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7月28日(水) 第832回潜航
観察者:下司 信夫 船長:大野 船長補佐:柳谷

待ちに待った潜航日がやってきた。10日間海況不良と回航日で潜航が出来ず船内では自然との闘いの毎日であったが風も弱まり、うねりも小さくなり朝から潜航準備が始まった。 
9時10分、「よこすか」船内では「スイマースタンバイ」の号令がかかり、いよいよ潜航が行われることが決定した。パイロットと観察者は微笑みながら「しんかい6500」に乗り込んだ。誰しもが期待と希望に満ちて潜航開始(ベント開*1)を待つ。
9時54分パイロットの号令でベント開が行われた。「しんかい6500」はみるみるうちに海底へと下降していく。久しぶりの潜航であり、2950mの海底に着くまでの1時間余りに本日の航走予定やサンプリング地点などの詳細を観察者とパイロットで打ち合わせる。

本日も全航走距離6キロと通常の潜航よりかなり長い距離の航走予定である。パイロットはサンプリング地点でのサンプリング時間と航走距離を考え、調査の時間配分を考える。これがパイロットにとっては重要な目安となる。あとはサンプリングで如何に上手く観察者に喜ばれるサンプリングが出来るかがパイロットの腕の見せ所である。本日は予定地点で溶岩の岩石サンプリングが上手くいった。結果は帰ってからのお楽しみである。

海底の起伏状況に合わせながら航走し、最終予定地点手前まで到達し、最後の岩石サンプリングを行い15時52分、2971mの海底をあとにした。

*1:潜水船の浮力を得るためのバラストタンクの弁で、開けると海水がタンク内に侵入し潜航が始まる。

 
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吊り上げ索の取り付け作業
(吊り上げ索の取り付け作業)

 

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