次世代海洋資源調査技術の概要
世界第6位の面積をもつ広大な排他的経済水域(EEZ)には、海底熱水鉱床等の有望な鉱物資源の存在が知られていますが、その成因はわかっておらず、広大な海域を効率よく調査する技術も開発途上にあります。
そこで「次世代海洋資源調査技術」では、府省連携のもと、我が国の海洋に関する科学技術を担う研究機関が一丸となり、海洋鉱物資源の科学的成因論等に基づいた、低コスト・高効率で調査する技術および将来の海洋資源開発に不可欠な環境影響評価手法の開発を行います。そしてそれらの知見・技術を民間に技術移転し、日本の海洋資源調査を飛躍的に高めます。
次世代海洋資源調査技術の戦略
1.海洋資源調査産業の創出
- 競争力のある調査技術(低コスト、高効率、迅速、安定)を開発
- 産官学一体でSIPを推進し、民間企業等を育成
- 得られた新たな調査技術・ノウハウを幅広く民間企業に移転、海洋資源調査産業を創出
2.グローバル・スタンダードの確立
調査技術及び環境監視技術を世界に先駆けて確立し、日本の調査技術及び環境監視技術を国際標準化。調査システムの輸出及び海外での調査案件の受注を目指す。
戦略的イノベーション創造プログラム【SIP】
政府の重要方針である「科学技術イノベーション総合戦略」及び「日本再興戦略(成長戦略)」に基づき、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が司令塔機能を発揮し、科学技術イノベーションを実現するために創設された、府省・分野の枠を超えた横断型プログラムです。
「次世代海洋資源調査技術」を含む10課題が認定されました。