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有人潜水調査船「しんかい2000」

「しんかい2000」は、水深2,000mまで潜航できる有人潜水調査船です。日本初の本格的な深海の有人潜水調査船として1981年に完成し、その完成以来、長期間にわたり海洋調査の第一線で運用されてきました。
「しんかい2000」は、日本周辺を中心に様々な海域に潜航し、相模湾・初島沖で化学合成を行うシロウリガイのコロニーを発見、沖縄トラフでは熱水噴出現象を発見するなど、日本の深海研究の進展に大きく貢献してきました。また、「しんかい2000」の開発・建造によって培われた技術と経験は、「しんかい6500」、「かいこう」など、その後の海洋調査機器の開発に活かされてきました。
日本の深海研究の飛躍的な発展に大きく貢献した「しんかい2000」は、2002年11月11日に、1,411回の潜航を無事終えた後、20年以上の長期にわたるその活動を休止しました。

ミッション

海底鉱物資源の調査
石油、天然ガス、マンガンノジュール、燐灰土、鉱床などの調査
深海生物資源の調査
ソコダラ類などの未利用深海生物資源の調査
海洋構造物の状況調査
海底ケーブルの敷設状況などの調査
海洋物理学の調査研究
海運、気象および水産などに関係の深い海中の水温、塩分、流向流速などの調査研究
地球物理学の調査研究
地震予知などに関連する海底地形、海底構造、重力、磁力などの調査研究

システム


主要目

全長 9.3m
3.0m
高さ 2.9m
空中重量 約24トン
最大潜航深度 2,000m
乗員数 3名(パイロット2名、研究者1名)
耐圧殻内径 φ2.2m
通常潜航時間 7時間
ペイロード 100kg(空中重量)
水中速力 最大3.0ノット
主な搭載機器 CCDカラーTVカメラ(1台)
スーパーハープカラーTVカメラ(1台)
ステレオスチルカメラ(1台)
マニピュレータ(6自由度1台)
流向流速計
CTD(電気伝導度、温度、水深)/DO(容存酸素)
その他航海装置等

主な経歴

2004年 3月をもってリタイア
2002年 1,411回目の潜航(11月11日)後、運航休止
1998年 1,000回目の潜航 南西諸島伊平屋海域 水深1,027m
1994年 鹿児島湾沖、水深82mで世界で最も浅い海域で生息する深海生物サツマハオリムシを発見
1993年 北海道南西沖地震後の奥尻島沖潜航調査で、海底の表面に噴砂、地割れ、亀裂などを発見、また、底生生物の多くが土石流によって埋もれたり、深い方に流された様子などを観察
1992年 駿河湾の海底の泥から極めて強力な石油分解菌を発見、分離培養
1991年 「しんかい6500」調査潜航開始
1990年 相模トラフ初島沖のシロウリガイ群生域で採取したチューブワーム(ハオリムシ)とシロウリガイから深海微生物を抽出し、陸上で培養を行う
500回目の潜航 日本海奥尻海嶺 水深1,624m
1989年 沖縄トラフ伊是名海穴で、炭酸ガスハイドレート(白色になった海底の所々から液化炭酸ガスを主成分とする泡が自噴する極めて珍しい現象)を初めて観察
沖縄トラフ伊是名海穴、水深1,340mで、ブラックスモーカーを発見(日本初)
1988年 「しんかい2000」のテレビカメラで得られた画像情報(静止画像)を、音響信号を用いて支援母船に伝送する「水中画像伝送システム」の伝送試験を行い、1画面を46秒で伝送することに成功
1985年 四国沖で深海生物ハオリムシを発見
相模湾のゴミと地滑り堆積物を発見
1984年 伊豆半島熱川の東方沖合、水深1,270mで枕状溶岩を発見
相模トラフ初島沖、水深1,100mでシロウリガイの群集(コロニー)を発見
1983年 研究調査開始 7月22日、富山湾にて調査潜航(水深80m)
1981年 「しんかい2000」着水(三菱重工 神戸造船所)
浩宮殿下をお迎えして「しんかい2000」および支援母船「なつしま」の竣工式典(晴海)