国際海洋科学掘削計画(IODP3)
INTERNATIONAL OCEAN DRILLING PROGRAMME
国際海洋科学掘削計画(IODP3)は、地球深部探査船「ちきゅう」などの科学掘削プラットフォームを利用して海底を掘削し、海底堆積物や岩石をコア試料として採取したり、孔内検層により地層データを計測したり、孔内に設置した観測機器で海底下の環境を監視したりすることで、地球の環境変動、地震・津波等のダイナミクス、地下生命圏といった地球惑星科学のフロンティアを探求する国際的な海洋研究共同事業の枠組みです。
PROGRAM
プログラムの概要
国際的な連携体制
IODP3は、日本と欧州海洋掘削研究コンソーシアム(ECORD)をコアメンバーとし、オーストラリア・ニュージーランド国際科学掘削コンソーシアム(ANZIC)を準メンバーとした国際協力体制で運営されており、合わせて17か国が参加・出資しています。
グローバルな研究活動
参加国から選出された科学者たちが、世界各地での研究航海に参加。また、海洋掘削コアアーカイブを活用した大規模研究プロジェクト(SPARCs)を推進しています。
JAMSTECの果たす役割
- (1)サイエンスオペレーター:航海実施機関
- JAMSTECはIODP3の二つの航海実施機関(サイエンスオペレーター)の一つとして、地球深部探査船「ちきゅう」等のプラットフォームを運用し、もう一つの実施機関である欧州のECORD Science Operator(ESO)と共にIODP3の研究航海を実施しています。
- (2)プログラムメンバーオフィス:日本科学掘削支援オフィス
- 参加国にはそれぞれ、国際海洋科学掘削計画(IODP3)のプログラムメンバーオフィス(PMO)として、研究に参加する国内の科学者をサポートする組織が置かれます。日本のPMOである日本科学掘削支援オフィス(Japan Scientific Drilling Support Office; J-SSO)は、JAMSTECが担っています。
- (3)コアレポジトリ:高知コアセンター(KCC)
- IODP3の研究航海で採取されたコア試料は、採取海域に応じて、日本、ドイツ、米国の世界3か所のコアレポジトリ(コア保管施設)に割り当てられ、保管・管理されます。これらのコアレポジトリには、IODP3の前に行われた過去の海洋掘削の国際プログラムのコアも保管されています。日本のコアレポジトリである高知コアセンター(KCC)は、高知大学海洋コア国際研究所とJAMSTEC高知コア研究所が共同で運営しています。
データサンプルの入手方法
IODP3では、掘削航海で得られたすべてのサンプルおよびデータを広く公開しています。
- (1)公開のタイミング
- 掘削に参加した研究チームが初期研究を完了できるよう、航海終了後約1年間の専有期間(モラトリアム期間)を設けています。この期間を過ぎたデータやサンプルは、すべてオープンアクセスとなります。
- (2)過去の資産も利用可能
- IODP3だけでなく、過去から現在に至るすべての科学海洋掘削プログラムのサンプルとデータも、同様に無償で提供されています。
- (3)入手方法
- データとサンプルの種類に応じて、以下の窓口からリクエストが可能です。
- 研究データ
- 各航海の実施機関(サイエンスオペレーター)より提供されます。
- サイエンスオペレーター
- 地球深部探査船「ちきゅう」
https://www.jamstec.go.jp/sio7/ - 特定任務掘削船(欧州)
https://iodp.pangaea.de/ - JOIDES Resolution号(米国)
https://web.iodp.tamu.edu/OVERVIEW/ - Downhole logging data
https://mlp.ldeo.columbia.edu/logdb/
- 地球深部探査船「ちきゅう」
- 堆積物・岩石サンプル
- 世界3カ所のコア保管庫(レポジトリ)にて管理されています。
以下のリンクからリクエストを行ってください。
https://www.iodp.org/resources/access-data-and-samples
出版・刊行物
国際海洋科学掘削計画(IODP3)の研究成果をまとめた論文集『Proceedings of the International Ocean Drilling Programme』は Copernicus Publicationsより発行されています。
IODP3のウェブサイト上でも、研究航海(Expedition)ごとの出版物情報が掲載されています。
また、過去の海洋科学掘削プログラムの出版·刊行物については、IODP Publicationsにまとめられています