海洋研究開発機構(以下「JAMSTEC」という。)、東京大学地震研究所、北海道大学大学院理学研究院、東北大学大学院理学研究科、千葉大学大学院理学研究院、東京海洋大学海洋資源エネルギー学部門、東海大学海洋学部、京都大学防災研究所、兵庫県立大学大学院理学研究科、鹿児島大学大学院理工学研究科からなる研究チームは、令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震を踏まえ、JAMSTECが所有する学術研究船「白鳳丸」(写真1)を用いて、活発な地震活動が継続している震源域周辺海域で海底地形調査などの航走観測並びに海底地震計(OBS)※1 30台程度及び海底電位磁力計(OBEM)※2 2台程度の観測機器の設置(図1)を主とする緊急調査航海を下記の日程・海域で実施いたします。
本航海で設置する観測機器は、一部を除き約1ヶ月後に回収し、得られるデータを詳細に解析することで、今回の地震を起こした地震断層の実態や地震・津波の発生メカニズムを明らかにするとともに、地震活動の推移の把握等を目指します。
記
※1月17日(水)更新:帰港地を東京港から富山新港に変更したことに伴い、航海終了予定日は1月24日(水)となります。能登半島沖周辺海域における調査内容・調査期間に変更はありません。なお、気象条件や調査の進捗状況によって予定が変更となる場合があります。
海底地震計(OBS: Ocean Bottom Seismograph)
船舶により海底に設置し、耐圧容器に内蔵したセンサーにより数か月から1年程度地震波を観測し、レコーダーによりデータを蓄えることができる。音響通信により錘を切り離し、自己浮上したところを船舶により回収する。
海底電位磁力計(OBEM: Ocean Bottom Electromagnetometer)
海底地震計と同様、船舶により海底に設置し、一定期間磁場及び電場を測定する。取得した磁場及び電場データから海底下の電気の流れやすさを可視化し、流体の分布を把握することができる。
※資料映像はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/IR-vOQ_ouas
※出航時の資料映像はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/S_o8P8wzWuQ
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