国際研究プロジェクト「グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)※」は、一酸化二窒素(N2O)の主要な発生源と吸収源を詳細に網羅した世界のN2O収支「世界の一酸化二窒素(N2O)収支2024」を公表しました。今回の報告では、最近40年間(1980年から2020年)において、世界の人為的N2O排出総量は約40%増加し、最も主要な人為排出源は農業活動であることが示されました。近年の大気中N2O濃度は想定を越える速度で上昇していて、本報告を踏まえて排出削減を早急に進めるとともに、世界全体でN2Oの収支を監視するネットワークを構築する必要性があります。
この研究成果をまとめた論文は、2024年6月12日付で国際学術誌『Earth System Science Data (ESSD)』 に発表されました。
グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP):
2001年に発足した国際研究計画で、持続可能な地球社会の実現をめざす国際協働研究プラットフォームFuture Earthのグローバル研究プロジェクトの一つ。
詳細は 国立環境研究所のサイトをご覧ください。