三陸沖合における海洋生態系変動メカニズムの解明

実施年度

2014

タイトル

三陸沖合における海洋生態系変動メカニズムの解明

課題・テーマ

課題3 沖合底層生態系の変動メカニズムの解明
代表機関:海洋研究開発機構
テーマ2 海洋環境変動のモニタリング
代表者渡邉 修一
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

調査内容

調査期間(調査頻度)
2014/06/23 - 2014/07/25
調査地域・海域
三陸沖:37°50′N~40°00′N及び141°30′E~143°15′Eで囲まれる範囲内(水深50~2,000m)
0095_R01_map00.pdf
調査種別
調査航海
調査概要
昨年度に引き続き「東北マリンサイエンス拠点形成事業(海洋生態系の調査研究)」の一貫として,三陸沖合における海洋生態系変動メカニズムを解明することを目的に下記の調査を実施した。・ 「なつしま」搭載のマルチビーム音響測深機(MBES:Seabat8160),合成開口ソナー(SAS: synthetic aperture sonar)を用いた高精度の海底地形および海底探査・ 長期海洋環境モニタリングシステム(ランダー)の設置(1000m)と回収(300m)・ ソナー異常が見られた沈船らしき物体の調査・ セジメントトラップ回収・ 海洋環境計測(XCTDグリッド調査,表面海水のモニタリング調査など)・ バイオトラッキングシステムを用いた,水産資源生物の分布・行動調査(ピンガー取付け生物採集と放流,現場ピンガー取付け試験,ADCPを用いた環境調査)・ 高解像度の海底3Dマッピング調査(SeaXerocks:高高度3Dマッピング,Serpent高精度3Dマッピング・ 生物採集,採水,採泥(コア),瓦礫採集など

調査実施内容

調査地域・海域の座標一覧
位置情報(面)
名称範囲:NT14-11
座標値37.833333,141.5/40,141.5/40,143.25/37.833333,143.25
備考4点で囲まれた範囲
調査地点図・航跡図・座標リスト
調査結果
・ 合成開口ソナーは,船上から目視で装置を確認しながら計測できるので,多少の漁具があっても高精度の海底探査が広範囲に可能である。 ・ ソナー異常が見られた物体は,沈船であった。しかし,船体は古く,震災の影響で流出したものではないことが確認できた。 ・ 大槌沖合の海底谷に東西数キロメートルにおよぶ白色域を見つけた。震災の影響による海底面の変動であるかは今後解析が進められる。 ・ 昨年の航海で見つけた瓦礫場のより詳細な海底の状況が3Dマッピング調査から得られた。 ・ バイオトラッキングシステムを用いた,ズワイガニやキチジ等の水産資源生物の行動調査に成功した。また,海底において対象生物に音響ピンガーを取付ける技術開発の基礎データを得ることができた。 ・ セジメントトラップの回収は成功したが,300mランダーシステムの回収は出来なかった。 なお,得られた多くのサンプルや海洋環境データに関する詳細な解析は,各研究者が進めている。

調査項目と取得データ

調査項目取得データ・サンプル
ハイパードルフィンによる潜航調査画像、映像、CTDなど
ソナーによる調査音響データ

関連情報

関連する計画書
関連データ
NT14-11_leg1 Navigation
NT14-11_leg2 Navigation
NT14-11_leg2 生物サンプルデータ
NT14-11_leg1 生物サンプルデータ
NT14-11 ビデオ
「なつしま」 NT14-11 Leg1 投下式水温計 (XBT)
「なつしま」 NT14-11 Leg1 投下式水温計 (XBT) 深度補正済み
「なつしま」 NT14-11 Leg2 投下式水温計 (XBT)
「なつしま」 NT14-11 Leg2 投下式水温計 (XBT) 深度補正済み
「なつしま」 NT14-11 Leg1 海底地形 (MBES)
「なつしま」 NT14-11 Leg2 海底地形 (MBES)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01664 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01665 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01666 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01667 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01668 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01669 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01670 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg1 ハイパードルフィン HPD 01671 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01672 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01673 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01674 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01675 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01676 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01677 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01678 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01679 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01680 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01681 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01682 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01683 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01684 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
NT14-11_leg2 ハイパードルフィン HPD 01685 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
「なつしま」 NT14-11 Leg2 投下式水温・塩分計 (XCTD)

実施(調査)窓口担当者

担当者名古島 靖夫
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

キーワード

実施年度2014
機関海洋研究開発機構
調査種別調査航海
海域区分三陸北部
三陸南部
本州東方
分野海洋物理 -> 水温
海洋物理 -> 塩分
海洋物理 -> 海流・潮流(流向・流速)
海洋化学 -> 溶存酸素
海洋化学 -> その他
海洋環境 -> その他
海洋生物・生態系 -> 生物分類
海洋生物・生態系 -> バイオマス
海洋生物・生態系 -> 生態
海洋生物・生態系 -> 対象生物:節足動物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:軟体動物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:プランクトン
海洋生物・生態系 -> その他
地形・地質・地球物理 -> 水深
地形・地質・地球物理 -> 底質
地形・地質・地球物理 -> 堆積物