群馬大学大学院理工学府と海洋研究開発機構は、海洋での生分解性が低い化学合成脂肪族ポリエステルを、海洋で速やかに生分解させることができる新しい技術の開発に成功しました。
ほとんどの生分解性プラスチックは、土壌では生分解しますが、海洋での生分解速度は低いことが多く、海洋に流出後に十分に生分解性を発揮できない問題がありました。これは、海洋では微生物の数が極端に少ないことが原因の一つとされています。研究グループは、生分解性プラスチックに微生物誘引物質を混ぜることでプラスチック周辺に微生物を集め、これらの微生物がプラスチック分解酵素を生産し、さらに分解物を代謝することで最終的に海洋環境にてプラスチックを無機化させる技術を開発しました。
本研究の成果は、2024年7月4日に国際学術誌Polymer Degradation and Stability(エルゼビア社)にオンライン掲載されました。
詳細は 群馬大学のサイトをご覧ください。