Volume Data Visualizer for Google Earth (VDVGE)
概要
Volume Data Visualizer for Google Earth (VDVGE) は地球科学関連のデータ用可視化ソフトウェア GrADS で用いられる形式の三次元データを、 Google Earth で表示可能なデータ形式にて可視化・出力するソフトウェアです。GUI による簡単な操作で、EXTRAWINGで用いられているような Google Earth 上でのボリュームレンダリング風表現を可能とします。
マルチプラットフォームの GUI ツールキットである Qt を用いて開発しているため、共通のソースコードで Windows / Mac OS X / Linux での動作が可能です。
現在のバージョンでは、(ほぼ)大気データ専用ツールとなっていますが、今後海洋データ等についても対応予定です。
![](VDVGE/image/extrawing_web_thumbnail.jpg)
スクリーンショット
![](VDVGE/image/vdvge_thumnail.jpg)
![](VDVGE/image/vdvge_googleearth_thumnail.jpg)
![](VDVGE/image/vdvge_googleearth_thumnail_2.jpg)
ダウンロード
※ 圧縮形式が異なるものについては、内容は同一です。
Volume Data Visualizer for Google Earth Ver. 1.1.8 [New!!]
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ソースコード
vdvge-1.1.8-source.zip (zip)
Volume Data Visualizer for Google Earth Ver. 1.1.7
※ Linux用RPMパッケージについては山浦剛氏(理化学研究所/AICS)に作成して頂きました。
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ソースコード
vdvge-1.1.7-source.zip (zip)
vdvge-1.1.7-1.src.rpm (SRPM)
vdvge-1.1.7-source.tar.gz (tar+gzip) -
実行形式ファイル
vdvge-1.1.7-windows.zip (for Microsoft Windows)
vdvge-1.1.7-1.CentOS.x86_64.rpm (CentOS 6 (x86_64))
vdvge-1.1.7-macosx.dmg (for Mac OS X)
vdvge-1.1.7-1.Fedora.x86_64.rpm (Fedora 20 (x86_64))
vdvge-1.1.7-1.openSUSE.x86_64.rpm (openSUSE 13 (x86_64))
vdvge-1.1.7-1.Vine.x86_64.rpm (Vine Linux 6 (x86_64)) -
サンプルデータ
vdvge-sample.zip (zip)
vdvge-sample.tar.gz (tar+gzip)
大気大循環モデルAFES(AGCM for Earth Simulator)により出力されたシミュレーションデータ中の一つの物理量(雲水量)について、日本近海のみの切り出し・間引きを行ったものです。 -
マニュアル(PDF形式)
更新履歴
2015/05/26: Ver. 1.1.8 New!!
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コマンドライン実行モードを追加しました。
% vdvge (hoge.ctl) (hoge.save)
または
% vdvge (hoge.ctl) (hoge.save) (hoge.colortable)
でGUIを起動せずにGoogle Earth用ファイルを出力できます。
- グリニッジ標準時からの時差の指定機能を追加しました。
- Qt5でのコンパイルに対応しました。
2014/07/10
- 山浦剛氏(理化学研究所/AICS)作成のLinux用RPMパッケージの公開を開始しました。
2014/04/18: Ver. 1.1.7
- プレビューウィンドウにおける地形・海岸線表示機能を追加しました。
- 一部のMacbook Airで動作しない問題を修正しました。
- 一部のグラフィックスチップで鉛直カラーバー表示時に描画がおかしくなる問題を修正しました。
- 実行形式ファイル(Windows, Mac OS X)での配布を開始しました。
2013/08/09: Ver. 1.1.4
- 等値線表示機能を追加しました。
- GLEWおよびGLUTが不要になりました。
2012/12/25: Ver. 1.1.1
- セーブファイルが正常にロードされない問題を修正しました。
2012/12/14: Ver.1.1
- 公開開始。
本ソフトウェアに入力可能なデータについて
本ソフトウェアで入力できる GrADS用データ(GrADS Descriptor File)には以下の制限があります。
- "DSET"で指定するバイナリファイルのフォーマットは書式なしFORTRAN(単精度実数)のみとなります。実体のあるファイルを指定する必要があり、テンプレート機能には対応していません。
- 入力可能な物理量は一つのスカラー場のみです。Descriptor File内に複数の物理量が含まれる場合、物理量毎に分割しておいてください。
- "ZDEF"の単位は実高度(メートルまたはキロメートル)での指定となります。気圧等、別の単位の場合はあらかじめ変換が必要しておいてください。
その他、未対応の命令の多くについては無視されます。
注意事項
- 本ソフトウェアのコンパイルには Qt4 が必要です。コンパイル方法についてはマニュアルをご参照下さい。
- 動画出力機能を使用する場合、ffmpeg が必要です。また、地形表示機能を使用する場合、標高データ(ETOPO1, ETOPO2, ETOPO5)が、海岸線表示機能を使用する場合、海岸線データ(GEODAS Coastline)が別途必要です。詳しくはマニュアルをご参照下さい。
- OpenGLの3Dテクスチャ機能を使用しているため、VDVGEの実行にはOpenGL1.2以上に対応したグラフィックスハードウェアが必要となります。
ライセンス
- 本ソフトウェアは GPL Ver3.0 に準拠致します。
- 本ソフトウェアのソースコードの一部は Qt SDK に付属のサンプルプログラムを改変して使用しています。対象となるファイルについてはソースコードのヘッダ部に明記してあります。