プレスリリース
2022年 8月 15日
気象研究所
海洋研究開発機構
気象研究所
海洋研究開発機構
物理的な推定指標を用いて下層雲による温暖化の増幅が説明できることを示しました
気象研究所と海洋研究開発機構の研究チームは、最新の気候モデルによる温暖化実験結果に対し、大規模な大気の温度や湿度の鉛直構造をもとに考案した推定指標を用いることで、温暖化時の下層雲量変化が説明できることを初めて示しました。その結果、亜熱帯海洋上の下層雲量は温暖化時にほぼ確実に減少することがわかりました。これは、下層雲によって将来の温暖化が増幅することを意味しています。この結果は、多くの気候モデルの予測結果を支持するとともに、その不確実性の幅を大きく狭め、温暖化時の下層雲量変化に対して新たな物理的解釈を提示するものです。本研究成果は、2022年7月11日付で、国際科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載されました。
詳細は気象研究所のサイトをご覧ください。
- 国立研究開発法人海洋研究開発機構
- 海洋科学技術戦略部 報道室