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熱帯低気圧の存在頻度の季節予測 Seasonal prediction of tropical cyclone frequency

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  • プロジェクトイメージ
  • VAi(付加価値情報創生)
  • NAMRの役割
  • 4DVEの役割

熱帯低気圧の存在頻度の季節予測とは

・SINTEX-Fで、熱帯低気圧(台風を含む)が、夏と秋の両季節で、どの海域に、どの程度存在するのか(季節毎に積算した数、存在頻度)を、数ヶ月前から予測するためのプロジェクト。天気予報、すなわち、数日前から個々の台風の進路予測に基づき、防災・減災に利活用することは重要だが、それに加えて、夏の間、台風が平年に比べてどこで活動が活発になるか(気候学的特性とも呼ぶ)を数ヶ月前から予測し、損害保険、農業、観光業などさまざまな産業の危機管理に応用することに貢献する。

・「熱帯低気圧の存在頻度の異常値」 (3–8月毎に、夏(6-8月平均)と秋(9-11月平均)の両季節で、準リアルタイムの将来予測情報をSINTEX-F季節予測システムのプルダウンから提供。現時点ではF2-3DVarモデルのみでの提供。5月、8月初期値においては108memモデルも提供。モデルの違いはSINTEX-F webpageを参照)

・プレスリリース: 沖縄・台湾付近で、夏に熱帯低気圧が増えるかを数ヶ月前から予測可能に! ―インド洋ダイポールモード現象の予測が鍵―



https://www.jamstec.go.jp/aplinfo/sintexf/seasonal/outlook.html

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  • ES4 ES4ES4地球シミュレータAMD社製CPUをベースに、NEC社製Vector EngineやNVIDIA社製GPU A100を組み合わせたマルチアーキテクチャ型スーパーコンピュータです。
  • DA DADA大型計算機システム DAは大型計算機システム(Data Analyzerシステム)で、高い性能と高度な信頼性を備えたインテルプロセッサーを搭載したスーパーコンピュータです。
  • DIAS DIASDIASデータ統合・解析システム各地域の観測で得られたデータを収集解析し地球規模の環境問題や大規模自然災害等の脅威に対する危機管理に有益な情報へ変換します。
  • NAMR NAMR数値解析リポジトリNAMRとは数値解析リポジトリです(数値解析手法群:人工知能,スパースモデリング,有限要素法,粒子法,検証手法) NAMRの役割
  • 4DVE 4DVE(四次元仮想地球)解析データに時間変動も含めてマッピングし、ユーザ⾃らがシームレスに組み合わせて情報を取り出せるようなシステムを開発・整備します。 4DVEの役割
  • VAi VAi(付加価値情報創生)VAiとは様々なニーズに適合した情報を創生し、広く発信することで、政策的課題の解決や持続的な社会経済システムの発展に貢献することを指します。 VAiの詳細

VAi(付加価値情報創生)

VAiとは、様々なニーズに適合した情報を創生し、広く発信することで、政策的課題の解決や持続的な社会経済システムの発展に貢献することを目指すことです。

  • 熱帯低気圧の存在頻度の季節予測情報の提供
    世界各地から収集した海洋観測データを、NAMR上でSINTEX-F季節予測システムに初期値として取り込み、スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」で、数ヶ月先までの大気と海洋の流れについて計算を行い、その6時間毎の出力から、熱帯低気圧トラッキングアルゴリズムで、熱帯低気圧の発生からそのルートを検出し、熱帯低気圧(台風を含む)が、夏と秋の両季節で、どの海域に、どの程度存在するのか(季節毎に積算した数、存在頻度)を、数ヶ月前から予測した情報を、4DVE上で世界各地の気候研究者をはじめ、広く一般に提供します。

NAMRの役割

NAMRとは数値解析リポジトリです(数値解析手法群:人工知能,スパースモデリング,有限要素法,粒子法,検証手法)

  • 過去および最新の将来予測計算を実施
    世界各地から収集した海洋観測データを、NAMR上でSINTEX-F季節予測システムに初期値として取り込み、数ヶ月先までの熱帯低気圧の存在頻度(水平5度グリッド毎)の予測計算を行います。

    ・NAMRの【熱帯低気圧の存在頻度の季節予測】
    ・プレスリリース: 沖縄・台湾付近で、夏に熱帯低気圧が増えるかを数ヶ月前から予測可能に! ―インド洋ダイポールモード現象の予測が鍵―
    ・SINTEX-F季節予測システムの概要

4DVEの役割

4DVEとは、解析データに時間変動も含めてマッピングし、ユーザ⾃らがシームレスに組み合わせて情報を取り出せるようなシステムを開発・整備します。通称四次元仮想地球と呼ばれます。

  • 予測値の保存と提供
    NAMRによる熱帯低気圧の存在頻度の季節予測情報を保存し、利用者に分かりやすく、見やすい形で提供します。

    ・「熱帯低気圧の存在頻度の異常値」 (3–8月毎に、夏(6-8月平均)と秋(9-11月平均)の両季節で、準リアルタイムの将来予測情報をSINTEX-F季節予測システムのプルダウンから提供。現時点ではF2-3DVarモデルのみでの提供。5月、8月初期値においては108memモデルも提供。モデルの違いはSINTEX-F webpageを参照)
    ・複数の手法で抽出した熱帯低気圧の存在頻度や、GPI(Genesis Potential Index、周辺環境場から熱帯低気圧の発生に必要な条件をパラメータ化し組み合わせ、観測の熱帯低気圧発生頻度の空間分布や季節変化を再現する指表)の解析結果は https://zenodo.org/records/14676083から提供。