2016年10月1日 ジャンプ!!
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現在、41-56N, 152-44E。みなさん、お片付けモードですが、今日も一人、元気に大気サンプリングです。
今日、エアサンプラーのフィルターを交換していたら、視界のなかに何やらピョンピョン跳ねる物体が複数入ってくるではありませんか。よく見てみるとイルカの群れ。みらいにジャンプしながらぶつかる感じで泳いでいました。速攻で、カメラで撮影。ちょっとだけとれました。
ジャンプ力は江の島水族館のイルカだったか、八景島のイルカだったか忘れましたが、向こうの方が上のような気がします。が、群れでジャンプしている姿を見ることができ、ラッキーでした。よく見るときれいなイルカ達でした。


2016年9月30日 まだまだ、大気観測は続いています。
現在、45-18N, 158-07E。今日も大気サンプリングは続いています。たぶん、10/3までサンプリングになるでしょう。北極海上では粒子濃度が低く、十分な分析感度を得るために2-3日に1回のサンプリングにして、積算量を増やしていましたが、日本に近づくにつれて、濃度も高くなり、1日数回のサンプリングも行っています。大気観測は回航中が一番忙しい。。。ということで、今日も粛々とサンプリング。北極域ではフィルターの色がほとんど変わらなかったのですが、最近は色(ねずみ色)が見えるようになり、ブラックカーボンの存在が、見受けられます。陸から結構離れているのに、ここまで飛んでくるとは、、陸上での分析が楽しみです。
2016年9月29日 ゆれ
2016年9月28日 最後の放球
現在、51-42N, 169-48E。昨日は9/26でしたが、今日は9/28。船内時間がUTC-12からUTC+11になり、9/27はスキップです。で今日は、BBQの日。夕方から、BBQパーティが開催され、おいしくいただきました。気温は10度となかなかの寒さでしたが、、、。ラジオゾンデの放球はこの日の21:30(LT)にあるため、長崎大の佐藤さんと日海事の吉田さんは、ぐっとこらえたBBQのようでした。最後の放球を見届け、笑顔のお二人をキャッチ。放球をカメラで撮ったが、ブレブレ。今回はラジオゾンデの気象データがなければ、みらいのみらいはなかったように思います。本当にお疲れ様でした。無事日本に帰れそうで、良かったです。
2016年9月26日 小さな虹
現在、57-00N, 175-15E。とうとう、東経になりました。
今日は西風が非常に強く、粒子濃度も高く、サンプリング三昧でした。かつ、波も高いので、船が揺れる揺れる。でも、慣れたせいか、気持ち悪くはなっていません。しかし、油断は禁物。病は気からというということで、あまり気にしないで、作業を粛々と行っています。
前にも書きましたが船の一番上のコンパスデッキで、作業する都合上、上から船にぶつかってできる海塩粒子をはっきりとみることができます。そこに太陽の光が入ると、虹が発生。何によりできた小さな粒子がプリズムの効果によりできています。はかない運命で、ほんの数秒で消えてしまいます。ということで、その瞬間をとらえようと、カメラを用意。風も強く、手振れがひどいかもですが、こんな感じでした。見えるかな。昨日今日と成果報告会で竹谷は、ブラックカーボン観測の速報を説明しました。成果報告会の様子は杉江さんのブログで紹介されているはず。。。
2016年9月25日 手放球
現在、61-28N, 175-33Wで南下中。
ということで、何となく、ネタに詰まってきたのと、サンプリングが忙しくなってきたので、これまで見た、手放球の写真を。日海事のみなさんと、極地研の佐藤さん、長崎大の山内さんがUTCの0,6,12,18に合わせて放球を行っています。これから、船内の時刻改正を行っていくので、大変そうです。基本はオートランチャー(コンテナからポコッとバルーンをだす)なのですが、海洋観測最中だと、船の向きを変えることができない(風向きの調整が行えない)ので、減遥装置の上から放球しています。タイミングをみての放球です。
日海事の皆さんの放球シーン(青い空が生えます)

極地研の佐藤さんの放球シーン(海氷をバックにちょっとぶれた)

2016年9月24日 地球温暖化ガスの観測
現在、62-03N, 174-45Wで日本に向けて走行中です。とうとう、帰路が始まりました。が、大気観測はまだまだ続きます。ということで、いつものサンプリング。今回は他の大気観測のサンプリングも依頼されており、そのサンプリングのご紹介です。
大気中の温暖化ガス(CO2やCH4など)の北極域における濃度の把握のためのサンプリング、および連続観測も行っています。国立環境研究所のキャビティリングダウン(CRD)法を用いた温暖化ガスの連続装置や産業総合技術研究所のサンプリングでフラスコ内に空気を集めています。空気捕集の際に除湿するため、-80℃に冷やされた管を通して、空気捕集します捕集された空気は陸上で分析され、オンライン装置との比較や、詳細は成分分析が行われます。保母の問題なく連続装置は動いており、優秀です。サンプリングの装置も問題なく動いており、毎日欠かさず、サンプリングしています。計40回予定されており、あと、7回。
さて、出航時は何もなかったのですが、冷却管のまわりには部屋の空気中の水分が凍ってしまい、パックマン状態。何とか粉砕。

2016年9月23日 ジェダイの帰還
現在、ノーム沖。眼下にはノームの街並みが見えます。ここで、アイスパイロットのデュークさんとのお別れです。
デュークさんは2014年度の航海にも、乗船されており(昨年度も)、気さくな方でした。自分は、前回から、デュークさんはジェダイだと思っているのですが、どうも広まりません。今回の航海ではデュークさんがいなければ、氷の壁に阻まれたことは言うまでもありません。感謝です。前日にはデュークさんのお別れ会を行っていましたが、この時の笑顔とみんさんとにこやかに会話していました。で、下船は、見送ろうと思ったのですが、まさかの朝5:30ごろに突然下船ということで、ほとんどの方が見送ることはできませんでした。ありがとうございました。
2016年9月21日 教訓を生かす
現在、66-09N, 168-52W。
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さて、前回の北極航海を教訓にいろいろなものを準備してきました。
前回、北極海上では気温-2度ぐらいでも相対湿度65%ということで、一見、ちょうど良い湿度と感じるかもしれませんが、外気温に対する”相対”湿度であるため、空気中に含まれる水分量が圧倒的に少ないです。気温によって、空気中に存在できる水分量は変わるので、相対湿度(Relative Humidity(RH))を用います。
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気温が高いとたくさん水分を保持できるので、ざっくりと、外と内の水分量が同じだとすると、-2℃の相対湿度65%の水分量を、室温は20℃ぐらいに換算すると、相対湿度はざっくりと15%ぐらいになるはず。
ということで、前回、北極航海中はお肌がカサカサ、唇パキパキでかなりつらい思いをしたので、この教訓を生かし、加湿器、保湿クリーム、寒さ対策の湯たんぽ(出航時は夏なので、湯たんぽを探すのが大変でした。。。)を導入。あと、大量のアクエリアス(の粉)(乾燥なのかすごくのどが渇いたので)。
今のところ、かかとのカサカサ以外は何とか保っています。
「クリスマスソング」back number
2016年9月20日 雨サンプラー
現在、68-12N, 167-19W。南風が卓越する中、少し北上して観測中です。
ということで、船の後方から風を受けるため、停船中以外の作業はなかなかできない状況です。
今航では、大気からの降下物(雪や雨)も重要なターゲットとして、採取しています。どのよう雪や雨が作られたのか、どのような成分を含んでいるのかなどを調べます。雪に関しては、先日のどか雪以降も何度かあり、たくさん採取できました。で、昨日は、低気圧の影響で(気温もプラスなので)、雨が久々に降りました。
で、雨サンプラーいっぱいの雨がたまり、無事採取。
今後は雨が中心の採取になりそうです。
2016年9月19日 進撃の巨人
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現在、69-04N, 168-45Wで南下中です。海洋観測は終盤戦です。
気温もプラスに転じ、暖かく感じることができました。6℃で、作業するために外に出ると、
竹谷「風が強くてもあったかい~」
S籐君「暖かいですね。」
O関先生「寒くないね~」 暖かいと感じるのは、やはり、マイナスの気温に長くいたすぎたせいでしょうか。
みなさん、マヒしています。 -
さて、みらいには娯楽室なるものがあり、DVDや漫画などが見られます。
で、息抜きに久々に漫画を読んでみました。手に取ったのは「進撃の巨人」。実写版は見たことはあったので、どんなものかと見てみると、面白い。巨人を何メートル級というところに感化されてしまい、みらい船内で見ることができる実況データ(SOJデータ)を見ていると、「う~ん、波は3m級か、風は14m級か」などと、つぶやく始末。
下船したら、続きを読むことになりそう。。。
2016年9月18日 お風呂
現在、72-23N, 166-54Wで北上中です。
風も強く波もあり、体幹が鍛えられそうです。世間はシルバーウィークでしょうか。さて、みらいには、お風呂も備え付けられおり、寒い時のお風呂はこの航海での楽しみです。普通の時はいいのですが、波が高い時はみらいも揺れており、特に、着替えの最中に片足立ちになった時は要注意。バランスを崩す可能性が大きいです。そこは、船の揺れを読み取って、ササッと片足立ちを回避する術が必要とされます。が、揺れがひどい時は、湯船の傾斜が何ともです。肩まで浸かれる時とそうでないときがはっきりしています。こんな感じで、お風呂でも揺れを楽しんでいます。いいお湯でした。
2016年9月17日 敵中突破
現在、70-58N, 159-07W。
今日の朝から、夜にかけては運命の一戦が控えていました。
というのも、敵が我々の航路を通せんぼしている可能性が高く、その中を突破する予定でした。結果は、無事敵中突破完了。まさに船が西へ東へ状態。途中、「ゴーン、ゴーン」という音がしましたが、多分これは、波の音だと自分に言い聞かせて、過ごしました。これで、強制通年観測はまぬがれました。ほっとしています。
突破中は、海観測関係はあまり、負荷がなかったようですが、大気関係はてんやわんや。
突然、雪が降り出し、サンプリング。
ゾンデも臨時放球でいろいろワサワサしていましたが、何とか落ち着いて、夕食を迎えていますが、真風速が15m/s級、相対風速は20m/s級。気温はマイナス。外での作業は耳が凍りそうです。突破中はセイウチたちが見守ってくれました。
2016年9月16日 差し入れ
2016年9月14日 西へ東へ
現在、73-09N, 162-18W。
昨日は北東方向へ移動していましたが、今日は一転西への移動です。ということで、航海も約半分を終了し、後半戦に突入しました。すでに半分が終了したという実感はなく(実際、日付感覚もほぼない)、あと半分だけなんだという気持ちです。
今回は、様々な方々の夢と希望と未来(?) を背負っての乗船で、色々な方からいろいろな差し入れをいただきました。特に甘いもの系の差し入れはもったいなくて、まだ、ちゃんと消費していないのですが、明日ぐらいから、計画的に消費していこうと思います後半戦を乗り切るためにも皆さんの励ましが必要です。
ぜひとも応援メッセージを竹谷へ!!(何人このページを見ている(知っている)のだろか、、、)
2016年9月13日 光の射すほうへ
2016年9月12日 PM2.5サンプリング
現在、72-16N, 159-02W。今日も粛々と観測を続けています。
今日は、船の船首方向と風向きが一致しており、船の後方からほぼ風を受ける一日になりました。船の一番上のコンパスデッキ前方に設置しているエアサンプラーは開店休業状態。この装置は大気中のPM2.5を一分間に500L捕集する装置です。極力、前からの大気を受けたいため、デッキの一番前に設置されており、さらに、船からの排煙を避けるために、隣に設置した風向風速計により、船首に対し相対風向が±75°以内でかつ、その風速が2m/s以上が10秒以上続いた場合のみにPM2.5捕集を行う仕組みになっています。前回(MR1405)の航海で、北極のPM2.5 の濃度は非常に低いため、その成分を分析するには多くの粒子が必要になり、今回、大容量のサンプラーを設置しました。でも、追い風が、、、ということで、結構止まっています。まあ、しょうがないので、風向きが変わることを願っています。取得したサンプルは、下船後、成分分析を行い、北極域のPM2.5の動態解明につなげます。
2016年9月11日 われ何想う
2016年9月9日 暑中お見舞い申し上げます
現在、73-17N, 160-00W。粛々と観測を続けています。
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日本は、まだ暑いのでしょうか? こちらは気温、摂氏0度付近を行き来しています。
今日は朝ご飯を食べていると、遠くに海氷が見え、波も穏やかでよい始まりでしたが、朝食度、突然の雪。9月上旬に雪を見るとは、、、しかも、寒い。でも、雪のサンプリングも自分の使命の一つ。早速、サンプリング。
一息ついていると、さらに激しく、降雪。またもや、サンプリング。こんなにドカッと降るとは思わず、てんやわんやでした。しかし、良いサンプルが取れたはず。下船後、ブラックカーボンの分析が楽しみです。 日海事の奥村さん、雪かきありがとうございます。自分も参加します。と思ったら、C/Oをはじめ、船員の皆さんが、融雪剤をまいて、雪が解け始めたぞ、、、
2016年9月7日 風が、、、
2016年9月6日 XCTD
現在、72-10N, 155-00W。粛々と観測を続けています。
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自分のよく居る汎用観測室の隣は調査指揮室と呼ばれ、船の様々なデータが表示されています。
本日は夜中にかけて、XCTDを(緯度)10分刻みで打つとのことで、その様子を。自分は専門外なのですが、XCTDはボーリングのピンより一回り大きなものを船の後方から海中に向けて打って、水温と電気伝導度を測定するものらしいです。だいたい1000mぐらいを目途に測定を行うらしく、その発射のスイッチを押す日海事の村上さんを激写。これは調査指揮室でタイミングをみて発射されています。
2016年9月5日 PCトラブル
現在、72-41N, 155-00Wを北上中。気温はマイナス1度。もうすでに冬の様相です。
昨日今日と、大気観測機器のPCにいろいろトラブルが発生しており、緊張の数日でした。MAXDOASのPCはなぜか勝手に落ちているし、夜たまたま、部屋の様子を見に行ったら、ラック左側全部のオンライン装置の電源が落ちていました。。。コンセントのブレーカーが落ちたようで、コンセントの場所を変えて、何とか復旧。次の日は順調だったのに、PCのCOMポートエラーなどなど、一気にいろいろなトラブルが集まりました。
が、しかし、現在はちゃんと運転しています。時々、心配になって、ちょくちょく見に行ったりはしますが、、、日ごろの行いかもしれません。
2016年9月4日 息が、、、
現在、71-22N, 158-37W。
今日も北風が卓越しており、北極の風を感じております(そんなに強くないですが、、)。
ということで、参考までに、大気中のエアロゾル粒子の濃度をご紹介します。光学式パーティクルカウンター(略してOPC)での粒子濃度は粒子径0.3μ m以上(1μmは1mmの千分の一)の濃度はなんと、100個/Lもありませんでした。ひじょーにきれいな空気です。たぶん鼻毛の成長促進は抑えられていると思います。よく寒い時に外で息を「は~」ってやると白くなるものですが、ここまで粒子が少ないと、そうはなりません。実際にやってみましたが、核となる粒子がないので、全然白くなりませんでした。
2016年9月3日 海氷ふたたび
現在、71-24N,158-30W。2年ぶりに海氷を見ました。
バロー沖まで迫りつつある海氷を辛くも抜け、観測ポイントに到着です。2年前は海氷に近づくことはなかったのですが、今回は他課題のミッションがあり、海氷に迫りました。昨日は、明日の天気の心配をしていたのですが、なんのその。見事な晴天。波はほぼゼロ。風も弱く最高のコンディションで海氷とのご対面です。すぐそこに海氷があります。でもよく見ると、まあまあ、汚れた海氷もちらほら。ほしい。あの海氷が欲しい。採って分析したい。
午後は急に霧が出てきて、午前中のミッションはまさに絶妙のタイミング(詳細は公式ブログで報告されると思います)。そういえば、ベーリング海を抜けるときも絶妙のタイミング(高気圧とともに移動)で大きな揺れはなかったような。すばらしい。
2016年9月2日 オーロラふたたび
2016年8月30日 久々の晴れと陸地
現在、65-25N, 168-47W順調に北上中です。
今日は久しぶりの晴れで、空は透き通るぐらいの青空、久々に気分が晴れました。朝の気温は摂氏6度。寒くなってきました。もうすぐ、北極圏に突入です。海氷がいつもより違う感じですが、何とかなる予報です。
さて、今日は、いい天気にも恵まれ、空にはたくさんの鳥たち、海にはクジラ(本体は見えないけど。。。潮吹きは確認!)や貨物船がいるようです。アイスパイロットのデュークさん(今年のアイスパイロットもこの方でした。MR1405のブログ参照)は鯨のしっぽを捉えた撮影に成功したそうで、後日、見られるかもしれません(デジカメの中身を見せていただきましたが、確かにしっぽでした)。あと、久々の陸地を確認。島の山の形がちょっ変。もしかしたら、寒いので、蜃気楼?。ラジオゾンデも青空に映え非常にきれいに打ちあがっていました。現時点で、海洋観測は順調のようです。束の間の青空?をしっかりと堪能したいと思います。夕日もきれいです。
2016年8月29日 海洋観測が始まったようです。
2016年8月27日-B 冬支度
2016年8月27日 ドライカレー
2016年8月26日 船内セミナー
現在49-40N, 165-35E、粛々と北上中です。
本日は船内セミナーの担当でした。S江さんは昨日、行われていて、大変ためになりました。ということで、本日は自分の番。ちょうど、追い風で、手動での粒子サンプリングもでできない状況なので、ゆっくり準備しようかなと思っていたら、採水用のウインチのテストということで、船が風下になるようにターンで停止。絶好のサンプリング状態。
ということで、聞くところによる、3時間ぐらいこの状態とのことで、チャンス!このタイミングで全部のサンプリングをしてしまえ的な感じになってしまったので、サンプリング実施(計3つ)。無事にサンプリングをしてしまいました。結果、セミナーは過去の発表資料をつなぎ合わせて、2014年ブラックカーボンの結果の発表をしました。みなさん、いろいろ質問をしていただき、大変感謝です。こつこつ大気観測について知っていただけるよう二尾努力です。
ちなみに昼食はラーメンでした。
2016年8月25日 予行練習
2016年8月24日 ラジオゾンデ放球
2016年8月23日 サンプリング開始
現在、40-12.6N, 149-05.3E,で北極海目指して前進中です。今日も揺れが激しく、とうとう、白状してしまいました。しかし、その後は波も落ち着き、体調も少し回復し、作業ができるようになりました。やはり、自分の乗船後のルーティーンは毎回同じようです。
サンプリングでは大気中のエアロゾルの成分測定のため、とそれらの粒子が雲形成にどのような関わりを持つかを調べるためのサンプリングの2つを行っています。これらを測定するに当たり、船からの排煙を避けなければなりません。そこで、エアサンプラー(イカのようにみえるもの)の横に風向風速計を設置し、船の煙突がサンプラーより後方にあるので、風が前方から来た時だけエアサンプラーがONになるようにコントロールされています。
基本、船が動いているときは前から受けるはずなのですが、最近は追い風が強いので、なかなか前からの風にならず、エアサンプラーが起動しません。うーん。困った。また、採取した試料は下船後に分析します。
2016年8月22日 出港しました。
2016年8月20日〜21日 トリプル台風
本日乗船しました。本八戸駅から、タクシーの運転手さんに場所を言ったら、やぐらのある船?と聞かれ、たぶん「ちきゅう」と勘違いしたのでしょう。でも、運転手さんも知っているぐらいだから、八戸における「ちきゅう」の知名度はすごいですね(〇ネコヤマトの営業所はわからなかったけど、、)。
さて、乗船し、すぐさま、ブラックカーボン計のキャリブレーションや、蛍光粒子装置の設置、部屋の模様替え。バックアップ用?の食料の調達。8/21に発生したばかりの台風11号が来るということで、8/20に速攻でいろいろ外回りを整備。無事に出港できるのだろうか?
2016年8月19日 いざ八戸へ
2016年8月9日〜11日 清水港での設置作業日
2016年も北極航海に参加(乗船する)ことになりました。ということで、我々のグループの指定席みらいの汎用観測室(一番上の部屋)に大気測定測器を大量に設置しました。洋上のガス・エアロゾル観測を行うため一番上に設置する方が有利なためです。今回の設置量は我々のグループの記録を更新したことは確実です。清水港では灼熱の太陽の下、みんなで協力して装置のセッティングです。
初日は大量の荷物を運び入れるだけで精いっぱい。二日目は装置の調整など、もうへとへとでした。しかも、装置の不具合が見つかり、精神的にも追い込まれましたが、一致団結、何とか調整完了しました。そういえば、2年前も乗船前に装置が壊れたっけ、、、歴史は繰り返すものです。