復興活動が沿岸生態系に及ぼす影響評価に関する調査

代表機関：東北大学

2017/04/01 - 2018/03/31
毎月

牡鹿半島西岸

フィールド調査

地震によって生じた地盤沈下への対応として行われた防波堤の改修工事が沿岸の岩礁生態系に及ぼす影響を評価するための調査を行う。岩礁潮下帯の海藻および動物相の経時変化をモニタリングする。

120 平米の永久調査区において、調査区内のアラメ個体数は、2011年7月に129個体だったが、新規加入により2013年6月に501個体と最大となった。しかし、護岸工事によって浅所が破壊され、139個体となった。さらに、2015年8月からは、地盤沈下前から生育する成体の死亡が増加しはじめ、工事が完了した2016年3月以降は幼体の加入も減少した。その結果、2018年1月には58個体となった。遺伝子解析に基づく親子解析によると永久調査区における遊走子の分散距離は5mまでで最頻であった。

FY2017 復興活動が沿岸生態系に及ぼす影響評価に関する調査