KH19-04 白鳳丸観測航海記

2019年7月22日 現場ろ過、洋上セミナー、渦観測 1日目

天候 曇り時々晴れ。午前中は現場ろ過。午後、採水後KEOを離脱。本船は北東に存在する渦観測へ向かう(図2)。今晩から数日間、KEOの北東に存在する中規模低気圧性渦を様々な測線(トランセクト)で横断し(図3)、XBTや採水、動物プランクトンネットを行うことで渦の断面構造と海水特性・生物学的特性を把握する予定。

図2-ターゲット渦
図3-渦観測計画

夕食前、洋上セミナーを開催。一人目の講演者はウイスコンシン大学のR.Strickler教授(写真6a)。動物プランクトンの戦略的な摂餌方法について、動画を使って説明してくださった。80歳近いとのことだがお元気。いまだ科学の情熱が失われないご様子に脱帽。

写真6a 洋上セミナー(Strickler教授)

二人目は東京海洋大学のD3竹内さん(写真6b)。乱流による凝集体(=マリンスノー)の形成についての研究発表。乱流計にカメラを装着した観測研究。乱流がある程度までなら、乱流と凝集体には正の相関があること、凝集体の形も影響することなど大変興味深い内容であった。

写真6b 洋上セミナー(東京海洋大 竹内さん)

21時30分 渦観測開始。担当の東京海洋大の教員と学生がワッチを組んで8マイル毎にXBT観測。