• インド洋ダイポールモードが発生しました(2012年10月10日, 続きを読む
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Research Introduction

 熱帯の大気海洋結合気候変動現象は、私たちの日々の生活に直接あるいは間接的に大きな影響を及ぼします。この気候変動現象として、エルニーニョ南方振動(ENSO)、ENSOもどき、インド洋ダイポールモード現象(IOD)、大西洋エルニーニョ、さらには亜熱帯モードなどがあり、これらには、数ヶ月から十年の時間規模をもつ海洋変動が重要な役割を果たしています。これらの気候変動現象は熱帯域で発達しますが、その影響は低緯度域に限定されたものではなく、大気のテレコネクションを通して全球の天候および気候に影響を及ぼし、アジアモンスーンも影響を受けます。したがって、これらの気候変動現象の正確な予測と、その予測情報の普及は、気候変動現象に伴う極端現象の影響を軽減するためにも重要です。

 私たちは、これらの気候および海洋変動に重要な大気海洋結合過程の研究を、高解像度結合モデル(SINTEX-F)および海洋モデル、大気モデルを用いて、さらには観測値の解析を通じて行っています。SINTEX-F結合大循環モデルは長期のリードタイムでIODとENSOを確実に予測する世界でもトップクラスのモデルです。また、このモデルはIOD、ENSO、ENSOもどきのメカニズムの解明にも貢献しています。私たちは気候プロセスの解析を継続し、季節予測の改善を行い、2年以上のリードタイムで気候モードの季節予測を行うことを目指しています。

 このウェブページは、私たちの行っている研究活動とその成果の一部を広く 知って頂くために作成しています。

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