試合結果RESULT

RESULT

エキシビションマッチその2「石灰岩対決」2021年5月21日(金)

ゾルンホーフェン石灰岩
エキシビション
WIN
三宝山石灰岩
エキシビション

試合映像

レビュー[奥村知世:ゾルンフォーフェン石灰岩]

私や公文先生は高知大学の海洋コア総合研究センターに所属していて、JAMSTEC高知コア研究所と同じ建物内で日々研究に励んでいるのですが、今回、大会委員長よりエキシビションマッチのお声かけをいただき、「自分の持っている石灰岩だとどういう結果が出るのだろう?」と純粋な好奇心で参加させていただきました。ぶっちゃけますと、我がゾルンホーフェン石灰岩はすべりそうな気配をプンプン醸し出していたのですが、高知コア研究所の岩石物性研究グループの廣瀬グループリーダーに伺ったところ、「やってみないとわからないよ」とのコメントをいただいたので、淡い期待を抱いて対戦日を迎えました。
結果は、ご覧の通り、惨敗。本当にすべる砂No.1なのではと思うくらい抵抗することなく綺麗にすべりまくりました。三宝山の石灰岩もゾルンホーフェン石灰岩もほぼ方解石(カルサイト)から構成されていて、鉱物の種類は同じなのに、、、すべりにすべったのは、粒子サイズが比較的細かく、しかもサイズが揃っていたため、力に対する振る舞いが一定のものとなり、ある閾値を超えると、抗うことなく、滑らかにすべったのだと思います。粒子サイズが比較的大きくしかもサイズにバリエーションがあり、しかもプレートの沈み込み帯で“焼き”(続成作用を被った)の入った三宝山の方が、踏ん張る力が強かったのだと素人ながら、推測しています。
しかし、隕石対決やコーヒー対決とは反対で、粒子の細かい方が負けてしまった、石灰岩対決。この対戦で、こうしたすべり現象の予測が一筋縄ではいかないことが示せたのではないでしょうか?
すべらない甲子園の本戦は、対決カードをみて、結果を予想しながら、いちファンとして、楽しみたいと思います。

勝者コメント

敗者コメント

綺麗にすべった石として、この石灰岩をこれからも手元に置いて愛でていきたいと思います。