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人・自然・地球共生プロジェクト  高精度・高分解能気候モデルの開発
研究開発内容
3.研究年次計画

当初研究開発では、「モデルの地球シミュレータへの最適化、計算スキームの高速化、物理過程の改良、モデルの検証等を進め、3年目を目途に20kmメッシュ全球気候モデル及び数kmメッシュ雲解像大気モデルのプロトタイプを完成させる。その後、引き続きモデルの改良を進め、5年目にモデルを完成させる。3〜5年目において、開発したモデルを用いて温暖化数値実験を行い地球温暖化が台風、集中豪雨等に与える影響を調べ、知見をまとめる」ことを計画していた。しかし、プロトタイプモデルの開発が順調に進み、またIPCC第4次報告書作成のスケジュールが当初の想定より早まったので、平成15年度中にプロトタイプモデルを完成させ、このモデルを用いて、平成16年度に温暖化タイムスライス実験を行い、その成果をIPCC報告書に反映させることとした。3〜5年目においては、プロトタイプモデルの改良を更に進め、モデルを完成させるとともに、開発したモデルを用いて温暖化数値実験を行い地球温暖化が台風、集中豪雨等に与える影響を調べ、知見をまとめる。(下図)。

研究実施計画 プロトタイプ開発→完成 モデル改良→完成 温暖化実験 ・3年後目標 ・20kmメッシュ全球モデル、数kmメッシュ雲解像大気モデルのプロトタイプ完成 ・5年後目標 ・これら高精度・高分解能モデルの完成 ・地球温暖化がアジアモンスーン、台風、集中豪雨等に及ぼす影響に関する知見の提供

なお、このような計画を実施する中で、研究課題1の大気海洋結合モデルの開発機関とは定期的に情報交換を行い、研究が効率的に実施され、かつ互いの成果が効果的なものとなるように努める。

1. 平成14年度:20kmメッシュ全球気候モデル及び数kmメッシュ雲解像大気モデルの開発
20kmメッシュ全球気候モデルについては、プログラムの移植、最適化、セミラグランジュ法による高速化、高分解能化等を実施する。数kmメッシュ雲解像大気モデルについては、プログラムの移植、最適化、広域化、高分解能化等を実施する。高分解能化したモデルを用いて、台風、集中豪雨、豪雪等のシミュレーション・テストランを行う。

2. 平成15年度:全球気候モデル及び雲解像大気モデルの開発
最適化、物理過程の改良、モデルの検証を実施しプロトタイプを完成させる。

3. 平成16年度:全球気候モデル及び雲解像大気モデルの
プロトタイプモデルによる温暖化タイムスライス実験
プロトタイプモデルを用いて、現在及び温暖化時の海面水温を与えたタイムスライス実験を行い、地球温暖化が台風、集中豪雨等に与える影響を調べ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)その他温暖化影響評価研究機関に成果を提供する。

4. 平成17年度:全球気候モデル及び雲解像大気モデルプロトタイプの改良、温暖化数値実験
プロトタイプの改良を進める。また、開発したモデルを用いて地球温暖化が台風、集中豪雨等に与える影響を調べるため、温暖化数値実験を行う。

5. 最終年度(18年度):
全球気候モデル及び雲解像大気モデルの完成と地球温暖化数値実験まとめ
全球気候モデル及び雲解像大気モデルを完成させる。引き続き、地球温暖化が台風、集中豪雨等に与える影響を調べる温暖化数値実験を行い、影響に関する科学的知見をまとめる。

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Last Updated on 29 June, 2004