MR14-05 みらい観測航海日記(2014年8月31日~10月10日)

2014年10月10日 MR1405航海終了

  • 横浜港に無事に到着です。目の前に広がるのは、みなとみらい。とうとう帰ってきました。このブログを懲りずに見てくれた方、ありがとうございました。本日が最終回です。

  • 長かったようで、短く感じた航海でした。短く感じたのは、それだけ充実しいていたからだと思います。今回、初めて、研究航海に乗船することになり、41日間もあるということで、いろいろ準備していったつもりでしたが、まだまだ、準備不足でした。乗船と同時に船酔いになり、今後どうなるかと自分自身、心配でしたが、無事に、終了することができました。

  • 特殊ゾンデ(ビデオ・オゾン両ゾンデ) のお手伝いということで、いろいろ作業させていただきましたが、やはりみなさん、てきぱきと無駄なく動かれていて、プロフェッショナルであるということを痛感しました。少しでもお力になれたのであれば、幸いです。

  • 今回は乗船と同時に装置(WIBS4)の修理から始まり、何とか直ったと思ったら、今度は違う装置(MAX-DOAS)が不具合を出すということで、順調に稼働し始めたのが、出航後、一週間かかってしまいました。しかし、自分が乗船するということがなければ、データは取れていなかったということを考えると、不幸中の幸いでした。ブラックカーボンのデータも確実に取れているので、今後、解析を進めて行きたいと思います。乗船し、取得したデータを学会や論文などの形にすることが、当たり前ですが、自分に課せられたことだと思いますし、サポートしてくださった方々へのお返しだと思います。これから、一つずつ形にしていきたいと思います。

  • 最後になりますが、今回の乗船を何とか無事に終了することができたのは、乗船研究者のみなさん、観測技術員のみなさん、みらい乗組員みなさん、陸上から支援していただいたみなさんのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

  • 竹谷 文一


2014年10月9日 月食でしたね

  • 現在、35-47N,141-44E。もう、日本は目の前です。このブログもたぶん、あと一回。何とかやり遂げます。

  • テレビでBSが入り、気温も上がり、BC濃度もだいぶ上がり、日本が近いことを実感しています。ぼちぼち、(居室の)片づけをしなければと思っています。

  • 昨日(10/8)は、月食でした。ほぼ日本と同じ時間に月食がある(JST:19:30(船内時間もJSTと同じ))ということで、みんなで減遥装置の上で月食観察です。これまでにない、昼は快晴だったので、夜もと思っていましたが、その通りになり、無数の星と輝く月。素晴らしい天気でした。久々に、天体観察しました。いままでにない人の数が減遥装置の上に集まり、思い思いに写真を撮っていました。最初は月が非常に輝いてきたのですが、徐々にかけていき、最後には隠れて、赤っぽくなり、きれいでした。よくよく考えると、人生初、まじめに月食観測です。デジカメでズームして、撮ったので、これが限界です。月食鑑賞のあとは、データ処理室で、ゾンデ関係者の慰労会。富山トークに花が咲きました(大和の横のチュリオ?は今度戻ったら行ってみようと思います)。

  • 本日(10/9)は、片づけモード。汎用観測室、コンパスデッキに置いたものから少しずつ片づけました。

  • BGM「夜空ノムコウ」スガシカオ

月食の張り紙
月食の始まり

月食
下船に向けて、みなさん片づけモードです。

2014年10月8日 渾身の2枚目か3枚目ぐらいの写真展

  • 現在、37-37N,144-30E。このブログも残すところあと2回ぐらいです。

  • 今日は乗船されている方々に、お願いして、デジカメに入っている本航での渾身の2枚目か3枚目の写真を提供していただき、ペタペタ貼り付けて行こうと思います。渾身の1枚はどこかで使うことがあるはずなので(こんなブログより、もっといい場所で使ってほしい)、それではなく、その次のものぐらいをお願いしました。いろいろ個性的な写真が集まっています。それではどうぞ。

  • BGM「ありがとう」いきものがかり or 「時代」中島みゆき

北極海上での初めての?オゾンゾンデ放球(学芸大:浅井さん)
今日もやるぞ(写真:MWJ石川さん)

皆さんのおかげです(強風下のHYVIS放球)(写真:JAMSTEC:森さん)
北極海の白い虹 (写真:JAMSTEC:森さん)

珍客(写真:MWJ石川さん)
飛ぼうかな(写真:MWJ石川さん)

次の出番は何時だ(写真:MWJ 饒辺さん)
マルチプルコアラーの帰りを待って(写真:MWJ 饒辺さん)

雪が積もりました(写真:MWJ 饒辺さん)
哀れなやどかり(写真:東京海洋大 高田さん)

ふぶきー (写真:GODI 末吉さん)
特殊ゾンデ班の竹谷さん (写真:GODI 末吉さん)

初めての表層海水測温準備中 (写真:AIST 谷保さん)
目はレーズン (写真:AIST 谷保さん)

あぁぁ・・・ (写真:AIST 谷保さん)
波飛沫に架かる虹(写真:「みらい」観測士 木村さん)

今航(たぶん)2番目に綺麗だった夕焼(写真:「みらい」観測士 木村さん)
寒そうな乾杯(写真:「みらい」観測士 木村さん)

揺れる午後のカーテン(写真:海洋大 川合さん)
青春(写真:海洋大 川合さん)

ターボマップとGODI稲垣さん(写真:学芸大 竹田さん)
ゾンデバルーンが放球筒に詰まった(写真:JAMSTEC 大島さん)

ラジオゾンデ放球(写真:JAMSTEC 大島さん)
北極海を眺める雪だるま(写真:JAMSTEC 竹谷)

レーダードームと太陽とMAX-DOAS (写真:JAMSTEC 竹谷)

2014年10月7日 台風一過

  • 現在、40-47N, 149-40E。横浜まであともう少しです。昨晩、揺れはあったようです。というのは寝ていてほとんど気が付きませんでした。昨晩の波高は最高7mぐらいとなかなか高かったようです。起きても揺れているなーと思っていたら、波高6m前後とまあまあ、揺れています。昨晩から、追い風が強く、午前中、サンプリングはほぼ無理(気象条件に付いては9/4参照)。よくよく考えてみると、気持ち悪くないし、吐き気もない。とうとう、成長したかと思いましたが、油断は禁物です。午後から、サンプリングを開始しました。北風なのですが、思ったより粒子濃度が高い。BCもそれなりに観測されています。他の結果から多角的に分析していきたいと思います。今晩、時刻改正が行われ、とうとう、UTC+9で日本の同じ時間での生活です。

  • BGM 「I'll be (Single ver.)」 ミスチル

まあまあ揺れています。
いい天気でもあります。
今日の朝食は洋食でした。おいしかったです。

2014年10月6日 絶対に負けられない戦い

  • 現在、UTC10/6 14:00(LT10/6 23:00), 41-44N,152-67E。とうとうこの日がやってきました。台風18号とのガチンコ対決です。首都圏を直撃したとの情報が入っていますが、これがどの程度の襲来になるかはわかりません。昨日の船内は低気圧の攻撃により、横揺れが結構あり、波高も6m、風速も20m/sとなかなかでした。今回の台風をドキドキしながら、迎えることになりますが、だんだんと風が強くなってきました。雨も強く降っています。波はそれほどでもありません。現在は風15m/s これからどうなるのか、わかりません。船長の話によると船内時間AM3:00ごろに最接近とのことです。衛星画像では台風の眼がなくなって、勢力が弱くなっているかもしれませんが、腐っても台風。侮ることは決してしてはいけません。これを乗り越えられなければ、日本にはたどり着けません。が、対決は夜中なので、朝、無事に起きることができれば、こちらの勝ち!? 船内で上映中の映画は「パーフェクトストーム」。攻めの姿勢が見て取れます、、、

  • BGM「風が吹いている」いきものがかり

これが今後どう変化するか?

2014年10月5日 ブラックカーボン

  • 現在、43-42N,157-53E。日本に向けて航行中です。風がかなり出てきました。波高4mぐらい。でも、最近、慣れのせいか、あまり、きつく感じない気がする。。。たぶん、酔い止めのおかげだと思います。さて、残りの航海もあとわずかになりました。自分の大気観測の内容を説明するといいながら、あまり、紹介できませんでしたので、ここで、バーッと紹介したと思います。

  • ブラックカーボン粒子の測定。ブラックカーボン(Black carbon: BC)は言葉が難しそうですが、要は”すす”です。物が燃えるときにでるあの黒い煙のなかのものと考えていただけると簡単かと思います。BCはPM2.5の一種ですが、特徴が異なります。一番の点は太陽光を吸収する特性を持っており、地球を暖める効果を持つ粒子になります。通常の粒子は太陽光を散乱により地球に届かなくする効果を持っているのですが(冷却効果)、BCは光を吸収するため、地球を加熱する方に働きます(加熱効果)。なぜ、このBCについて、北極海で観測するかというと、北極航路が開通して、船舶の往来が頻繁になり、船が出す排煙に多くのBCが含まれており、その影響が北極の気候にどのくらい影響があるかよくわからない。例えば、BCは氷の上に落ちると、太陽光を吸収し、熱を出すので、氷の融解を促進すると言われているが、そもそも、洋上(海面付近)でBCの情報が少ない。また、洋上のBCは濃度が低いので、通常の装置では測定するのが困難と考えられる。
    などがあげられます(もっとあるのですが、話が複雑になるので、この辺で)。

  • で、どんな装置で測っているかというと、Single Particle Soot Photometer(略してSP2)という装置でBCをリアルタイム測定しています。原理としては、まず、空中に浮いている粒子1 粒1粒をSP2装置に引き込みます。装置内では、強力なレーザー光が待ち受けており、そこを粒子が通過します。通過するときに、その粒子にBCがある場合は、特徴のある光を出す(白熱)ので、それを検出します。粒子1 粒1粒を検出するので、データ量が膨大になります。現時点で1TBもたまってしまっています。このデータを持ち帰って、解析を行います。さて、北極海上のBCの濃度はどれくらいだろうか、こうご期待!

  • BGM「未来」ミスチル

ブラックカーボン測定器のSP2
船からの煙(イメージ図)

2014年10月4日 雲を求めて

  • 現在、45-27N,163-08E。日本に向けて順調に?航行中です。今日はJAMSTECの勝俣さんにお話を書いていただきました。それでは、どうぞ

  • JAMSTECの勝俣です、研究内容を簡単に披露ということで。。。雲の中の粒子、特に気温0度以下に存在する雪や氷は多彩です。その雨・雪・雲の粒の形や重さ(密度)などは、雲の成長の仕方や、雲から降る雨や雪の降り方に影響すると言われています。このため、雲のどこに、どんな雪(雪片)や雲粒があるかを調べることが大事です。

  • 今回我々は、カメラを内蔵したセンサーを風船に付けて雲の中に飛ばす、というアプローチをとりました。使用したのは HYVIS (HYdrometer VIdeo Sonde の略) と呼ばれるセンサーです。これは倍率の違う2種類のカメラを内蔵しており、雨や雪のような大きな粒と、小さな雲粒、その両方を撮影できるようになっています。撮影された映像はリアルタイムで船上に伝送されます。こうしれ得られた画像を、センサーに付けた気温や湿度、あるいは船上のレーダーなどから見た雲の構造と見比べることで、ひとつひとつは小さな雪片や雨粒、雲粒が、雲という大きな構造の中でどんな役割を果たしているかを探っていきます。

  • ただ、センサー自体が数十万円と高価。またそれ以上に、大型のセンサーと大型の風船の準備や放球には、作業そのものにも人手が必要だし、船に相対的な風を適切にするには操船も必要なので、その為の人手や、船の操船を自由にできる時間も必要。そもそもターゲットとできる雲が船の近傍に来ないと観測のチャンスそのものがない。何ともコストのかかる観測で、それだけに、レーダーを見てチャンスを伺う時の緊張感、準備の時のプレッシャー、成功時の喜び(あるいはときどきの失敗時のガックリ感)、どれも大きなものです。しかも夜討ち朝駆け。プレッシャーに耐える、という意味でも、体力をつけるために船のメシをしっかり食べる、という意味でも、胃の強い人にお勧めの観測です。

  • BGM ♪「何度でも」ドリカム

放球直前、待機中の勝俣さん
こんな結晶などを撮影します。(服の上に落ちた雪を撮影)

2014年10月3日 泥まみれ

  • 現在、47-48N,167-35E。昨日から揺れが続いています。ブログのネタが、尽きかけてきたのと、乗船研究者の方々が、一段落されてきたので、研究のご紹介をしていただこうと思います。まずは、東京海洋大の川合先生に書いていただきました。それでは、どうぞ

  • 東京海洋大学の川合です。今回のみらい航海では、海底の泥(堆積物)を調べています。海の中で生物が作った有機物は、やがて海底に沈みます。海底にはたくさんの微生物がすんでいて、たまった有機物をせっせと分解しています。このおかげで、有機物を構成していた色んな化学成分が海水に溶けだし、もう一度有機物を作ることができるわけです。

  • 学生の高田君と私は、海の底の環境や微生物の種類によって、溶け出してくる化学成分の種類や濃度がどう変わるかを調べています。特に、アミノ酸などにも含まれていて生物の活動に必須の「窒素」に注目しています。北極海の温暖化で、泥から海水に戻ってくる窒素の量が減ってしまうのではないかと考えているからです。

  • 今航海では、北極海の6箇所で泥を採取しました。泥の採取にはマルチプルコアラーという装置を使いました。8本のアクリルパイプを装置に取り付けて海底に沈め、泥に突き刺します。引き上げると同時にパイプの上下のふたが閉まり、泥を落とさずに船の上まで引き上げられるようになっています。

  • こうして採れた8本の柱状の泥を使って、高田君がさまざまな実験・処理を行いました。5本は柱状のまま培養実験。1本は海水と混ぜて培養実験。1本は泥をぎゅっと絞って出てきた水の化学分析。1本は1cmごとにカットして泥の化学分析。培養温度を変えた実験も行いました。泥取りが続いた3日間とその後の処理の3日間、高田君は泥にまみれて大忙しの大活躍。「東京湾の泥に比べたら全然気になりません」と泥臭さにも負けません。結果は大学で測定するまでわかりませんが、きっと良いデータが取れていると思います。高田君、お疲れ様でした!

泥サンプルを見つめる高田君
採泥を待つマルチプルコアラー(写真:MWJ山田さんより)

BGM “Maddest Kind of Love” by Big Bad Voodoo Daddy

2014年10月2日 日付変更線

  • 現在位置53-49N, 172-56E。日付変更線を越えたため、10/1は船内にはありません。9/30の翌日は10/2として、淡々と過ぎています。10/1がスキップされてしまい、可哀想ですね。みらいの中に10/1が誕生日の人がいた場合はどうするのだろう。これにより、UTC+12hとなり、日の出る国みらいから日の沈む国日本へ情報を送り、ブログの更新です。

  • 今日は朝から、風が強かったり、揺れが強かったり、雨降ったり、晴れたりと天候は目まぐるしい一日でした。揺れが強かったので、午前中の汎用観測室での作業はほどほどにして、過ごしました。が、午後からは太陽も出てきたので、揺れる船内を駆け上り、MICROTOPSという装置で、太陽光の測定をしました。これは自分の現在の位置・時間を入力し、太陽に向けて」測定をするとAOD(光学的深さ:太陽から地表までに存在する粒子の多さ)が測れます。雲があると測れない、太陽がちゃんと出ていないと測れないと、いろいろ制限はありますが、こんな揺れが強い時に、太陽ができ来てしまい、少し憎らしいです。でも測定は測定、何とか手動で同様補正をしつつデータの取得に成功です。これらのデータは、MAX-DOASの検証などに用いられます。

  • BGM♪「太陽は罪なやつ」サザン

太陽に雲がかかっていません。チャンス
ということで測定です。

2014年9月30日 BBQパーティ

  • 現在、55-22N,175-19E。風速15mぐらい。気温10degCで寒くありません。この前まで、-3degCでかつ雪の中、外作業をしていたので、南下を始めて、0 degCを超えると妙に温かく感じられ、乗船者の方々と、「温かくなったね。」と言ったりしていて、かなり感覚がマヒしている感じです。

  • 風が強く、相対風速も真西から受ける形となり、サンプリングは断念。ほかの装置が動いていることを確認し、デスクワークを行うことにしました。仕事が進んだか、進まなかったは、後日、客観的に判断します。

  • 今日は、北極航海の恒例の船上BBQパーティーが行われました。天候なんてなんのその。いろんな意味で、消費期限が迫っているから、食べろ食べろ。俺らはBBQやりたいのだから、天候がこっちに合わせろよ的な感じで、実施です。気温10度ですが、寒くないと思っていたら、やはりだんだんと寒くなり、上着をとりに行く始末。寒いのには体が順応しませんが、暖かいのはすぐに順応してしまいます。

  • ほとんど食べる専門で、お手伝いせずにすみませんでした。おいしい食事を堪能しました。本日は時刻改正が行われ、一日は25時間(21:00から22:00まで2時間かかる)ですので、、、BBQのあとの、、、

  • BGM ♪「君と羊と青」 RADWIMPS

肉を黙々と焼くGODI前野さん
宴もたけなわに。。

2014年9月29日 成果報告会

  • 現地点59-58N,177-33Wです。とうとう回航が始まりました。が、サンプリングは終わりません。

  • 本日は成果報告会が行われました。これまでの成果を持ち寄り、どんな成果が出たかを議論し合いました。主要課題関連が午前中、公募課題関係が午後と2部制をとり、行われました。ラジオ・オゾンゾンデの結果や、CTDの結果、ターボマップの結果、CO2観測の結果、ビデオゾンデの結果などなど、とても面白い結果が得られていると思います。自分は海洋上のブラックカーボン粒子の観測結果とその素性に関する話をして、今後さらなる解析を行うということで、話閉じました。準備に追われて、サンプリングしていたことを忘れてしまい、あわてて回収に向かいました。そのあと、乗組員の方々と全員集合して、デッキで記念撮影が行われました。揺れのないときでよかったです。記念撮影はほかのブログで報告されると思いますので、こちらはそのあとの風景を。

成果報告会にて
記念撮影後、、撮ってもらいました。

2014年9月28日 揺れプロローグ

  • 現地点63-18N,173-09Wです。昨晩はなんと、オーロラが出たようです。自分は、爆睡モードだったので、見られなかったのですが、とてもきれいな感じです(残念!)。午前は、船の周りにクジラがいるとの情報があり、外で眺めていると、何となくいるようないないような。できればビッグジャンプを見たかったです。午前中は揺れがなかったのに、午後から揺れが激しくなり、グロッキーになってしまいました。まだ、プロローグにもなっていないとの話でショックです。

  • 午後の作業は自分には、ほぼ無理。ということで、9/29明日に行われる成果発表の資料を作ろうとしたのですが、3分作業して、10分休むという、非効率な作業を永遠と続けていました。夕食も手が付けられず、付け合せのリンゴだけをいただき、ベッドで禅を組んで、揺れに身を任せていました。谷保さんに、湯たんぽを貸していただき、温かくして寝ました(大変助かりました。)。今後さらに揺れが強くなったら、たぶん、部屋にこもりっぱなしで救援物資のおしゃぶり昆布、ゼリーなどで過ごすことになりそうです。この後、日本を襲った?台風が再発達して、こちら未来に向けて突進してくるようですが、何とかしたいものです。フォースの力を信じて、部屋にテルテル坊主を作ってみました。たのむ、揺れないでくれ。

出現したオーロラ減遥装置屋上より(写真はみらい二等機関士の野中さんより)
こちらはダイナコンの横から(GODI末吉さん撮影)
気休めのテルテル坊主(居室にて)

2014年9月27日 ツーヘッド

  • 現地点68-00N,168-50Wです。もうすぐ回航が始まろうとしているとしているいまさらながら、本航のツートップの首席研究者の猪上さんと来年の首席研究者の西野さんに関して、紹介です。今回のみらい航海では、猪上さんが全体および気象関係の取り仕切り、海関係の取り仕切りは、西野さんがやられております。猪上さんは、いつ寝ているのかわからないぐらい、色々なところで、全体の様子を把握しています。西野さんもいつも仕事をされていて、このお二人はいつ寝ているのだろうと、不思議です。毎日行われるミーティングでも、海関係、気象関係と様々な議論がお二人を中心に行われ、時々刻々変化する海洋・気象に対して、今後の予定を議論されています。来年は西野さんが首席研究者として、北極航海(海洋観測がメイン)の指揮をとられるようで、いろいろ忙しそうです。

  • BGM♪「情熱大陸のテーマ」葉加瀬太郎

猪上さん(左)と西野さん(中)と船長の松浦さん(左)(写真がなかったので、未来に行って撮っています)

2014年9月26日 MWJ観測技術員の方々

  • 現地点70-33N,168-48Wです。本日は海洋系の作業を中心として行っているマリンワークジャパン(MWJ)の方々の作業をご紹介したいと思います。自分が知っているMWJの方は前航で下船したので、詳しいことが聞けなくて残念です。

  • GODIの方々が気象関係をメインに行われていることに対して、主に、海水中の成分分析を行っています。CTD採水の際の作業や、二スキン採水器の準備から始まり、採水後、その海水を手早く分析し、データを出します。対象はDO(溶存酸素)、塩分、全炭酸、水温、アルカリ度、栄養塩(5つ)、クロロフィルなどなど大量にあり、こちらも24時間体制で行っています。自分が気象関係の方(?)の観測がメインなので、詳しいことが、あまり、書けないのが残念ですが、採水に関して、ガス関係の採水の場合は、大気に触れないように慎重に採水したり、ふたを閉めるのにもいろいろ手順があり、難しいです。また、採泥も行っており、採泥の際に、カメラを取り付けて、どのような状態で採泥しているかをモニターしていたりと、採泥システムも進化を遂げていると感じ取れました。

  • 今後、採水関係でお世話になるかもしれません。よろしくお願いします。

  • BGM♪「progress」kokua

通称ブイ調でのMWJの方々、常に臨戦態勢!?です。
後部操舵室でCTD採水の指示を出すMWJの皆さん。
生化学処理室。海水の処理をされています。奥に自分が足しげく通っている冷蔵庫・冷凍庫の部屋があります。

2014年9月25日 メール

  • 現地点72-45N,168-15Wです。高気圧に覆われているため、気圧1017hPaぐらいと高めです。これだけ気圧が高いと、室内から外に出る扉を開けるだけでかなりの力が必要です。定点でもそうでしたが、気温が氷点下なのに相対湿度が60~80%となり、空気中の水蒸気量が少ないです。このカラカラの空気なので、室内では相対湿度20%以下になり、お肌がカサカサです。出航前の横浜の湿度(気温30degCでRH70%)もいやですが、乾燥しすぎも考え物です。何事もほどほどが一番のようです。

  • 定点の観測が終わり、横浜に向けて観測を続けながら南下中です。昨日まで、定点でしたが、その間、船内メールが船の位置的に使えない状況でした(船内メール用の衛星回線(JSAT)が使えなかった)。公用メールでない違うメールの衛星回線(VSAT)は船首の向きによっては使えたので、みんなそちらを使っていました。ただし、小会議室でのみ使用可能だったので、使える状況がわかるみんな小会議室に行き、そこでメールをしていました。本日の朝方から、JSATの回線が徐々に回復し、公用メールが使える状況になりつつあります。で、メーラーを開いたら、たまっていたメールがドカッと手元に、、、。H○NDAさん、9/4のメール、3週間の年月をかけて、今日、受け取りました。情報ありがとうございます。ベネズエラ戦、引き分けたんですね。返信できずにごめんなさい。

  • BGM♪「naminoyukisaki」ricecooker(だったとおもう)

生命線のサーバー

2014年9月24日 定点離脱です

  • とうとう、定点離脱の日です。最後のフィナーレはオゾンゾンデ(?)。でっかく打ちあがってほしいところです。気温も-4℃近くまで下がり、寒さも増してしました。オゾンゾンデ放球お手伝いをしているため、あまり写真がないのですが、できる限り撮っています。放球の際は大きなバルーンに体を持っていかれないように、安全帯をまいています。この定点では、色々なことがあり、長いようで、とても短く感じられました。降雪に合わせた放球、セイウチ登場、ラジオゾンデの伸身の宙返りを目撃したり、、船酔いの中のサンプリング。なかなかできる体験ではありません。

  • 午後の採水が終わったと同時に、移動開始です。移動開始とともに、突然の強い雪、これはもしや、勝俣さんらのビデオゾンデかと思いましたが、10分でやみ、きれいな夕日?がでてきました。変化が激しい。。。

  • 来年も、この定点にみらいがたぶん来ると思いますが、それまでのしばしのお別れです。

  • BGM♪「忘れない日々」MISIA

放球直前です。みなさん紐を持っているのです(万歳をしているわけではありません)。
放球後、送られてくるデータを見守る佐藤さん(左)、首席研究者の猪上さん(真ん中)、浅井さん(右)、みなさんにこやかに画面を見ています。

減遥装置にある雪で生成された雪だるま達。そこかしこに仲間が生成されています。もう冬です。はたして、どこまで原型をとどめることができるのだろうか
離脱とともに、雪が突然強くなりました。

と思ったら、すぐにきれいな夕日が、、

2014年9月23日 氷再び現る

  • 明日は、定点離脱です。長いようで短かった定点(74-45N,162-00W)での観測も残りわずか。ただ、いつのごとく、寒いです。最近、冷蔵庫の中のほうが温かいことに気づき、衝撃を受けています。

  • 予定よりも少し早めに定点離脱が確定しました。原因は海氷などによるため。2週間前は北上をしていたため、氷が見えていましたが、定点では海氷が見えていた地点より南側にあるので、これまであまり、海氷を見ませんでしたが、先日からちらほら海上を漂う氷が見られました。高気圧と氷縁が近いせいか、波が全くありません。波高1m以下だと思います。

  • アイスパイロットのデュークさんが船長の松浦さんと毎日状況について話をしているのをよく見かけます。操舵室でデュークさんが望遠鏡を使って、状況把握もしていました。事故がないようによろしくお願いします。

  • BGM♪「ESCAPE」MOON CHILD

迫りくる海氷。奥には多くの海氷が、、
(写真は観測士の木村さんより)
アイスパイロットのデュークさん(左)と船長の松浦さん(右)が海氷の状況に関し、熱く議論しています。

2014年9月22日 ダークサイド

  • 先日から、レーダーで雪雲などは感知できるのですが、いかんせん「みらい」の上空にかかろうとすると消えてしまうということが何度か発生し、勝俣さんや森さんが頭を抱えていました。何か特別な力が働いているのではなどと疑いたくなる感じです。たまたま、データ処理室にGODIの方のお手製のテルテル坊主が掲げてられており、一説にはこのテルテル坊主が強すぎて近づいてくる雲を消滅させているのではなどという話も(竹谷から)出ました。GODIの方にテルテル坊主を逆さにしてみてはどうですかと食事の時に聞いたら、やってもいいけど、あれは、海が荒れないようにお願いしているから、逆さにしたら、帰りの海は荒れるよと言われ、それは嫌なので(去年は波高10m!までいったと聞いています)、そのままでお願いしますと言ってしました。(みんなで、コンパスデッキで輪になってお祈りする案もありましたが、、、)

  • 言っている矢先、9/22(船内時間)の朝から雪が強く降り出し、急遽、ビデオゾンデ放球(8:30)が行われました。その後、オゾンゾンデ放球(9:20)、レギュラーのラジオゾンデ(9:30)に続き、もう一度ビデオゾンデ(10:50)が行われ、ゾンデフィーバー。ビデオゾンデにうってつけの天気になりました。

  • ビデオゾンデ放球準備中に聞いたのですが、何者かがデータ処理室にあるテルテル坊主の顔をふ○っしー風にアレンジしたらしので、その影響が出たのかもしれない(笑)。と言っていました。そうかもしれない、いや、きっとそうに違いない。今まで、テルテル坊主のフォースの力で天候を保ってきたのに、ふ○っしー風になったので、ダークサイドに落ちてしまったに違いない(あんなに無垢だったアナキンがベイダー卿になったように)。などといろいろな憶測が飛び交っています。

  • 翌日、減遥装置の屋上には盛り塩ならぬ、盛り雪が作られており、そのせいもあってか、9/23は穏やかです。

  • BGM♪「ダースベイダーのテーマ」スターウォーズ

ダークサイドに落ちてしまったと思われるテルテル坊主(最後には映画のように元に戻ると信じています)
減遥装置屋上にある盛り雪

2014年9月21日 GODI観測技術員の方々

  • 本日も定点(74-45N,162-00W)なり。今日はいつもお世話になっているGODI(グローバルオーシャデベロップメント)の観測技術員の方々を竹谷なりに紹介したいと思います。

  • 実は自分たちの観測測器はGODIの方々にはいつも管理していただいています。非乗船で観測を行う場合、装置をセットして、途中で何かトラブルがないか心配でたまりません。そこで、乗船中のGODIの方々にお仕事の合間に時々装置の動作チェック(動いているかどうか)を見てもらっています。何事もなければ、連絡はないのですが、装置がフリーズしていたり、アラームがなったりしていると、メールで知らせてくれます。本当にいつもありがとうございます。本航では竹谷が乗船していますので、装置の管理は竹谷がしていますが、いざ、してみるといろいろ不具合が発生してこれまでのいろいろ対応していただいたことに本当に感謝です。

  • 本航では、GODIの方々はいろいろな観測にかかわっています。ゾンデ放球、ターボマップ、XCTDなどなど、気象関係に加え、海底地形や重力・磁力の測定など様々な支援を24時間体制(今回は5人体制)で行っています。まさに、プロフェッショナル。自分は気象関係の仕事風景しか見たことないのですが、海の観測風景もいつかは見たいと思っています。また、GODIさんが使われている部屋は、データ処理室というお部屋で、そこには様々な部品(電子部品や工具)などがあり、問題が発生した時に訪れるといろいろ、アドバイスがいただけます。自分も、この前、はんだを借りに行きました。今後とも、よろしくお願いします。

  • BGM♪「Progress」kokua

ビデオゾンデ放球直前のGODIの(手前から)末吉さん、前野さん、稲垣さん
調査指揮室で作業中の森岡さん(手前)、奥村さん(奥)
データ処理室にて。いつでも出て行けるように、ムスタングが置いてあります。(いろいろなものがあります。各々座る場所は何となく決まっているようです)

2014年9月20日 みらいでの船内生活

  • 今日も定点です。そろそろ、海氷の状況が芳しくなくなってきており、離脱プランが現実味を帯びています。先日、セイウチがいた!とみんなで騒いでいました(冷たい海の中、ご苦労様です)。

  • 今日は竹谷が住んでいるみらいの生活について、紹介したいと思います。まず、朝食、昼食、夕食はそれぞれ(7:30,12:00,17:00)にトトロの音楽とともに知らされます。朝ご飯は基本ご飯ですが、時々、トーストが出ます。パン好きとしてはうれしいです。お昼は麺もしくは丼系です。夕食はお肉とお魚がでて、とてもボリューミーです(いつも食べきれず、残してしまい、すみません)。これ以外で、夜中に仕事がある方は、夜食を頼んだり、上記の時間にだべられない場合は取り置きを頼んだりと、様々です。

  • 居住スペースでは、自分は4人部屋です。若干寒いです。JAMSTECの大島さん、海洋大の高田さん、JAMSMTEC/ワシントン大の川口さんと竹谷の4人です。一つの共有スペースがあり、そこに4つの部屋(ドアで仕切られている)がくっついています。共有スペースにはテレビ、冷蔵庫、洗面台があり、ソファでくつろいだり、研究の話をしたり、雑談したりと様々です。海洋大の高田さんは、培養などかあり、採泥があると、むちゃくちゃ忙しそうです。大島さんはオゾンゾンデの担当で、総研大の佐藤さんと一緒にオゾンゾンデの際の指揮を執っています。ほかの部屋は、一人部屋だったり、二人部屋だったりといろいろあります。

  • 洗濯機はたくさんあり、時間の空いた人から、空いている洗濯機を使用する感じです。洗濯が終わったら、できるだけ早く、片づけるようにしないといけません。次の人が使えないから。乾燥機もあり、洗濯は意外と家のものより便利です。

  • お風呂も各階にいくつかあり、好きな時間に入れます。ちゃんと湯船もあります。そのほか、自動販売機(ジュース)など、いろいろと便利なものがあります。

  • BGM♪「What a wonderful world」ルイアームストロング

同居人の高田さん(居室にて)
オゾンソンデ放球前の大島さん
話題に上がった洗濯室(いっぱいあります)
セイウチ登場!(見分けがつかない)

2014年9月19日 汎用観測室

  • 今日も定点。今日は、現在、竹谷が主に使用している「汎用観測室」を紹介したいと思います。汎用観測室はみらいの中でも一番上の階にあり、名前の通り、目的を分けずにいろいろなものを観測するための部屋です。一番上にあるということで、大気系の観測測器が多いように思いますし、よく揺れます。みらいの入り口から、3階分上にあるので、行くのも大変です。ましてや、装置の移動ともなると、、、

  • 汎用観測室を主に使用している人は、JAMSTEC勝俣さん、AIST谷保さん、MRI小杉さん、と竹谷になります。勝俣さんは雨量計を使った観測に加えて、森さんと協力してレーダーを監視しながら、ビデオゾンデ放球のタイミングを常に伺っています。きっと座右の銘は「隙あらば、放球」のはず。AIST谷保さんは、チョコをくれるいい人で、大気・海洋中のペルフルオアルキル化合物(PFASs)のサンプリングを主に行っています。排煙の影響を極力少なくするため、サンプリングは、大変そうです。小杉さんは、二酸化炭素(CO2)の海水中の溶存性の研究などを行っていますが、汎用観測室にある大気中のCO2,メタン(CH4),一酸化炭素(CO)を測る装置(ピカロ)の管理と、大気サンプリングも行っています。船内時間の夜によくサンプリングされるので、部屋で会うことはなかなか少ないです。そのほか、汎用観測室には、ラジオゾンデ放球のために、部屋を通過する人も結構います(お疲れ様です)。竹谷は、オゾン(O3),COに加えて、大気中のブラックカーボン(BC)と呼ばれる粒子や蛍光性の粒子などを測定しています。みんな、装置の状態に目を光らせています。それぞれ、違う目的ですが、他分野の状況がわかるので、一緒に研究できるのは、よいことだと思っています。

  • BGM♪「イロトリドリノセカイ」JAM

雨量計チェック中の勝俣さん
サンプラー調整中の谷保さん
サンプリング準備中の小杉さん

2014年9月18日 ラジオゾンデ

  • 本航ではラジオゾンデと呼ばれる測器を定点に入ってから、昼夜問わず、3時間ごとに放球し続けています。前の記録でも少し触れましたが、もう少し、詳しく。ラジオゾンデは過去に紹介したビデオゾンデ、オゾンゾンデの仲間で、対象は気象データ(各高度の気圧、風向・風速、湿度など)を測定しています。オゾンゾンデなどと違うことは、対象が気象データのみなので、とても小さく、バルーンの大きさもそれほど大きくありません。通常は、みらいの最上階にある放球コンテナ(写真の右下)からポコッと卵を生み出すかのように、放球します。前にも書きましたが、放球の際に重要になるのが、風です。風向きや風速が悪いと、放球直後に船にぶつかったり、下に落ちちゃったり、センサーがバルーンにぶつかり、破裂したりと、失敗の可能性が高くなります。これまで、数回、その場面を目撃してしまいました(放球直後、伸身2回転+1回転ひねりも見ました(その時は何とか持ち直して成功!)。条件が悪いとSHIRAIも見られるかもしれません)。放球のメンバーはブリッジと連絡を取り合い、最適な放球条件(風が強い場合は、船を走らせて、相対的に風が弱くなるようにしたり)を出してもらうようにしてもらっているようです。うーん、すごい。放球後得られたデータは、即、日本に送られ、データ解析が行われているようです。

  • BGM♪「そのスピードで」The brilliant green

右下の放球コンテナから放球されます。
放球コンテナの内部はこんな感じです
(三井さんいつも顔が映らなくてごめん。)。

2014年9月17日 アムンゼン号

  • 今日は朝からHYVIS放球のお手伝いでした。雲の画像を見ながら、放球タイミングを見計らうのですが、ヘリウムをバルーンに充てんし、パラシュートも接続し、あとはセンサーを接続するばかりのところで、レーダー監視班から、「雲がなかなか来ないので、待機します。」とのこと、ということで、待機していました。が、気温は氷点下1.5度、相対風向60度、風速10mぐらい、しかも、船の右舷側(右側は海)での準備でしたので、風よけがない!! 冷たい風が直撃して、特に指先が寒くて寒くて寒くて寒くて、厳しかったです。途中、ブリッジがこの状況を察して(と、勝手に思っています)、船を少し、回頭してくれて、風直撃は免れるとかなり楽になりました。で放球をGo!を待っていると、ブリッジから、左舷側にアムンゼン号が表れたとの報告(JAMSTEC関係者も数人乗船中)。みんな見たいが、左舷側は建物があって見えないよ!!と同時に、上から放球Goの連絡が、GODIの稲垣さん、前野さんの連携のもと、放球がきれいになされました。その後、みんなで、アムンゼン号を何とか目視で確認。ここ1週間、海もしくは、雪しか見てなかった自分にとっては人工物を見ただけで感動(雪で視程が悪かったけど)。

  • BGM♪「突然」field of view

アムンゼン号登場!
減遥装置状に積もった雪

2014年9月16日 ひな壇での食事

  • 首席の猪上さんの計らいで、研究員や研究生などがひな壇で日替わりで食事をすることになっていまして、今日と明日は竹谷の番でした。通常、ひな壇は、船長さん、一等航海士の船側の偉い人(?)と乗船研究者の偉い人(?)が一つのテーブルで食事をするところ(と竹谷は勝手に)と思っています。通常は、そのテーブル以外(自由席)のテーブルで、食事をとる感じです。やはり、ペーペーの自分がそんなことをすると、緊張します。しかし、皆さんお忙しい方々ばかり、あまり、話すことなく終了。次回、時間があれば、もう一度チャレンジです。食事はおいしくいただきました。みらいの食事はいつもおいしいです。

  • BGM♪「one more chance, one more time 」山崎まさよし

豪華です(ひな壇も普通席も同じメニューです)。

2014年9月15日 食べたいもの

  • 日本は休みでも、みらいのメンバーは休みません。ということで、若干船酔いが戻ってきました。みらいの食事はいつもおいしいのですが、あまり食べられませんでした。ただ、お菓子大好き人間としては、間食は続けています。まだ、半分以上あるのに大量に買っていったチョコもそろそろ尽きようとしています。。。

  • 食事の時に食べたいものがありますかと同席していたMWJの玉田さんに聞かれて、「シュークリーム」と答えてしまいましたが、同感をいただけたのはちょっとうれしい感じです。みんな甘いものを欲している(疲れてる?)のかなと勝手に思っています。

  • 後日、同席していたMWJの鷺島さんと食事していて、大気のサンプリングをやっていると話していたら、フォアマストにも大気のインレットがあるということを教えていただき、そのラインがどこまで来ているか、見せてもらいました。距離はあるのですが、もしかしたら、今後使えるかもと、利用方法を模索中です。やはり、乗ってみると、いろいろ発見があるものです。

  • しかし、まだまだ、中盤、頑張ります。

  • BGM♪「ガッツだぜ」ウルフルズ

今日の一枚(ビデオゾンデで撮影した画像を見守る森さん(腕しか見えてないけど。。))

2014年9月14日 MAX-DOAS 乗船14日目

  • 昨日も今日も明日もたぶん定点(74-45N,162-00W)で観測実施中です。もう、気温が0度を超えることはなくなりました。
    本日は自分が管理している観測機器の一つMAX-DOASについてご説明したいと思います。とはいっても、この装置のPIは、、、、、

  • さて、この装置の正式名称は、Multi-Axis–Differential Optical Absorption Spectroscopy (MAXDOAS)、日本語では多仰角・太陽散乱光スペクトル分光計測・差分吸収法測定(まぁ、長い名前ですね)となります。複数の仰角で太陽散乱光スペクトルを連続計測します。なかなかむっずかしいですが、簡単に(なってるかわかりませんが)いうと、太陽散乱光スペクトルには青色から赤色まで(虹の色)の様々な色(波長)が含まれています。大気中に存在する微量成分には、それぞれが持っている特徴(特定の色の光を吸収)があり、それらの比較から、大気中のエアロゾルや、二酸化窒素 (NO2) 等の大気微量成分の高度分布を導出します。例えば、青色の光が少ないからXXが多く存在している。赤色の光がいつもより多いからYYの量は少ないなどといった感じです。これをもっと複雑に解析している感じです。これまでの観測装置は1つの装置で、1つの成分しか測れないものが多かったのですが、この装置の利点は、太陽光さえあれば、一台の装置で他にも CHOCHO, HCHO, SO2, O3, H2O…等さまざまな大気微量成分を一度にはかってしまえるというところです。

  • しかーし、MR1405の航海に入ってから調子が悪く(様々な角度を設定して、太陽光散乱スペクトルをとるのですが、設定どおりの角度になってくれない!)、格闘すること数日+α、やっと、元通りに観測を続けることができました(と思う)。ちょっとうれしい。いろいろと、協力してくれた方々、ありがとう。

  • BGM♪「Happy」Pharrell Williams

Maxdoas受光ユニット、修理中

2014年9月12日 白い虹? 乗船12日目

  • 昨日の夜から霧がでて朝装置確認をしたら、着氷していました。バリバリです。気温がずーっと0度以下で霧がそのまま凍ったようです。外に置いてある装置関係も氷バージョンに変身し、除去作業に追われました。下はつるつる。装置や取り込み口はバリバリ。朝方から太陽が出てきているのですが、着氷を溶かすには時間がかかりそう(最高気温は0度以下です)。装置を壊さないように丁寧に取り除きました。

  • 霧は晴れないのですが、太陽が出てきてから、白いアーチ状のものが出現してなんだろうとということで、写真を撮ってみました。虹のような形ですが、色がない(白のみ)。プリズム効果(虹発生の原理)のない粒子が大量にあるのかな。誰か教えてください。

パリパリです
白いアーチ

2014年9月10日 空からの手紙

  • 今日も定点(74-45N,162-00W)で粛々と観測実施中です。今日は朝から、急転直下、ビデオゾンデを放球し、そのあと、ラジオゾンデ放球を挟んで、オゾンゾンデ放球という、ゾンデ放球三連チャン(9:00(ビデオ),9:30(ラジオ),10:00(オゾン))というメニューが朝食時に知らされました。高気圧に覆われているためか、昨日に続き、風がない、風がないと、放球のほうでも少し影響があるようで、船にバルーンやつなげている測器がぶつかる可能性があるということで、放球タイミングを、いろいろ見てからの放球でした。ビデオゾンデは、朝方、雪雲がレーダーで観測され、それを狙ってのものでした。他の観測との兼ね合いもあり、9:00ごろ放球ということで、それに合わせて、放球のタイミングを合わせていました。東京海洋大の川合先生にお昼に、話していると、「雪って空からの手紙なんですよね」と言われ、かっこいいので今日のブログのタイトルにさせていただきました。後日、川合先生にも研究内容を(海洋研究に関する知識のない)自分でもわかるように書いていただきたいと勝手に思っています。

  • BGM♪「心の手紙」山崎まさよし

放球!

2014年9月9日 穏やかな一日。乗船10日目

  • 今日も定点観測実施中です。寒いです。が、まさかの風速1m。波も1m以下で非常に穏やかです。低気圧通過後、高気圧に覆われ、今日は予定されていたビデオゾンデは天気が良すぎる(降雨などの可能性が低い)ということでなしになりました。で、自分の通常観測で観測を行いました。大気サンプリングをしようと思ったのですが、いかんせん、風がない。風がないのも困ったもので、大気サンプリング時は基本、船の煙の影響を受けないように船の煙突の前方でしかも前からの風があるときに行っています。前からの風でも風速が低すぎると、その辺に船の煙が漂っている可能性があるので、それらを一緒にサンプルしてしまわないよう、そのような条件下では、サンプリングをしないようにしています。今日は非常に澄んだ大気の条件だったので、サンプリングするためには長時間必要となり、そのあたりの兼ね合いで、サンプリングは行わないということにしました。その時間を利用して、不具合が出ている観測装置の状況確認を主に行いました。

  • 本当に今日は穏やかで、きれいな一日でした。夕日が沈むのも見られましたし、お月様もきれいに見えました。ちょっとぶれていますが、今日の写真は輝く月とその月と現場にいた竹田さんと三井さんです。

  • BGM♪「輝く月のように」(Superfly)

実際はきれいな月です(ちょっとぶれいている)。
ラジオゾンデ放球直前の竹田さんと三井さん(顔が見えなくてごめんなさい)

2014年9月7日 ビデオゾンデ放球。乗船8日目

  • 定点観測実施中です。寒いです。気温は通常通り、0度付近。前線が通過するということで、風が強く(15 -20m/s)着込んで外にいても寒いです。今日は、JAMSTECの勝俣さん、森さんが行うビデオゾンデの放球予定の日です。基本、自分はオゾンゾンデ、ビデオゾンデのお手伝いです。このゾンデはその名の通り、現場の画像を取得しながら、観測します。昨日のオゾンゾンデと同様に大きな気球に乗っけて放球します。ただし、オゾンゾンデと違うのは、降雨や降雪があった時に放球するということです。雪や雨の状態を記録して、どのようなものがあるかを調べているようです。時間があるときにでも、自分でもわかるように一筆?説明を書いていただこうと思います。放球のタイミングは、レーダーを見ながら、行っていました。勝俣さんと森さんの議論の結果、午前11:30放球(船内時間)から、降水が始まるだろう、ということで、11:30~11:45ぐらいです放球を目指して準備しようということになりました。結果はズバリ的中で11:30ごろには準備は終わり、11:45ごろに降雨雪があり、Goサインが出て、無事放球完了です。さすがです。

  • BGM「星のかけらを探しに行こう」(福耳)

放球準備中
レーダー画面でモニター

2014年9月6日 オゾンゾンデ放球。乗船7日目

本航は定点の74-45N,162-00Wに無事到着しました。
  • 今日は、昨日、大島さん、佐藤さんが準備をしていたオゾンゾンデの放球の日です。これから、2日に1回程度の頻度で、定点(74-45N,162-00W)で北極域のオゾン濃度の高度情報を得ます。オゾン(O3)は、我々の生活環境の条件下(地表付近)では大気汚染物質(光化学オキシダントという名前で知られていると思います。「光化学スモッグ」の原因物質)として、知られています。一方、高高度の成層圏においては、オゾン層というものが存在しており、太陽からの人体に有害な太陽光線(紫外線)をブロックしてくれる強い味方です。特に極域(南極や、北極)では太陽光がない冬場から太陽光が出現する春先にかけて、オゾン濃度が急激に変化します(オゾン層破壊)。春先に北極に行きたいところですが、氷がありみらいでは、行けません。まずは夏場の状態から、測定を試みています。と、竹谷は勝手に理解しています。

  • さて、放球、数時間前から、最後に装置の準備や動作チェックに取り掛かり、その後、放球します。ポンプの流量(吸引速度)や、出力値とオゾン濃度の換算のキャリブレーションなどを行います。また、オゾン濃度を測定する装置を一緒に放球するため、通常のラジオゾンデよりもバルーンは大きく、巨大なものになっています。久々に見ましたが、でかい!! 放球の写真はまた後日。船員さんGODIさんの協力の下、無事に放球完了です。本日はオゾンセンサーキャリブレーション中のお二人をこっそり撮影。初回の放球結果は、まずまずのようです。

  • BGM♪「全力少年」スキマスイッチ

オゾンゾンデ準備中の大島さんと佐藤さん

2014年9月5日 寒いです。乗船6日目

今日は本航の最北の75Nを超えました。昨日から外気温0±2(2σ)。
  • 毎日船内時間16:00から、ミーティングが行われ、首席(観測リーダー)の猪上さんから、海氷の状況や今後のスケジュールの確認が行われます。出航早々に若干(?)のイレギュラーな事態があったようですが、そこをきれいにコントロールし、修正しているのはさすがです。分刻みのスケジュールを組み立てています。自分はいつも、行き当たりばったり(ノープラン)なので、リスペクトです。

  • 今日は、通常の大気観測に加えて、明日からのオゾンゾンデ準備のお手伝いをしました。JAMSTECの大島さん、極地研の佐藤さんが中心となって、定点での放球を予定しています。この模様は明日のブログで、報告できればと思います。

  • また、今日は生まれて初めて流氷を見ました。どんぶらこ~どんぶらこ~と何個も流れてきました。とても青くて感動です。聞くところによると、去年の航海では大量にあったらしく、今日のものはたいしたことはない(?)ような感じでした。去年は一体どんなものだったんだ~。

  • BGM♪「氷の世界」井上陽水

初めての流氷

2014年9月4日 たんだん寒くなってきました。乗船5日目

現在、みらいは72-35N,160-01Wで北上を続けています。
  • とうとう、雪が降ってきました。外気温は氷点下1度。粉雪のようなさらさらした雪が舞っていました。これも何とかサンプリング。この時期に雪が拝めるのもおつではありますが、外でサンプリングを行う身としては、堪えます。自分は、大気中の浮遊粒子(PM2.5を含む)のサンプリングを行っているのですが、先日も言ったように粒子濃度が低いので、十分な量をとるためには少し長めに、サンプリングしなければなりません。写真は電子顕微鏡で、大気粒子の形状や組成の情報を得るためのサンプリングの装置です。サンプリングを行うため、コンパスデッキと呼ばれる船の一番上に装置を設置して、か、向かい風(主に航行中)に行います。これからさらに寒くなるので、対策を練らねば、乗り切れません。が、厚着して、乗り切ります!

  • 今日は、みらいで、大きな出来事がありましたが、それはおいおい紹介(?)できればと思います。

  • BGM♪「雪の音」GreeeeN

コンパスデッキで大気サンプリング

2014年9月2日 快晴です。乗船4日目

  • 本日(夕方まで)は快晴です。ということで、揺れもほとんどなくなり、さっそく作業に移りました。フィルターサンプリングなど。外の空気はとーーーーーってもきれいです(粒子数1000個/L(0.3um以上))。こんな青空が拝めるなんて。

  • 汎用観測室で、仕事をしていたら、何やら、外が、ザワザワ。ラジオゾンデ放球を手放球で行うらしいので、自分も見学。快晴の中、きれいな放球が見られました。放球の際に重要になるのが、風。風向きが悪いと、放球直後に船にぶつかったり、下に落ちちゃったりと、失敗の可能性が高くなります。放球のメンバーはブリッジと連絡を取り合い、最適な放球条件を出してもらうようにしてもらっているようです。うーん、すごい。

浅井さん放球
放球中船の向きを変えて航行していた。

2014年9月1日 揺れています。乗船3日目

現在、60-43N,167-48W付近を北上中です。
  • 出航し、初めての朝を迎えました。と同時に揺れが。。。風が強くて、船が。。。朝食をとったあと、約五分でゲ○ってしまいました。前回も乗船して二時間後に胃の内容物を出してしまい、心配して、起きた瞬間に酔い止めを飲んだのに、今回もだめでした(前回の反省も込めてポッケに袋を入れておいて正解でした)。午前中少し休んだら、快方に向かい(風も少しずつ弱くなり、)、作業体制?に入れました。

  • ということで、何とか、フィルターの交換、装置のチェックなどを終了し、ゾンデ観測の打ち合わせ、午後は採水の練習と盛りだくさんでした。

  • 採水練習は、船内での支援をしてくださるマリンワークの方々の指導の下、行いました。様々な種類の分析を行うため、それぞれに合った採水方法があることに驚きました。例えば、海水中に含まれるガス成分を分析する際の採水は、海水をチューブを使って、空気を含ませないように行う、ほかには共洗いの行い方や回数、それぞれのターゲットにあった採水方法があり、それぞれの担当者がそれを説明し、その後、練習をしました。マスターするには、時間がかかりそうです。

  • 午前のBGM♪「ファイト!」(満島ひかりver.)

粒子を採取したフィルター

2014年8月31日 ついに出航しました。(乗船2日目)

現在 56.7N, 166.7Wぐらいです。
  • 本日、10:00に無事にみらいはダッチハーバーを出ました。もう、後戻りはできません。

  • 出航時は、良い天気でしたが、そのあと、雨になり、その後、晴れるという面白い天気でした。出航後、オリエンテーション、避難訓練、乗船者の会議が行われました。首席研究者の猪上さんから、北極域の氷の影響を知らされて、どこまで行けるか、予断を許さないですが、粛々と、準備しましょうという言葉で、北極の観測は様々な要因が重なり合うので、とても難しいことを実感しました。

  • さて、自分は、出港後、上記に加えて、装置の調整、および、観測準備に追われ、何とか、通常の観測(オンライン計測(O3、CO、蛍光、BC等))はスタートさせ、次いで空気中にある、粒子のフィルターサンプリングも行いました。フィルターサンプリングは、船の(排煙の)影響を受けると、使い物にならなくなるため、走行時(向かい風)のときが、データのとり時ということで、何とか、採取を行っています。海洋上に粒子が少ないですが、主に、波しぶきから、発生するものが多くあると考えられますが、その中でも、気象条件によっては、遠くから運ばれてくるものもあります。そのような場合は、通常検出されることのない成分が出てくる可能性もありますが、そのデータの取得も行えれればと思っていま。それぞれの観測を続けつつ、他の観測も、行えるように、日々精進です。

  • BGM♪「Point of No Return」 Chemistry

ダッチハーバー出航
避難訓練
途中から、いい天気になった。

2014年8月30日 乗船&修理

  • 本日乗船しました。乗船後、速攻で、観測室にある壊れた装置の修理に入りました。WIBSと呼ばれる装置で、この装置で、大気中の粒子に紫外光を照射し、蛍光物質が含まれていれば、蛍光を発して、その信号を取得する装置です。この方法による粒子の検出は、生物由来による粒子の検出に対して近年開発されてきました。これまで我々は海洋上、陸上でのその実測を北極で実行しようともくろんでいたのですが、前航の最後のほうで装置が止まってしまうという、アクシデントが、何とか出航までになおさねば。

  • ということで、まずは状況確認、やはり、カウントしない。装置を開けて、覗き込んでみると、うっすら赤色レーザが光っているようにも見えるがなんか弱々しい。この装置では、粒子がレーザ光を横切ることで発生する散乱光を検出することで粒子が装置の中に入ったと認識します(この原理は、例えば、太陽の光がホコリに反射しキラッと見えるのと同じ原理)。この赤色レーザが弱いと認識できる粒子がとても少なくなるので、それが原因か?と推定、いろいろ試したが、結局、そうだろうということで、一か八かレーザの修理を試みる。なんでもやってみなきゃわからないぞと言い聞かせ作業に取り掛かる。この作業は一度、実験室でやったことがあるのだが、調整がとても難しく、元に戻る可能性が半々と思っていました。が、やってみて、何とか測定できるレベルにまで修復完了。あーよかった。明日は、出航前に、ほかの装置の準備だ!

  • BGM♪「One or eight」(Do as infinity)

@汎用観測室(WIBS4修理中)

2014年8月29日 とうとう到着ダッチハーバー

  • アンカレッジに到着後、一泊し、翌日の12:30の飛行機(Pen air)で3時間、ついに到着しましたダッチハーバーに。アンカレッジの空港では、チェックインの時、体重の申告があり、飛行機のバランスを計算するぐらい小さいのかと若干心配になったが、いつも福江島に行っている飛行機(ORC)と対して変わらなかったです。セキュリティチェックをとおって、搭乗ゲートを探してそのまま行こうとすると、セキュリティエリアから出てしまう感じだったが、それとなく、中の人に聞いてみると、「L1ゲート(搭乗予定のゲート)はセキュリティの外だよ、入ってくる必要なかったのに」と言われてしまい、まじでー、せっかく、パンパンのカバンの中からPC出して中に入ったのにー。PenAirさん、次からは搭乗口について、説明してください。

  • 飛行中、時差ボケから襲ってくる睡魔を素直に受け入れ、爆睡。着陸寸前に超低空飛行が長くあり、大丈夫か思っていたが、難なくタッチダウン(隣にいたGODIの木村さんも同じように感じたらしい)だったらしい。気温はまあまあ寒いぐらい。しかし、到着とともに雨、隣にあるスーパーマーケットと雑貨屋を少し見て、GODIの方々と夕食。

  • 乗船に備え、準備します。

  • BGM♪「浪漫飛行」米米CLUB

@アンカレッジ空港
@機内の窓から(ANC-DUT)

2014年8月27日 いざ、アラスカ(アンカレッジ)へ

日本(成田):くもり(25℃)、シアトル:快晴(18℃)
  • とうとう、出発の日です。アラスカに行くのは2回目。
    実は自分の初海外(10年前大学院生時代)はアラスカのフェアバンクスというところで、オゾンゾンデ(オゾン計をバルーンにつなげて、オゾン濃度の高分布を調べる)のキャンペーンに参加したときでした。このときは、3日間、3時間ごとに放球するという(今思えば)かなり過酷な任務でした。

  • 成田空港・シアトル空港で関係者の方々もたくさん見かけました(自分はおひとり様状態)。みんな、アメリカ行の飛行機は同じのようです。シアトルの後の乗り継ぎ便はみなさんとは違うようです。
    自分は、去年のAGUミーティングに参加した時に、シアトルから乗り継ぎでサンフランシスコへ行ったのですが、まさかの機材トラブルで乗り継ぎできず。代替便はまさかの9時間待ち。
    ということで、その時のトラウマ(?)から、ちょっと遅れても大丈夫なように少し遅めのアンカレッジ行きを予約。

  • しかし、実際は予定よりも早く到着して、空港で5時間待ち。。げげっ。。。まあ、今日はアンカレッジに行くだけだから、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせながら、睡魔と闘いシアトル空港でこのブログを書いています。

  • まだ、始まってもないのに、この先どんなことが起こるのだろう。。。

  • BGM♪「Magical Mystery Tour」The Beatles

@成田空港
@シアトル空港
200X年のとき

2014年8月24日~8月26日 出発直前の日本での作業

日本(横浜研究所): 27℃
  • 出発準備にとりかかっています。いろいろなことを考えているうちに、あれも持って行こう、これも持って行こうと、準備をしていたら、スーツケースの半分以上が、研究に関するものになってしまいました。。。とりあえず、ヒートテック的な衣類は必要だろう、靴下は二枚履きがいいかな、などとも考えているのですが、スーツケースの充填率は高まるばかりです。備えあれば、憂いなしなのですが、うーん。。。

  • だが、but、しかし、んなことより、出発直前(8/24ごろ)になって、大気粒子からの蛍光を測定する装置が、粒子をカウントしないという連絡が、、、いろいろ試してもらったのですが、簡単には復旧しない(光が見えていないのか?)。これは、MR14-05の出航まえに、現地で、何とか復活させねばならない状況になってしまい、ドキドキしています。

  • BGM♪「見えない光」(矢井田瞳)

@居室に置いた自分の荷物(リュックのほうが大きく見えるのは遠近法によるもの(たぶん))

2014年7月16日 観測装置の状況@釧路港

日本(釧路): くもり(24℃)
  • 装置の調整・確認のために、釧路港に停泊中のみらいに行ってきました。釧路は初めてだったのですが、暑い横浜と比べて、涼しい状況でした。

  • 7/10に、横浜をでて、釧路に向かった航海だったのですが、その間にもトラブルが。。ブラックカーボン計測のデータを収録する外付けHDDからアラーム音がでているとの連絡が船上から。とりあえず、データの保存先をPCのHDDに変更してもらい、その間に、壊れたHDDを交換してもらおう。と思っていたら、交換用のHDDはあるが、ストレージを開ける鍵がない!!あれだけ準備をしたのにこんなオチとは。ということ鍵を持って釧路に行き、無事リビルド終了。長期出航前で間一髪というところでした。他の機器も順調に動いていて、ホッとしました。

  • BGM♪: 「蘇生」(Mr. Children)

釧路港に停泊中のみらい

2014年7月3日~7月8日 観測装置の設置作業

  • 乗船はMR14-05航海(8/31-)ではあるのですが、MR14-04航海の続きで(ダッチハーバーでMR14-05に切り替わる)、行われるため、MR14-04の出航前に装置を設置しなければなりません。我々のテーマでは、毎年、非乗船課題で大気微量成分測定を行い、装置を搭載後は、乗船中の観測技術員の方々(GODIの方々)に装置の様子を見て頂いています。今回もMR14-04の間は見ていただけることになりました(いつも本当にありがとうございます)。できるだけ装置が変な動作しないように、準備をしているのですが、起きてしまうのが観測(起きてからどれだけ被害(?)を最小限に抑えるかが重要!!)。今回は何も起きないことを願うばかりです。

  • 7/3に大気観測の関係者全員で横浜新港に停泊中の「みらい」で設置を行いました。昨年も同じ時期に装置をみらいに設置をしたのですが、その時は灼熱地獄。ギンギンにお天道さまが「みらい」を照らし続けてくださり、体力の消耗が激しい設置でした。ですので、今年も数日前から7/3の天気はどうだろう、雨ふらないかな(雨は雨で、作業がしづらい)とチェックする毎日。さて、当日は、曇り空、しかも気温も高くない。この時期で考えられる、最高の設置条件でした(夕方から雨でしたが)。大気微量成分の測定ですので、船の(排煙の)影響を極力避けるため、屋上階の観測室に装置を設置し、さらに船首方向にインレットを設置しています。若干のトラブルがありましたが、7/4にはほぼ作業も終了し、無事に運転開始です。まずは、いいデータ(お宝データ)が撮れることを祈って

  • BGM♪: 「Treasure hunter」(sytel-3!)


観測装置の設置模様(屋外)@横浜港