試合結果RESULT

RESULT

大会7日目[2回戦]2021年9月17日(金)

第1試合

橄欖岩(ダナイト)
特別枠(北海道・東北ブロック)
VS
WIN
菱刈金鉱山含金石英脈
特別枠(九州ブロック)

第2試合

WIN
小さな貝の砂
特別枠(JAMSTEC)

試合映像

レビュー[五島市役所総務企画部 政策企画課 ジオパーク推進班 専門員:安永雅]

すべらない砂甲子園二回戦がいよいよ始まりました!一回戦を勝ち上がった猛者たち、選ばれしシード砂たちの熱い戦いが続きます☆


さて、今回は高知コアセンターのB棟コア保管庫からの放送でした。世界中の海底で採取された貴重なコア試料を保管する超大型の冷蔵庫、久しぶりに拝見できて感無量でした。冷蔵保管庫内での試料保管・管理業務は大変かと思います(撮影も大変でしたね(>_<))。久光さんはじめみなさま、どうぞご無理なさいませんように。


【橄欖岩(ダナイト)VS菱刈金鉱山含金石英脈】

シード砂の橄欖岩と一回戦を勝ち上がった菱刈金鉱山含金石英脈の戦い。橄欖岩は、岩石の中でも重く、硬く、変質しにくい岩石で、地球内部を構成する代表的な岩石。勝利を確信していましたが、まさかの敗北。。XRDでは金が検出されませんでしたが、日本一の含金石英脈はだてじゃなかった。硬い火成岩どうしの熱い戦いでした。


【九十九里浜の砂VS小さな貝の砂】

ともに一回戦で砂浜の砂を倒して勝ち上がってきた砂どうしの戦い。粒径が細かく石英少なめの九十九里浜の砂か、粒径が大きく石英多めの沖縄県名護市の砂か。白熱の試合の結果は、沖縄県名護市の砂の勝利でした。名護市の砂は、炭酸塩鉱物を30%程度含んでいたことや粒が粗くがっちり噛み合ったことなどが勝因でしょうか。最後まで目の離せない、いい試合でした。


私事ですが、日本列島の西の果ての五島列島ジオパーク構想からも
砂丘の砂をエントリーしています!無事1回戦を勝ち上がり、
次は2回戦。炭酸塩鉱物有利説がある中で、どこまで勝ち進んでくれるか
楽しみです。今後も「すべらない砂甲子園」から目が離せません!

勝者コメント

第1試合
[菱刈金鉱山含金石英脈:特別枠(九州ブロック)]

「我が子よ! 難敵相手によく耐えてくれました」 (菱刈金鉱床は1981年金属鉱業事業団(現JOGMEC)によって発見されました。その時のメンバーの一人として「我が子」と呼ばせて貰いました。悪しからず。)

第2試合
[小さな貝の砂:特別枠(JAMSTEC)]

甲子園の砂に続き、九十九里浜の砂と立て続けに
有名どころを撃破した小さな貝たちの力にスタッフも驚いています。
また、名前の由来についてもみなさまのご推測通り、沖縄の歌手の歌からとっています。
こうなったら、最後まで勝ち上がって沖縄旋風を巻き起こしてもらいたい。
3回戦も、ちばりよー!

敗者コメント

第1試合
[橄欖岩(ダナイト):特別枠(北海道・東北ブロック)]

北の橄欖岩と南の菱刈金鉱山含金石英脈,全く正反対の成分を持ったサンプル同士の戦いだったので,どんな結果になるのかと気になっていました。試合序盤,これまでにないトルクの上昇には胸が躍りました。が,箍が外れたように下り始めたトルクはとどまるところを知らず,試合終了...それでも橄欖岩は地球内部の我慢強さを見せてくれました。大健闘した橄欖岩にありがとうと言いたいです。流石,天下の菱刈鉱山でした。今後の試合も楽しみにしています。

第2試合
[九十九里浜の砂:千葉県]

黒潮が沖を流れる地域同士の対戦でしたね。そして会場が黒潮流れる高知でした。
九十九里浜の中央部にあたる「九十九里町の片貝中央海岸」の砂をあらためて眺めてみると、、
重鉱物がほとんど含まれていない淘汰された細粒砂です。
手にのせると、とてもサラサラしています。海浜砂としての存在感は輝いています。
この大会をきっかけに、九十九里浜のいろんな場所の砂を観察したいと思っています。
本戦に選出されただけでも、嬉しく誇らしく思いました。
大会の企画・運営そして実験に携わってくださった皆様にあらためて感謝いたします。
最後に、勝者「小さな貝の砂」に対し、エールを送ります。
「フレー、フレー小さな貝の砂」 頑張ってください。