたカリフォルニア・ニーニョ現象が発生し、平年より暖かい海面水温を伴って、カリフォルニアで多雨傾向になるでしょう。 南半球の春(9-11月)では、アフリカ南部で小雨傾向になるでしょう。

2014年6月
エルニーニョ予測: 発達中のエルニーニョ現象は、晩夏頃にピークを迎えるでしょう。 その後、少なくとも冬まで持続する見込みです。 冬の終わり頃になると、典型的なエルニーニョ現象からエルニーニョモドキ現象へと遷移していくでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモード現象が晩夏から秋にかけて発生する可能性が高まりました。
領域予測: エルニーニョ現象の発達に伴い、ヨーロッパやアフリカ大陸の大部分、中東域、ロシア、インド、東南アジアで平年よりも暑い夏になるでしょう。 一方、日本を含む極東域では冷夏になるでしょう。 南半球では、オーストラリアの大部分や南アフリカで、平年より寒い冬になる一方、 アフリカ大陸や南アメリカ大陸の広い範囲で平年より暖かくなるでしょう。
北半球の秋には、ヨーロッパの大部分、アフリカ、中東、ロシア、インド、東南アジア、メキシコで平年より暖かく、 中国の大部分、中央-東部アメリカ、カナダ南東部、韓国、日本で平年よりも涼しくなるでしょう。 負のインド洋ダイポールモード現象が発生した場合は、太平洋のエルニーニョ現象と同時に発生することとなります。 この組み合わせは非常に稀であり、1993年と良く似た状況になることが予想されます。 (1993年は日本の東北部で記録的な冷夏となりました。) インド亜大陸では、平年よりも乾燥したモンスーンとなりそうです。
エルニーニョ現象の発達に伴い、アジア海洋大陸、カリブ海諸国、西アフリカでは夏から秋にかけて小雨傾向になる見込みです。 一方で、アメリカ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ブラジル北部では、多雨傾向になる見込みです。 日本の夏では、活発な梅雨前線と梅雨明けの遅れにより、平年より降水量が多くなる見込みです。 南半球の春(9-11月平均)では、アフリカ南部で小雨傾向になる見込みです。

2014年5月
エルニーニョ予測: エルニーニョ現象が発達し、晩夏頃にピークを迎えるでしょう。 その後、少なくとも冬まで持続する見込みです。
インド洋予測: アンサンブル予測の平均値では、弱い負のインド洋ダイポールモード現象が夏から秋にかけて発生すると予測しています。 しかし、予測結果のばらつきが大きく、予測結果の解釈に注意が必要です。
領域予測: エルニーニョ現象の発生に伴い、ヨーロッパの大部分、アフリカ大陸、中東域、ロシア、インド、中国北部、 東南アジア、アメリカ西部で平年よりも暑い夏になるでしょう。 一方、中国東部、アメリカ中央-東部、日本では冷夏になるでしょう。 南半球では、オーストラリアの大部分が平年より寒い冬になる一方、アフリカ大陸、南アメリカ大陸の大部分で平年より暖かくなるでしょう。
北半球の秋には、ヨーロッパの大部分、アフリカ、中東、インド、東南アジア、中国の大部分、韓国、日本北部、メキシコで平年より暖かく、 ロシア東部、アメリカの大部分、カナダ南部、日本南部で平年よりも寒くなるでしょう。 負のインド洋ダイポールモード現象が発生した場合は、太平洋のエルニーニョ現象と同時に発生することとなります。 この組み合わせは非常に稀であり、1993年と良く似た状況になることが予想されます。 (1993年は日本の東北部で記録的な冷夏となりました。)
エルニーニョ現象の発生に伴い、アジア海洋大陸、インド、カリブ海諸国では夏から秋にかけて小雨傾向になる見込みです。 一方で、アメリカ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ブラジル西部では、多雨傾向になる見込みです。 日本の夏では、活発な梅雨前線と梅雨明けの遅れにより、平年より降水量が多くなる見込みです。 南半球の春(9-11月平均)では、アンゴラ、ナミビア、オーストラリア中央部で小雨傾向になる見込みです。

2014年4月
エルニーニョ予測: 現在のエルニーニョモドキ現象に良く似た状態は、エルニーニョ現象へと発達し、晩夏頃にピークを迎えるでしょう。 その後、少なくとも冬まで持続する見込みです。
インド洋予測: アンサンブル予測の平均値では、弱いインド洋ダイポールモード現象が夏から秋にかけて発生すると予測しています。 しかし、予測結果のばらつきが大きく、予測結果の解釈に注意が必要です。
領域予測: エルニーニョ現象の発生に伴い、ヨーロッパの大部分、北アフリカ、中東域、ロシア西部-中央部、インド、中国北部、 東南アジア、アメリカ西部で平年よりも暑い夏になるでしょう。一方、中国南部、カナダの大部分、アメリカ東部、日本では冷夏になるでしょう。 正し、これはエルニーニョ現象に伴う熱帯太平洋の海表面水温偏差のピークが東部か中央部どちらに現れるかに大きく依存します。 北半球の秋には、中東域、インド、東南アジア、中国の大部分、韓国、メキシコ、アメリカ西部で平年より暖かく、 ヨーロッパの大部分、ロシア北部、アメリカ中央-東部、カナダ、日本南部で平年よりも涼しくなるでしょう。
エルニーニョ現象の発生に伴い、アジア海洋大陸、インド、カリブ海諸国では夏から秋にかけて小雨傾向になる見込みです。 日本の初夏では、活発な梅雨前線と梅雨明けの遅れにより、多雨傾向になる見込みです。 オーストラリア東部では秋から冬にかけて乾燥傾向になると予測しています。
南半球の冬(6-8月平均)では、南アフリカ南部、オーストラリア西部で平年よりも寒く、 アフリカ南部やブラジルの大部分で平年よりも暖かくなる見込みです。 南半球の春(9-11月平均)では、南アフリカを除いた、南半球のほぼ全域で平年よりも暖かくなるでしょう。

2014年3月
エルニーニョ予測: 晩春頃からエルニーニョ現象が発達し始め、晩夏頃にピークを迎えるでしょう。
インド洋予測: 熱帯インド洋は平年並みの状態が続くでしょう。
領域予測: 南半球では、南アフリカ、ブラジル中央部、オーストラリアの大部分で平年より寒い春(3-5月平均)になるでしょう。 冬になると、オーストラリア西部を除く南半球の大部分で平年より暖かくなる見込みです。
北半球では、ヨーロッパの大部分、北アフリカ、中東域、ロシア、極東域 (日本を含む)、カナダ、アメリカ東部で平年より暖かい春になる見込みです。 一方、インド、東南アジア北部、アメリカ西部では、平年より寒い春になるでしょう。 夏になると、ヨーロッパの大部分、中東域、インド、東南アジア、メキシコは平年より暑く、 アメリカ、カナダ、極東域 (日本を含む)で平年より涼しくなる見込みです。
降水量予測に関してですが、北半球の春に、海洋大陸、東南アジア、中国南部、台湾、西アフリカで小雨傾向になるでしょう。 北半球の夏になると、エルニーニョの発生が一因となり、海洋大陸、インド、メキシコ、オーストラリア東部で小雨傾向になる見込みです。 日本では、6-8月平均降水量はほぼ平年並みですが、6月は梅雨前線の活発化により平年よりも多雨になる見込みです。

2014年2月
エルニーニョ予測: 晩春頃からエルニーニョモドキ現象(典型的なエルニーニョ現象とは異なる)が発達し始め、2014年の後半にピークを迎えるでしょう。
インド洋予測: 熱帯インド洋は平年並みの状態が続くでしょう。
領域予測: 南半球では、南アフリカやブラジルで、平年より寒い春や冬になるでしょう。 一方、中央アフリカ、オーストラリア、南アメリカ大陸南部では、暖かい春になる見込みです。
北半球では、ヨーロッパの大部分、ロシア、インド南部、極東域 (日本を含む)、アメリカで、平年より暖かい春になる見込みです。 一方、北アフリカ、中東域、インド北部、東南アジア、カナダでは、寒い春になるでしょう。 日本、中国南部、台湾、インド、西-中央アフリカ、オーストラリア東部は、今春は小雨傾向になるでしょう。 アフリカ南部、ブラジル北部、メキシコは、今秋は多雨傾向になるでしょう。
上記は季節平均(3ヶ月平均)した傾向ですが、月平均の予測にも注意が必要です。 例えば、3月は、中国やオーストラリア西部で平年よりも寒くなる見込みです。 我々の季節内変動(1ヶ月)予測は更に改善の余地があります。

2014年1月
エルニーニョ予測: 晩春頃からエルニーニョ現象が発達し始め、2014年の後半にピークを迎えるでしょう。
インド洋予測: 我々の予測システムでは、二つの可能性を見込んでいます。 一つは、熱帯インド洋が平年並みの状態が続くこと、もう一つは、 2014年北半球の初夏から弱い正のダイポールモード現象が発生することです。
領域予測: 南半球では、南アフリカやオーストラリア西部、ブラジル東部で、平年より涼しい春になるでしょう。一方、アフリカ中央部、オーストラリア東部、南アメリカ大陸西部では、暖かい春になる見込みです。北半球では、ヨーロッパの大部分、ロシア、中国、極東域 (日本を含む)、カナダ、アメリカで、平年より暖かい春になる見込みです。一方、イギリス、中東域、インドでは、若干涼しい春になるでしょう。東南アジアは、エルニーニョの影響を受け、乾燥した春になるでしょう。日本、西アフリカも、今春は小雨傾向になるでしょう。アフリカ南部、オーストラリアの秋季では、ほぼ平年並みの降水量を見込んでいます。

上記は季節平均(3ヶ月平均)した傾向ですが、月平均の予測にも注意が必要です。3月は、極東域はほぼ平年並みになるでしょう。3月にオーストラリア西部は、多雨になる見込みですが、4月はオーストラリア全域、特に北部で小雨傾向になる見込みです。我々の季節内変動予測は更に改善の余地があります。

2013年12月9日
お知らせ 機構の大型計算機システム(地球シミューレータ)の一時運用停止に伴い、 今月の季節予測発表は遅れる予定です。 ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません。 今月の季節予測の発表は1月の第一週頃になる見込みです。

2013年11月
注: 今月の予測結果は先月の予測結果とかなり違いがあります。 特に中緯度域の季節予測は難しいため、先月の予測結果との違いに注意ください。
エルニーニョ予測: 太平洋は現在ほぼ平年並みの状態で、この状態がしばらく続きます。 その後、来年の春頃には弱いエルニーニョモドキ状態になるでしょう。
インド洋予測: インド洋は現在ほぼ平年並みの状態で、この状態は2014年北半球の夏まで続くでしょう。
領域予測: 2013年12月は、南アフリカやオーストラリアを含めた南半球のほとんどの部分で、平年より暑くなるでしょう。 北半球では、ヨーロッパの大部分、中東、西アフリカ、インド、東南アジア、カナダ、メキシコ、アメリカ中央-東部、日本で、2013年12月は、平年より暖かい冬になるでしょう。一方で、中国、アメリカ西部は平年より寒くなる見込みです。 しかし、2014年1月になると、ユーラシア大陸や北米大陸のほとんどの部分で状況が一変し、ヨーロッパ北部、 ロシア、中国、日本を含む極東域、アメリカ東部で平年より寒い冬になるでしょう。 今冬は、オーストラリア、アメリカ西部で乾燥傾向、アフリカ中央部、ブラジル、アメリカ東部で多雨傾向になると予測しています。

2013年10月
注: 今月の予測結果は先月の予測結果とかなり違いがあります。特に中緯度域の季節予測は難しいため、先月の予測結果との違いに注意ください。
エルニーニョ予測: 太平洋は現在ほぼ平年並みの状態で、この状態は2014年北半球の春まで続くでしょう。 その後、来年の夏頃には弱いエルニーニョ状態になるでしょう。
インド洋予測: 太平洋は現在ほぼ平年並みの状態で、この状態は2014年北半球の夏まで続くでしょう。
領域予測: 南アフリカやオーストラリアを含めた南半球のほとんどの部分で、平年より暑い夏になるでしょう。 北半球では、西-東アフリカ、インド、東南アジア、中国、日本を含む極東域、アメリカ東部で平年より暖かい冬になるでしょう。 一方で、ヨーロッパの大部分、中東、ブラジル北部、アメリカ西部、カナダ西部では平年より寒い冬になるでしょう。
北半球の冬は東アフリカ、ブラジル東部、北欧は平年よりも降水(雪)量が少なく、ブラジル北部、 アメリカ東部は降水(雪)量が少なくなるでしょう。オーストラリアの降水量は南半球の春には平年並みですが、 夏には乾燥傾向になると予測しています。

2013年9月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋から衰退し始め、 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。 2年予測では、2014年後半から弱いエルニーニョ状態になると予測しています。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが発生し、秋に成熟するでしょう。 その後衰退し、今冬には、熱帯インド洋は平年並みに戻るでしょう。
領域予測: 南半球では、ブラジルの大部分やアフリカ南部で平年よりも寒い春になるでしょう。 アメリカ南部、メキシコ、イギリスを除く北半球のほとんどの地域で平年よりも暖かい秋になるでしょう。 しかし、冬になることこの状況は一変し、ヨーロッパから極東に渡るユーラシア大陸のほぼ全域で平年より寒い冬になると予測しています。カ ナダ東部やアラスカでも厳冬傾向です。 北半球の秋、東南アジアのほとんどの地域、中国南部、アフリカ東部、アメリカでは平年より小雨傾向ですが、ブラジル北部やアフリカ西部では多雨傾向になるでしょう。 南半球の夏にはブラジル北部の多雨傾向はさらに強化されるでしょう。オーストラリアでは今春はほとんど平年並みですが、南半球の夏には多雨傾向になるでしょう。

2013年8月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋から衰退し始め、 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。
2年予測では、2014年後半からエルニーニョ状態になると予測しています。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが発生し、秋に成熟するでしょう。 その後衰退し、今冬には、熱帯インド洋は平年並みに戻るでしょう。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分、アフリカ南部で平年よりも寒い春になるでしょう。 北半球では、カナダ、アメリカ西部、西アフリカ、メキシコで平年よりも寒い秋になるでしょう。 一方、ロシアの大部分、中東、インド、アメリカ東部、日本では、平年よりも暖かい秋になるでしょう。 北半球の秋では、東南アジア、中国南部、インド西部、アフリカ東部、アメリカ西部で小雨である一方、 ブラジル北部、西アフリカでは多雨になるでしょう。オーストラリアはほぼ平年並みの降水量になるでしょう。 しかし、この時期、負のインド洋ダイポールモードと弱いラニーニャ傾向の影響で、アジア海洋大陸で多雨になるでしょう。

2013年7月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋まで続いた後、衰退し始めるでしょう。 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。 2年予測では、2014年後半からエルニーニョ状態になると予測しています。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが発生し、秋に成熟するでしょう。 そのためインド亜大陸の降水量は平年より弱くなるでしょう。 太平洋の弱いラニーニャ傾向が影響して、 負のインド洋ダイポールモードの影響が弱まる可能性もあります。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分で平年よりも寒い冬になるでしょう。 アフリカ南部では平年より暖かい冬になるでしょう。 北半球では、メキシコ、ロシア西部、北欧、中国北東部で平年よりも涼しい夏になるでしょう。 一方、日本北部、ロシア中-東部、ヨーロッパ、中東、インド、カナダ、アメリカの大部分では、平年よりも暑い夏になるでしょう。北半球の夏では、日本、東南アジア、アフリカ中央部、インド、アメリカ東部で小雨である一方、ブラジル北部、メキシコ、西アフリカでは多雨になるでしょう。 この時期、負のインド洋ダイポールモードと弱いラニーニャ傾向の影響で、 アジア海洋大陸で多雨になるでしょう。

2013年6月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋まで続き、冬から衰退し始めるでしょう。 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが発達し、秋に成熟するでしょう。 そのためインド夏季モンスーンは平年より弱くなるでしょう。 太平洋の弱いラニーニャ傾向が影響して、 負のインド洋ダイポールモードの影響が弱まる可能性もあります。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分で平年よりも寒い冬になるでしょう。 アフリカ南部では平年より暖かい冬になるでしょう。 北半球では、カナダ中央部、メキシコ、ロシアの大部分、及びヨーロッパ中央部で平年よりも涼しい夏になるでしょう。 一方、ロシア北部、ヨーロッパ北部、中東、インド、アメリカの大部分では、平年よりも暑い夏になるでしょう。 2013年7月における日本の夏は、日本東岸沖合に現れる高気圧偏差に伴い、平年よりも暑くなる見込みです。 北半球の夏では、中国南部、アフリカ中央部、インド西部、ブラジル南部で小雨である一方、ブラジル北部やメキシコ、アフリカ西部では多雨になるでしょう。 この時期、負のインド洋ダイポールモードの発生と熱帯太平洋の弱いラニーニャ傾向の影響で、 アジア海洋大陸やオーストラリアの一部で多雨になるでしょう。

2013年5月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋まで続き、冬から衰退し始めるでしょう。 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが発達し、秋に成熟するでしょう。 そのためインド夏季モンスーンは平年より弱くなるでしょう。太平洋の弱いラニーニャ傾向が影響して、 負のインド洋ダイポールモードの影響が弱まる可能性もあります。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分で平年よりも寒い冬になるでしょう。 アフリカ南部では平年より暖かい冬になるでしょう。 北半球では、カナダ中央部、ロシア南部、及び極東域で平年よりも涼しい夏になるでしょう。 一方、ロシア北部、ヨーロッパの大部分、インド、アメリカ東部から中央部では、平年よりも暑い夏になるでしょう。 北半球の夏では、アメリカの大部分やブラジル南部で小雨である一方、ブラジル北部やメキシコでは多雨になるでしょう。 この時期、負のインド洋ダイポールモードの発生と熱帯太平洋の弱いラニーニャ傾向の影響で、 アジア海洋大陸やオーストラリアの一部で多雨になるでしょう。このアジア海洋大陸域の活発な対流場の影響で、 極東域では梅雨時に小雨傾向であると、SINTEX-Fモデルでは予測しています。

2013年4月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況(弱いラニーニャ傾向)は、秋まで続き、冬から衰退し始めるでしょう。 今年の終わりには、熱帯太平洋は平年並みに戻るでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが晩春頃から発生し始め、秋に成熟するでしょう。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分で平年よりも寒い冬になるでしょう。 アフリカ南部では平年より暖かい冬になるでしょう。
北半球では、カナダの大部分、ロシア西部、ヨーロッパ北東部、中国北部で平年よりも涼しい夏になるでしょう。
一方、ロシアの大部分、ヨーロッパ西部、インド、アメリカ、日本では平年よりも暑い夏になるでしょう。
北半球の春の終わり頃は、アメリカの大部分、インド、ブラジル南部で小雨、一方、ブラジル北部、東南アジアは多雨になるでしょう。
負のインド洋ダイポールモードの発生に伴い、インド夏季モンスーンは平年より弱くなるでしょう。
ブラジル北部、中央アフリカ、韓国、日本では、この夏は小雨傾向になると予測しています。

2013年3月
エルニーニョ予測: 東太平洋赤道域が平年より冷たい状況は、秋まで続くでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが夏頃から発生し始め、秋に成熟するでしょう。
領域予測: 南半球では、オーストラリアやブラジルの大部分で平年よりも寒い秋になるでしょう。 アフリカ南部ではほぼ平年並みの秋になるでしょう。 北半球では、カナダ北部、アメリカ北西部、東南アジアで平年よりも寒い春になるでしょう。 一方、ロシアの大部分、ヨーロッパ、インド、中央-東部アメリカ、極東域では平年よりも暖かい春になるでしょう。 中国南部、アメリカ中央部、中央アジア、中東域、ヨーロッパではこの春は小雨傾向でしょう。 夏になると、負のインド洋ダイポールモードの発生に伴い、中央アフリカは小雨傾向に、 東南アジアは多雨傾向になるでしょう。

2013年2月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋東部では平年よりも海面水温が冷たい状態が冬の間続き、春には弱まり始めるでしょう。 熱帯太平洋は(北半球の)夏までには平年の状態に戻るでしょう。
インド洋予測: インド洋は少なくとも(北半球の)秋までは平年並みの状態が続くでしょう。
領域予測: 南半球ではアフリカ南部、オーストラリア、ブラジル北部で(南半球の)秋に平年よりも寒く、雨が多いでしょう。 北半球では、カナダ西部、アメリカ北西部、東南アジア、極東では(北半球の)春は平年よりも気温が低いでしょう。 一方、ロシアの大部分、ヨーロッパ、インド、アメリカ中部から東部にかけて(北半球の) 春は平年よりも暖かくなると予測しています。 中国南部、日本南部、アメリカ中部では春の雨は平年よりも少ないでしょう。

2013年1月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋東部の平年より冷たい海面水温は(北半球の)冬の間に成長するでしょう。 しかしながら、春には衰退し始め、夏には平年並みになるでしょう。
インド洋予測: インド洋全域で海面水温が平年よりも高い状態が少なくとも来年の(北半球の)秋まで続くでしょう。 秋には平年よりもわずかに暖かい海面水温が熱帯インド洋東部に現れると予測しています。
領域予測: 南半球の大部分では平年よりも暑い夏になるでしょう。特にブラジル東部、 オーストラリア中央—東部では平年よりも気温が高く、乾燥した状態がしばらく続くでしょう。 アフリカ南部では平年よりも暖かい状態が秋の間続くでしょう。 北半球ではカナダ北部、アメリカ東部、インド、東南アジアは暖冬となるでしょう。 一方、ヨーロッパ西部、アメリカ西部、極東では平年よりも寒い冬となるでしょう。 北半球の春では、カナダ西部、アメリカ西部、北ブラジルを除いた世界の大部分で、 平年よりも暖かい春になることを予測しています。

2012年12月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋の状態は(北半球の)春まで平年並みでしょう。 しかしながら、夏に赤道太平洋の中央部で海面水温が高くなると予測しています。
インド洋予測: インド洋全域で海面水温が平年よりもわずかに高い状態が少なくとも来年の(北半球の)夏まで続くでしょう。
領域予測: 南半球の大部分では平年よりも暑い夏になるでしょう。特にブラジル東部、アフリカ南部、 オーストラリア東部では平年よりも気温が高く、乾燥した状態がしばらく続くでしょう。 北半球ではカナダ北部、インド、インド亜大陸、東南アジアは暖冬となるでしょう。 一方、ヨーロッパ西部、アメリカ、極東では平年よりも寒い冬となるでしょう。 ヨーロッパ西部、アメリカ、オーストラリア、東アフリカでは来年の春は平年よりも暖かいでしょう。

2012年11月
エルニーニョ予測: 中央赤道太平洋にある暖かい海面水温偏差は北半球の春まで続くでしょう。
インド洋予測: インド洋全域の平年以上の海面水温偏差は来年の夏まで続くでしょう。
領域予測: 南半球の各地では今年の夏は平年よりも暑くなるでしょう。 特にブラジル東部、アフリカ南部、オーストラリア東部と西部では数シーズンの間、 平年よりも暑く、雨が少なくなるでしょう。ヨーロッパ西部、アメリカ東部、カナダ南部、 日本の冬は平年よりも寒くなるでしょう。 一方、ロシア中部、カナダ北部、インド亜大陸、東南アジアでは平年よりも気温が高くなるでしょう。 中国南部と日本では、この冬の降水量は多めと見込んでいます。

2012年10月
エルニーニョ予測: 中央―東赤道太平洋にある暖かい海面水温偏差(エルニーニョのような状態)は弱まりつつあり、 (北半球の)冬には消えるでしょう。来年は熱帯太平洋は平年並みの状態になる見込みです。
インド洋予測: 現在の正のインド洋ダイポールモードは(北半球の)冬には終わるでしょう。 インド洋全域の平年以上の海面水温偏差は来年も続くでしょう。 弱い負のインド洋ダイポールモードが来年の夏の初めに発生するかもしれません。
領域予測: 南半球の各地では今年の夏は平年よりも暑くなるでしょう。特にブラジル東部では数シーズンの間、 平年よりも暑く、雨が少なくなるでしょう。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ南部の冬は平年よりも寒くなるでしょう。 一方、ロシア中部、カナダ北部、インド亜大陸、東南アジアでは平年よりも気温が高くなるでしょう。 中国南部と日本では、この冬の降水量は多めと見込んでいます。

2012年9月
エルニーニョ予測: 現在の熱帯太平洋中部から東部にかけての暖かい海面水温偏差(エルニーニョ的な状態)は冬まで続き、春に弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: インド洋東部は正のインド洋ダイポールモード現象の発生に伴い、平年よりも冷たい状態が秋の終わりまで続くでしょう。 インド洋全域では海面水温が平年よりも暖かい状態が少なくとも春まで続くでしょう。 これは太平洋のエルニーニョ的な状態による大気の影響(キャパシター効果)によるものでしょう。
領域予測: 南半球では(南半球の)春から夏にかけて平年よりも温暖となるでしょう。 特にオーストラリアやブラジルの多くの地域では平年よりも暑く、 雨が少ない夏になるでしょう。 極東は平年よりも暖かい秋となるでしょう。 これは正のインド洋ダイポールモード現象に伴う大気の影響によるためでしょう。 ユーラシア北部、カナダ北部、ヨーロッパ、インドでは(北半球の)冬に平年よりも暖かくなりますが、 西アジア、中国東部、アフリカ北部、アメリカ合衆国では平年よりも気温が低いでしょう。

2012年8月
エルニーニョ予測: 現在の熱帯太平洋中部から東部にかけての暖かい海面水温偏差は冬まで続き、春に弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: インド洋東部は少なくとも春まではほぼ平年並みの状態になるでしょう。 インド洋全域、特に東側で海面水温が平年よりも暖かい状態が少なくとも春まで続くでしょう。 これは太平洋のエルニーニョ的な状態による大気の影響(キャパシター効果)によるものでしょう。
領域予測: 南半球では(南半球の)春から夏にかけて平年よりも温暖となるでしょう。特にオーストラリアの多くの地域では平年よりも暑く、 雨が少ない夏になるでしょう。ユーラシア北部、カナダ、北アメリカ、インドでは(北半球の)冬に平年よりも暖かくなりますが、 中央アジア、中国、アフリカ北部では平年よりも気温が低いでしょう。太平洋ではエルニーニョ的な状態が冬に発達しますが、 極東は平年よりも寒い冬となるでしょう。これはエルニーニョ的な状態に応答してアリューシャン低気圧が強まるためです。 また、秋から冬にかけて極東では平年よりも雨が多くなるでしょう。

2012年7月
エルニーニョ予測: 東-中央熱帯太平洋に現れた平年よりも暖かい海面水温偏差は、冬まで継続するでしょう。 これはほぼエルニーニョ時の状況ですが、 大気下層の風にはエルニーニョ時に現れる典型的な大気海洋結合パターンが現れていません。 従ってエルニーニョの発生を宣言するにはやや早すぎるでしょう。
インド洋予測: 東インド洋に現れる平年よりも暖かい海面水温偏差は、冬まで継続するでしょう。 この状況は負のインド洋ダイポールモード現象の発達時と似ていますが、 そのシグナルは比較的弱いでしょう。
領域予測: 今年の夏はカナダ、アラスカ、中国、北オーストラリアを除く世界の大部分で平年よりも気温が高くなるでしょう。 冬は中央アジア、中国、極東域、北アメリカで平年よりも気温が低くなるでしょう。 アフリカのほとんどの地域では秋の間気温が平年よりも高くなるでしょう。極東域では秋から冬にかけて多雨傾向になるでしょう。 アフリカ東部とインドでは夏から秋まで小雨高温傾向が続くでしょう。 これは負のインド洋ダイポールモード現象の影響だと考えられます。 西アフリカとブラジルでは、(南半球の)春で多雨傾向になるでしょう。

2012年6月
エルニーニョ予測: 東熱帯太平洋に暖かい海面水温偏差が見られますが秋までには消え、平年の状態に戻るでしょう。 この平年並みの状態は来年の春までは継続するでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモードが夏に発達し、秋にピークを迎えるでしょう。 オーストラリアの西方では平年よりも暖かい海面水温の状態が続くでしょう。
領域予測: 今年の夏はカナダ、アラスカ、オーストラリアを除く世界の大部分で平年よりも気温が高くなるでしょう。 冬はユーラシア大陸のほとんどの地域で平年よりも気温が低くなるでしょう。 アフリカのほとんどの地域では秋の間気温が平年よりも高くなるでしょう。 中国北東部、韓国、日本では梅雨期の雨は比較的少ないでしょう。 これは負のインド洋ダイポールモード現象とそれに伴う東南アジアでの対流活動が抑えられる(乾燥傾向)ためです。 オホーツク海高気圧が平年よりも強いことも関係しています。 東アフリカとインドでは負のインド洋ダイポールモードによって夏から秋にかけて平年よりも暑く、 雨が少ないことが懸念されます。 オーストラリア、ブラジルは、(南半球の)春は比較的気温が低く、雨が多くなるでしょう。

2012年5月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋は、東方で暖かい海水の兆候が残っていますが、ほとんど平年の状態に戻っています。 この状態は少なくとも今年の末まで続くでしょう。
インド洋予測: 弱い負のインド洋ダイポールモード現象が初夏に発生し、秋に発達するでしょう。 オーストラリアの西方では暖かい海面水温が続く見込みです。
領域予測: ヨーロッパ諸国とアメリカ中部は平年よりも暑い夏となるでしょう。 しかしながら、ユーラシア大陸のほとんどの地域とアメリカは平年よりも寒い冬となるでしょう。 日本は梅雨の雨が比較的少なく、夏の気温は平年並みでしょう。 これは負のインド洋ダイポールモードの発達と、それに付随する東南アジアの対流活動が抑えられる(乾燥状態)ためです。 インドと東アフリカでは負のインド洋ダイポールモード現象に伴い秋季の少雨が懸念されます。 オーストラリアとブラジルは9−11月は平年よりも寒く、雨が多くなるでしょう。

2012年4月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋は現在平年の状態です。この状態は少なくとも今年の末まで続くでしょう。
インド洋予測: 弱い負のインド洋ダイポールモードが初夏に発生し、秋にピークに達するでしょう。 オーストラリアの西方では平年よりも暖かい海面水温が続くでしょう。
領域予測: 地中海近辺の地域を含むユーラシア大陸の大部分は平年よりも暑い夏となるでしょう。 極東の地域では夏の気温は平年並みと予測されています。 しかしながら、ユーラシア大陸の大部分とアメリカは秋から冬にかけて平年以下の気温となるでしょう。 日本、韓国、中国は梅雨期の雨は少なくなるでしょう。東アフリカでは秋は乾燥傾向が予測されています。 オーストラリアは(南半球の)冬と秋は平年並みの降水量ですが、(南半球の)夏は少雨になるでしょう。

2012年3月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャ型の状態は急速に衰えています。 熱帯太平洋の状態は夏までに平年の状態に戻るでしょう。 平年の状態は少なくとも今年の年末まで続くでしょう。
インド洋予測: インド洋北部の海面水温は秋まで平年よりも低いでしょう。 弱い負のインド洋ダイポールモード現象が初夏に発生し、秋に強まるでしょう。 オーストラリア西方では暖かい海面水温がしばらく持続するでしょう。
領域予測: ユーラシア大陸とアメリカのほとんどの地域で平年よりも暖かい春となるでしょう。 しかしながら、夏は世界の各地で冷夏となる可能性があります。 日本、韓国、中国は梅雨時の雨は比較的少ないでしょう。 オーストラリアでは(南半球の)秋と冬は雨が多いでしょう。 それに対してアフリカ南部とブラジル南部では乾燥傾向が見込まれます。

2012年2月
エルニーニョ予測: ラニーニャの状態は(北半球の)冬の間続きますが、春から弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: 弱い負のインド洋ダイポールモードが初夏に発生し、秋に強まるでしょう。 この負のインド洋ダイポールモードはインドネシアに平年以上の雨をもたらす可能性があります。 オーストラリアの西岸では平年よりも暖かい海面水温がしばらく続くでしょう。
領域予測: (北半球の)春は、ユーラシアとアメリカのほとんどの地域で平年以上の気温となるでしょう。 オーストラリアとブラジル北部では3−5月は気温が低く雨が多い天候となります。 中国東部と日本の南部では梅雨期の雨は平年よりも少ないでしょう。 インド亜大陸では夏のモンスーンは平年よりも弱いと予測されています。

2012年1月
エルニーニョ予測: ラニーニャの状態はこの冬と春も続き、2012年の夏から弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: 弱いインド洋ダイポールモードが2012年の初夏に発達し、秋にピークに達するでしょう。 オーストラリアの西では平年以上の高い水温が続くでしょう。
領域予測: ラニーニャに伴い、世界の各地で平年以下の気温となるでしょう。 しかしながら、ユーラシアとアメリカは平年以上の気温となるでしょう。 春の日本の気温は平年以上の可能性があります。 これはラニーニャに応答した北太平洋北部の高気圧偏差の影響のためです。 中国東部、日本の南部では梅雨による雨は平年よりも少ないでしょう。
負のインド洋ダイポールモードに伴い、インドネシアとオーストラリアの(南半球の)冬は平年以上の雨が予測されています。 しかしながら、インド亜大陸の夏のモンスーンは平年よりも弱いでしょう。

2011年12月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャは2012年の冬にピークに達し、弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: 平年の状態が2012年の冬の間続くでしょう。 弱い負のインド洋ダイポールモードが2012年の初夏に発生する可能性があります。 平年以上の高い海水温がオーストラリアの西でしばらく続くでしょう。 熱帯インド洋の正の海面水温偏差は春に消えるでしょう。
領域予測: ラニーニャに伴いオーストラリア、ブラジル、インドで気温が低く、雨の多い天候となるでしょう。こ のラニーニャは世界の多くの地域で気温の低下を招く恐れがあります。 しかしながら、ユーラシア北部とアメリカは冬から春の間は平年より暖かくなるでしょう。 中国東部ではこの冬は平年よりも気温が低くなるでしょう。 経験的(統計的)な予測とは異なり、日本は冬から春にかけて平年よりも暖かくなる可能性があります。 これはラニーニャに応答した北太平洋北部の高気圧偏差の影響とみられます。

2011年11月
エルニーニョ予測: ラニーニャは翌月以降も発達し、2012年の(北半球の)冬と春にピークに達し、夏に弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: インド洋は10月に平年の状態に戻りました。この状態は(北半球の)冬の間続くでしょう。 翌月以降、平年以上の暖かい海面水温がオーストラリアの西で継続する見込みです。 熱帯インド洋の海面水温は(北半球の)春に平年以下になるでしょう。 2012年の初夏に弱い負のインド洋ダイポールモードが発生する可能性があります。
領域予測: オーストラリア、ブラジル、インドではラニーニャの発達に伴い、翌月以降、平年よりも寒く、 雨が多くなるでしょう。このラニーニャはユーラシア大陸の北側、および、 アメリカを除く世界各地で気温の低下を招くでしょう。 北東アジア(中国東部、韓国、西日本)は平年よりも寒い冬となるでしょう。

2011年10月
エルニーニョ予測: 私たちが予測したように、ラニーニャの状態は発達しています。 このラニーニャの状態は数ヶ月間発達し、(北半球の)冬と春にピークを迎え、 2012年の夏に弱まり始めるでしょう。
インド洋予測: 弱い正のインド洋ダイポールモードが、この秋の間続くでしょう。 オーストラリアの西では、平年以上の海面水温が続くでしょう。 熱帯インド洋の海面水温は次の(北半球の)春に低くなるでしょう。
領域予測: 発達するラニーニャに伴い、アフリカ南部、オーストラリア、ブラジル、 インドでは平年よりも気温が低く、雨が多くなるでしょう。 このラニーニャはユーラシア大陸北部とアメリカ東部を除く多くの地域で気温の低下を招く恐れがあります。 今冬は北東アジア(中国東部、韓国、西日本)では平年よりも気温が低くなるでしょう。

2011年9月
エルニーニョ予測: 何ヶ月も前から予測していた通り、ラニーニャの状態が始まりました。このラニーニャはこの数か月間発達し、 (北半球の)冬にピークを迎え、2012年の春~夏に弱まるでしょう。
インド洋予測: この(北半球の)秋は、弱い正のインド洋ダイポールモードが続くでしょう。 平年以上の海面水温の状態がオーストラリアの西方で継続します。 熱帯インド洋の海面水温は(北半球の)冬と春に低くなるでしょう。
領域予測: ラニーニャの発達に伴い、アフリカ南部、オーストラリア、ブラジルでは気温が低く、雨が多くなるでしょう。 このラニーニャはユーラシア、アメリカ南部を除く世界の多くの地域で気温の低下を招くでしょう。 この秋はインドネシア、インド、アフリカ東部で雨が多く、洪水、浸水などが発生する可能性があります。 北東アジア(中国東部、韓国、西日本)では、気温が高く、雨が多い状態が秋の間続き、 冬は例年よりも気温が低くなるでしょう。

2011年8月
エルニーニョ予測: 数か月前から予測していたような、ラニーニャモドキのような状態はしばらく続くでしょう。 最終的にはラニーニャの状態が今年の末に復活し、2012年の間続くでしょう。
インド洋予測: 弱い正のインド洋ダイポールモードが2011年の(北半球の)秋に発生しするでしょう。 オーストラリアの西では平年より暖かい海面水温がしばらく続くでしょう。
領域予測: ラニーニャの状態の復活に伴い、アフリカ南部、オーストラリア、ブラジルでは(南半球の)春と夏は気温が低く、 雨が多い状態となるでしょう。このラニーニャによって、ユーラシア北部とアメリカ南部を除く多くの地域で気温が低くなる可能性があります。イ ンドネシア、インド、アフリカ東部では雨量が多く、浸水、冠水の恐れがあります。 秋雨前線が中国東部、韓国、西日本で活発になるでしょう。

2011年7月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャの状態は先月終息しました。前回の予測と同様に、 ラニーニャの状態が秋に復活し、2012年まで続くと予測しています。
インド洋予測: 2011年の8月から11月に弱い正のインド洋ダイポールモード現象が起きるでしょう。 これは現在の東インド洋熱帯域の亜表層に冷たい海水があることと関係しています。 オーストラリアの西では平年以上の海面水温がこの先も続くでしょう。
領域予測: アフリカ南部では(南半球の)春に、気温が低く、雨の多い状態に戻るでしょう。 オーストラリアの多くの地域では(南半球の)春から夏にかけて気温が低く、雨の多い状態となるでしょう。 中国南東部から西日本にかけて、8月は雨が少ないですが、9月には平年以上の秋雨となるでしょう。 中国北東部では2011年の8月は雨による冠水の恐れあります。 インドの大部分ではラニーニャと正のインド洋ダイポールモード現象に伴い、 夏の後半から秋にかけて平年以上の雨およびそれに伴う冠水の恐れがあるでしょう。

2011年6月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャは、この数か月で弱まり、ラニーニャモドキの型を示しています。 これからエルニーニョが発達する可能性を否定することはできませんが (もし西太平洋において西風が卓越した場合は、その可能性はあります)、 私たちのモデルは、ラニーニャが再び強まり、2012年の初頭まで続くと予測しています。
インド洋予測: インド洋ダイポールモードの予測には大きな不確実性が伴います。 今年は強い正のダイポールモードも強い負のダイポールモードも発生しないでしょう。 オーストラリアの西岸の暖かい海水温は維持されるでしょう。
領域予測: アフリカ南部の平年よりも気温が低く、雨が多い状態は(南半球の)冬の間は継続し、春に弱まるでしょう。 オーストラリアの大部分では冬は雨が少なく、春は平年並みとなるでしょう。 日本では7−8月は雨の少ない乾燥した状態となるでしょう。 季節平均は平年並みですが、強い季節内の変動が予測されています。 中国北東部では7−8月は雨に伴う洪水の可能性があります。 インドではラニーニャの影響に伴い平年よりも雨が多いでしょう。

2011年5月
エルニーニョ予測: 現在の弱まっているラニーニャは、さらに弱まるでしょう。 この弱まっているラニーニャはモドキの型を示しています。 しかしながら、このラニーニャは秋には再び強まり、2012年の初め頃まで継続するでしょう。
インド洋予測: 2011年の(北半球の)夏から秋の間は、 弱い正のインド洋ダイポールモード現象が発生するかもしれませんが(ラニーニャにも関わらず)、 不確実です。
領域予測: アフリカ南部では気温が低く、雨の多い天候が(南半球の)冬から春の間も続くでしょう。 オーストラリアでは、(南半球の)冬は暖かく、乾燥した天候となりますが、 春は気温が低く、雨の多い天候となるでしょう。 日本では6月に平年よりもやや雨が多くなりますが、7月から8月の間は乾燥した天候となり、 気温は平年並みでしょう。中国の北東部では夏の間、雨に伴い洪水の可能性があります。 インドの大部分ではラニーニャの影響により、平年よりも雨が多めでしょう。

2011年4月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャのシグナルは2011年3月に急速に弱まり、その後もさらに弱まるでしょう。 この弱まりつつあるラニーニャはモドキ型のパターンを示しています。 しかしながら、ラニーニャは秋には再び強まり、2012年の初めまで続くでしょう。
インド洋予測: 2011年の(北半球)の夏から秋の間は、 東赤道インド洋に正の海面水温偏差を伴う弱い負のインド洋ダイポールモードが発生する可能性があります。
領域予測: ラニーニャの影響に伴うオーストラリア、ブラジル北部、アフリカ南部の雨は(南半球)の冬に弱まりますが、 春には再び盛り返すでしょう。ラニーニャによるフィリピン東方の低気圧性の循環に伴い、 (北半球の)春の間は中国南東部から日本南部にかけて乾燥した状態となり、その後、 6月の梅雨の雨は平年よりやや多くなり、夏は平年並みに暑く、雨が少ないでしょう。

2011年3月
エルニーニョ予測: 現在の強いラニーニャは弱まり始め、(北半球の)春から夏にかけてさらに弱まるでしょう。 弱まったラニーニャはモドキのパターンを示しています。 このラニーニャは(北半球の)秋に再び強まり、2012年の初め頃まで継続するでしょう。
インド洋予測: ラニーニャの影響に伴い、熱帯インド洋の海面水温は平年以下、オーストラリアの西岸では平年以上となり、 夏まで継続するでしょう。2011年の下半期には、熱帯インド洋の東部に正の海面水温偏差を伴う、 弱い負のインド洋ダイポールモードが発生するでしょう。
領域予測: ラニーニャの影響に伴うオーストラリア、ブラジル北部、 アフリカ南部における洪水の状態は弱まる傾向にありますが、 (北半球の)春の間は継続するでしょう。中国南東部、日本の南西部、アメリカ、 ヨーロッパは(北半球の)春ー夏の間は暖かく、乾燥した状態となるでしょう。 一方、中国北東部、韓国、日本の北部では春ー夏の間は比較的気温が低く、 雨の多い天候となるでしょう。

2011年2月
エルニーニョ予測: 現在の強いラニーニャの状態は北半球の春と夏に弱まりますが、秋には再び強まり、 2012年の初めまで継続するでしょう。 この再発達はモドキの特性をもったラニーニャであることを示しています。
インド洋予測: ラニーニャの影響に伴い、2011年1月の赤道インド洋における海面水温は平年よりも低くなりました。 熱帯インド洋の海面水温はさらに低下しますが、オーストラリアの西岸では平年よりも暖かくなるでしょう。 2011年の後半に弱い負のインド洋ダイポールモードが起きる可能性があります。
領域予測: ラニーニャの影響に伴い、(南半球の)秋から冬はオーストラリア、ブラジル北部、 アフリカ南部で平年より寒く、雨が多くなるでしょう。 中国南東部、日本の南西部、アメリカ、ヨーロッパでは(北半球の)春から夏は平年よりも暖かく、 雨が少ない天候となるでしょう。

2011年1月
エルニーニョ予測: 現在の強いラニーニャはピークに達しました。これから次第に弱まっていくものと思われます。 このラニーニャは非常に強いため、完全に消滅するのに約1年要すると思われます。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモード現象の状態が終わりました。 ラニーニャの影響に伴い、2011年の夏の初めまでは熱帯インド洋では(オーストラリアの西岸を除く)、 平年以下の海面水温となるでしょう。これは2010年の場合とは極めて対照的です。 2011年の後半では、弱い負のインド洋ダイポールモード現象が再び発生するでしょう。
領域予測: 強いラニーニャに伴い、先月の全球平均の気温は低くなり、ユーラシア北部および、 北アメリカの各地で冬の嵐が発生しました。 ユーラシア、東アジア、北アメリカ北部、オーストラリア、ブラジル、アフリカではこれから数ヶ月の間、 気温が平年以下になるでしょう。オーストラリア、南アメリカ、 ブラジル北東部では2011年の前半にさらに降水量と洪水の増加の可能性があります。 中国東部、韓国、西日本ではラニーニャに伴い、平年よりも降水が少ない暑い夏となるでしょう。

2010年12月
エルニーニョ予測: 現在の強いラニーニャの強度はピークに達したようです。次第に衰えて行くでしょう。 このラニーニャの状態は引き続き2012年のはじめまで継続するでしょう。
インド洋予測: 現在の負のインド洋ダイポールモード(降水量の偏差に明瞭なダイポールパターンが見えます) はすぐに終息するでしょう。2011年の上半期はラニーニャの影響に伴い、 熱帯インド洋の大部分で海面水温は平年よりも低くなり、 オーストラリア西海岸では高くなるでしょう。
その他: 強いラニーニャに伴い、数ヶ月の間世界各地の気温は低下するでしょう。 一方、北アメリカの南東部では、よく知られた負のPNAテレコネクションに伴い、 平年よりは暖かくなるでしょう。アジアの北東部(日本を含む)では平年よりも暖かい冬となるでしょう。 オーストラリア、南アフリカ、ブラジル北東部、アジア南部の国々では平年以上の雨が降るでしょう。

2010年11月
エルニーニョ予測: 現在の強いラニーニャの状態は引き続き発達し、数か月のうちに強度はピークに達します。 このラニーニャは2012年の初めまで続くでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモード現象が、降水量の偏差のダイポールパターンを伴い、 発生し、2010年の終わりまで継続するでしょう。 2011年の上半期は、オーストラリアの西海岸を除く熱帯インド洋において、 海盆規模の海面水温の低温化が起こるでしょう。 2011年の(北半球の)夏と秋にはおそらく負のインド洋ダイポールモード現象が再び発生するでしょう。
その他: 強いラニーニャに伴い、(北半球の)冬と春は世界の各地で平年以下の気温となるでしょう。 しかしながら、ユーラシア大陸北部と北アメリカの南東部では平年よりも温暖な天候となるでしょう。 日本の冬はほぼ平年並みの気温となりますが、春は平年よりも温暖となるでしょう。 南アフリカ、オーストラリア、ブラジル北東部、アジア南部の国では平年以上の降水となるでしょう。 中国の南東部、日本の日本海側沿岸、 北アメリカの北部では2011年の初めは荒れた天候となる可能性があります。

2010年10月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャは発達を続け、数ヶ月でかなり強く発達するでしょう。 このラニーニャは2012年の初め頃まで続くでしょう。
インド洋予測: 負のインド洋ダイポールモード現象が発生しています。2010年の末まで続くでしょう。 2011年の上半期はオーストラリアの西岸で海面水温が上昇する以外は、 インド洋では海面水温が低下するでしょう。
その他: 強いラニーニャに伴い、世界の各地で(北半球の)冬と春の気温は平年を下回るでしょう。しかしながら、ユーラシア大陸北部、韓国、日本、北アメリカ南部は平年よりも温暖な天候となるでしょう。南アフリカ、オーストラリア、ブラジル北東部、南アジアの各国で平年以上の雨が見込まれます。日本近海の暖かい海面水温に伴い、(北半球の)冬は日本の各地で暖かく、雨もしくは雪(日本海側では雪が)が多くなるでしょう。

2010年9月
エルニーニョ予測: 現在の強いラ・ニーニャは発達を続け、(北半球の)冬にピークの状態に達するでしょう。このラ・ニーニャは長く居座り、2012年の初めまで続くでしょう。
インド洋予測: 強いラ・ニーニャの影響に伴い、弱い負のインド洋ダイポールモード現象が(北半球の)秋に発生するでしょう。2011年の初めには、オーストラリアの西海岸を除くインド洋の全域で海面水温の低下が見られるでしょう。
その他: 強いラ・ニーニャの影響に伴い、今年の秋は東アジア、インドネシア、南アメリカ北部、オーストラリア、インドで平年よりも雨が多くなるでしょう。南アフリカ、オーストラリア、ブラジル北部では(南半球の)夏は例年よりも気温が低く、洪水が発生する可能性があります。現在の平年以上に暖かい日本の状態は数ヶ月続くでしょう。(北半球の)冬は世界の各地で気温が平年以下となるでしょう。一方、ユーラシア大陸北部、韓国、日本、北アメリカ南東部では暖冬となるでしょう。

2010年8月
エルニーニョ予測: ラ・ニーニャの状態は2010年7月に急速に発達を続けた。 かなり強いラ・ニーニャの状態はこの先数ヶ月間現れ、2010年の末にピークとなるでしょう。 このラ・ニーニャの状態は長く続き、2012年の初めまで続くでしょう。
インド洋予測: 熱帯インド洋における海盆規模の高い海面水温の構造は2010年の末まで続くでしょう。 2011年の初めには、ラ・ニーニャの影響によってオーストラリア西岸で高い海面水温となる以外は、 海盆規模で海面水温の低下が見られるでしょう。
その他: 強いラ・ニーニャの影響により、東アジア、インドネシア、南アメリカ北部、オーストラリア、インドでは(北半球の)秋、および、冬に雨が多くなるでしょう。 冬の間は世界の各地で平年以下の気温となるでしょう。 一方、ヨーロッパ、ユーラシア大陸北部、北アメリカ南東部では暖冬となるでしょう。 日本海に面する日本沿岸部では降雪量が多くなる可能性があります。

2010年7月
エルニーニョ予測: ラ・ニーニャの状態が2010年の6月に急速に発達しました。 かなり強いラ・ニーニャが発生し、通常よりも長く(1年以上)継続するでしょう。
インド洋予測: 熱帯インド洋における海盆規模の海面水温の温暖化は2010年の末まで継続するでしょう。 2011年のはじめにはラ・ニーニャの影響により海盆規模の低温化が発生するでしょう。
その他: 中国の南東部と日本の南部で大雨や洪水を引き起こした梅雨前線は8月には北方へ移動するでしょう。 梅雨前線の移動に伴い中国の北東部で大雨や洪水が発生し、中国の南東部と日本の南部では気温が高く、 乾燥した夏となるでしょう。これは北西太平洋における高気圧性偏差に関係しています。 インドネシア、南アメリカの北部、東アフリカ、インドでは秋から冬にかけて雨が多くなるでしょう。 オーストラリアの多くの地域では2010年後半(10月)から2011年はじめにかけて多くの雨が降る可能性があります。 次の(北半球の)冬の間、強いラ・ニーニャの影響に伴い世界の各地で平年よりも気温が低い天候となるでしょう。

2010年6月
エルニーニョ予測: ラ・ニーニャの状態が現れ始めました。かなり強いラ・ニーニャの状態は(北半球の)夏季に急速に発達し、 来年の初め頃まで発達を続けるでしょう。
インド洋予測: インド洋ダイポールモードの予測は大きな不確実性があります。 つまり、アンサンブル予測に大きなばらつきが見られます。 熱帯インド洋における海盆規模の高水温状態は(北半球の)夏季および秋季まで持続するでしょう。
その他: 東アジアにおいて(北半球の)夏季および秋季は平年以上の雨量と平年以下の低温が見込まれます。 梅雨および秋雨の時期には平年以上の雨量となるでしょう。 これは北西太平洋における高気圧性偏差と関係しています。 インドネシア、東南アジア、オーストラリアの一部地域ではラ・ニーニャによって平年以上の降水となるでしょう。 ブラジル北東部、東アフリカ、インドでは、その近辺での高い海面水温によって平年以上の雨がもたらされるでしょう。

2010年5月
エルニーニョ予測: 現在のモドキ型のエルニーニョは5月上旬にすでに終息しました。 かなり強いラ・ニーニャの状態が(北半球の)夏季に急速に発達するでしょう。
インド洋予測: 非常に弱い正のインド洋ダイポールモード現象が(北半球の)夏季および秋季に発生する可能性があります。 これは熱帯東インド洋の亜表層にある平年よりも冷たい海水が引き金になっていると思われます。 しかしながら、予測にはかなりばらつきがあるため、現時点での平均的な予測は確実なものではありません。
その他: その他:東アジアでは、(北半球の)夏季および秋季は梅雨にともない、平年以上の降水量と気温の低下の可能性があります。 インドネシア、オーストラリアの一部地域、ブラジル北東部、東アフリカ、インドでは降水量の増加の可能性があります。

2010年4月
エルニーニョ予測: 現在のモドキタイプのエルニーニョは、翌月以降急速に終息するでしょう。 非常に強いラニーニャの状態が(北半球の)夏季に発達するでしょう。
インド洋予測: インド洋熱帯域における海盆規模の高い海面水温の状態は夏まで継続するでしょう。 ラニーニャの発達に伴い、 負のインド洋ダイポールモード現象が2010年の9-11月に発生する可能性があります。
その他: 現在のエルニーニョに伴う平年よりも温暖な天候は、ラニーニャの影響によって、 世界各地、特に北半球の大陸部とオーストラリアで(北半球の)夏以降弱まっていくでしょう。 東アジアでは、(北半球の)夏季および秋季に梅雨期の多雨を含め、 平年以上の降雨の可能性があります。インドネシア、オーストラリア、ブラジル北東部、 インドでも平年以上の降雨となるでしょう。 現在の中国南東部での大干ばつは翌月以降わずかに弱まる可能性があります。

2010年3月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋中央部の暖かい水温偏差を伴う現在のエル・ニーニョは来月以降弱まるでしょう。 かなり強いラ・ニーニャの状態が北半球の夏に現れるでしょう。
インド洋ダイポール予測: 熱帯インド洋において、海盆規模の水温上昇が春と夏に現れるでしょう。ラ・ニーニャの発達に伴ない、 2010年の9-11月に負のインド洋ダイポールモード現象が発生する傾向が見られます。
その他: 現在のエル・ニーニョの影響に伴い、北アメリカ南東部、ヨーロッパ、 中国東部を除く世界の各地で温暖な天候となるでしょう。 北半球の春から夏にかけてフィリピン付近における下部対流圏の高気圧の発達により、 中国南東部から西日本で平年よりも降水量が多い可能性があります。 オーストラリア東部では2010年の5月から8月の間は平年よりも降水量が多い可能性があります。 インドでは夏季のモンスーンに伴い雨が多くなるでしょう。

2010年2月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋中央部の暖かい水温偏差を伴う現在のエル・ニーニョは急速に弱まるでしょう。 ラ・ニーニャの状態が夏以降現れるでしょう。
インド洋ダイポール予測: 熱帯インド洋において、海盆規模の水温上昇が春と夏に現れるでしょう。 2010年の9ー11月に弱い正のインド洋ダイポール現象の傾向が見られます。
その他: 現在のエル・ニーニョの影響に伴い、北アメリカ南東部、ヨーロッパ、 中国東部を除く世界の各地で温暖な天候となるでしょう。 北半球の春から夏にかけてフィリピン付近における下部対流圏の高気圧の発達により、 中国南東部から西日本で平年よりも降水量が多い可能性があります。 オーストラリア東部では2010年の5月から8月の間は平年よりも降水量が多い可能性があります。

2010年1月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋中部の水温上昇を伴う現在のエルニーニョは急速に減衰し、 今年の末にはラ・ニーニャの状態となるでしょう。
インド洋ダイポール予測: エルニーニョの影響に伴い、熱帯インド洋では海盆スケールで海面水温が平年よりも暖かいでしょう。
その他: エルニーニョの影響に伴い世界のほとんどの地域で温暖な天候となりますが、北アメリカの南東部と、 ユーラシア大陸の北東部では平年よりも気温が低くなるでしょう。 オーストラリアの広い地域、南アフリカ、ブラジルの北東部は平年より暖かく、 乾燥した天候となるでしょう。北半球の春から夏にかけてフィリピン付近の下部対流圏における高気圧の発達に伴い、 中国東部から日本では平年よりも雨が多い可能性があります。 オーストラリアの北部および東部の沿岸部では6-8月の間は平年よりも雨が多いでしょう。

2009年12月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋中部に水温上昇を伴う現在のエルニーニョは先月に発達し、NINO3.4領域で水温は1.5度の正偏差に達しました。 この正偏差は2009年12月から2010年2月の間にピークに達し、次の(北半球の)春に急速に弱まるでしょう。
インド洋ダイポール予測: インド洋熱帯域ではエルニーニョの影響に伴い、海盆規模の水温上昇(オーストラリア西部の水温低下は除く)が引き続き現れるでしょう。
その他: エルニーニョの影響により、北アメリカの南東部を除く世界の各地で冬から春にかけて温暖な天候となるでしょう。オーストラリアの広い領域、南アフリカ、ブラジルの北東部は気温が高く、乾燥するでしょう。東アジアはアリューシャン低気圧が東方へ移動することに伴い暖冬となるでしょう。中国東部から日本では、フィリピン付近の下部対流圏の高気圧の発達に伴い、降雨(または降雪)が増えることが予想されます。

2009年11月
エルニーニョ予測: 熱帯太平洋中部の水温の上昇を伴う現在のエルニーニョは引き続きやや発達し、今年末には中程度の規模に達するでしょう。
インド洋予測: エルニーニョの発達に伴い、インド洋の海盆規模の高い水温状態は継続するでしょう(オーストラリアの西での水温低下は除く)。
その他: 北アメリカの南東部を除き、エルニーニョの影響に関連して、世界の各地で冬、および春は温暖な天候となるでしょう。 オーストラリアの広い地域では気温が高く、乾燥した状態となるでしょう。 フィリピン近辺における下部対流圏の高気圧の発達に伴い、中国東部から日本にかけて雨(または雪)が多くなることが予想されます。

2009年10月
エルニーニョ予測: 現在のエルニーニョは翌月以降、やや発達し、今年の末には中程度の強さとなるでしょう。
インド洋予測: エルニーニョの発達に伴い、翌月以降インド洋は海盆規模で (オーストラリア西部の低温化を除き)海面水温が高くなるでしょう。
その他: エルニーニョの影響に伴い、北アメリカの南部、 ユーラシア大陸の中部を除く世界の各地で気温が上昇する可能性があります。 オーストラリアの大部分の地域で高温かつ乾燥した状態となるでしょう。 フィリピンの東に見られる下部対流圏の高気圧の発達に伴い、 中国東部ー日本では降雨(もしくは降雪)の増加が見られるでしょう。

2009年9月
エルニーニョ予測: 現在のエルニーニョは、やや発達し、今年の末には小ー中規模程度の強さに達するでしょう。
インド洋ダイポール予測: エルニーニョの発達に伴い、インド洋で海盆規模の海面水温の上昇が見られるでしょう。 局所的な水温上昇が2009年の9-11月にスマトラージャワ島の西に現れ、その領域では平年以上の雨をもたらすでしょう。
その他: エルニーニョの影響のため、12-2月の間は北アメリカの南東部を除く世界のほとんどの地域で平年よりも気温が高くなるでしょう。 2009年9-11月の負のインド洋ダイポールモードに伴うような雨はオーストラリアのいくつかの地域に雨をもたらすでしょう。 しかしながら、オーストラリアでは12-2月は高温かつ乾燥した状態となるでしょう。

2009年8月
エルニーニョ予測: 現在のエルニーニョの状態は引き続き発達を維持し、 今年の末には中規模もしくは強いエルニーニョになるでしょう。
インド洋ダイポール予測: 海盆スケールの海面水温の上昇が(北半球の)秋季以降に見られるでしょう。 これはおそらく太平洋におけるエルニーニョの発達に付随したものと考えられます。 2009年の9-11月に、負のIODの状態に良く似た局所的な海面水温上昇がスマトラの西で見られるでしょう。
(*) 極東での現在の低温傾向は(北半球の)秋季も持続するでしょう。 12-2月には世界の各地でエルニーニョの影響による気温の上昇の可能性があります。 オーストラリアでは次の二季節は平年よりも暖かく、乾燥した状態となるでしょう。

2009年7月
1) 熱帯太平洋中央部の海面水温偏差が非常に顕著です。 これは典型的なEl Ninoよりは、むしろEl Nino Modoki(またはDateline El Nino)に近いと言えます。 また、海面水温の正偏差は熱帯太平洋のほとんどの領域に広がっています。 この状態は少なくとも翌年の(北半球の)夏の初め頃まで見られます。
2) インド洋の海面水温は海盆規模で正偏差を示しています。

* 日本付近の9~11月の気温偏差は負を示しています。 日本の南部では降水量は平年よりも多い、もしくは平年並みと予測されています。
* アメリカの中央部、および東部では少なくとも翌年の春(3~5月)の終わり頃まで気温の負偏差が見られます。 アメリカ西海岸の北部では平年よりも降水量が少なく、南部では平年並み、 もしくは平年より多めの降水量が予測されています。
* オーストラリアの気温は少なくとも翌年の4~5月まで正偏差となっています。 降水量の偏差は負、もしくは通常に近い状態です。 オーストラリアの東部では9~11月は降水量が平年よりも少なく、 12~翌年の2月は平年並みの降水量に戻ると予測されています。

2009年6月
エルニーニョ予測: 強いエルニーニョが発生する可能性があります。
インド洋ダイポール予測: 強いエルニーニョに応答して、弱い正のダイポールモード現象が発生する可能性があります。
強いエルニーニョと弱い正のインド洋ダイポールモードに関連して、 オーストラリア では南半球の冬から春(6~11月)にかけて平年よりも暖かく、乾燥した状態になる可能性があります。 インド では夏のモンスーンは平年よりも弱いでしょう。
注記: 地球シミュレータの更新に伴う予測の不確実性が有り得ます。 エルニーニョの予測は過小評価の可能性があります。

2009年5月
エルニーニョ予測: 今年度末にエルニーニョが発生する確率が上昇しています。
インド洋ダイポール予測: 負のインド洋ダイポールモードが夏から秋に発生する可能性があります。
夏から秋のインド洋ダイポールモードに関連して、 オーストラリア の降雨量は平年よりやや多くなるでしょう。 中国東部、西日本、ヨーロッパ では平年よりも気温が低い可能性があります。 インド では夏期のモンスーンが弱く、雨も少ないでしょう。
注記: 地球シミュレータの更新に伴う予測の不確実性があり得ます。 特にエルニーニョのシグナルに過小評価の可能性があります。

2009年4月
エルニーニョ予測: ラニーニャは終息に向かい、今年の末にエルニーニョが発生する可能性があります。
インド洋ダイポール予測: 負のIODが夏季および秋季に発生する可能性があります。
負のIODのため、 オーストラリア南東 は秋季に適度な降雨があるでしょう。
追記: 地球シミュレーターのリプレースに伴い、予測に誤りが生じる可能性があります。

2009年3月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャは継続するでしょう。
インド洋ダイポール予測: 負のダイポールモードが今年の下半期に発生する可能性があります。
中国中央部 および オーストラリア南東 において春に平年よりも乾燥した状態になる可能性がありますが、(北半球の)夏には止むでしょう。

2009年2月
エルニーニョ予測: 現在のラニーニャは春から夏の間に消滅するでしょう。 中〜強いエルニーニョが今年の末に発生する可能性があります。
インド洋ダイポール予測: まだ確定的なことは言えない。正と負のIODが発生する確率は等しい。
中国の中央部 では春は平年よりも暖かく、乾燥した状態になるでしょう。このため、現在の干ばつが悪化する可能性があります。 オーストラリア南東の干ばつも継続する可能性があります。

2009年1月
2009年2月の全球地上気温偏差は典型的なラ・ニーニャの年と 同様になるでしょう。特に中国の東から西日本にかけて、そして 北アメリカでは平年より寒くなる可能性があります。

2008年12月
ラ・ニーニャが発達し、2010年の初め頃まで継続する可能性があります。

2008年11月
東アジアでは2009年1月から2月にかけて平年よりも寒い冬になる可能性があります。
中国南東部では寒く荒れた天候になる可能性があり、2008年初頭よりも一層荒れる恐れがあります。

2008年6月
インド洋において夏から秋にかけて強いダイポールモードが発生する可能性があります。
これは2006年、2007年に引き続く3年連続のダイポールモードとなる可能性があります。
このダイポールモードにより、広い地域において平年よりも大きな天候の異常が発生する恐れがあります。

2007年5月
2007年の夏の終わりにインド洋においてダイポールモードが発達する可能性があります。
一方、太平洋ではラ・ニーニャの可能性があります。この組み合わせは非常に稀なケースです。
インドでは平年並みのモンスーン、東アジアでは平年よりも暑い夏、オーストラリアでは冬季に 乾燥する可能性があります。

2006年
2006年の夏から秋にかけてのダイポールモードは2005年11月1日および以降の初期条件において、 常に予測されました。予測されたインド洋、および太平洋の概況は1994年に発生した ダイポールモードの場合とよく似ています。