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火星の地下には現在も液体の水が存在する可能性 〜火星探査機がとらえた地震波速度からの検証〜

2024.09.26
国立大学法人広島大学
国立研究開発法人海洋研究開発機構

広島大学大学院先進理工系科学研究科の片山郁夫教授と海洋研究開発機構の赤松祐哉研究員は、岩石中を伝わる地震波速度が水の存在や形態によって変化するモデルを応用し、火星探査機InSightが検出した火星地下の地震波不連続面は、水で満たされた割れ目が存在することで説明できると発表しました。火星探査機によって得られた情報は、現在の火星内部の環境を反映するため、火星地下には現在も液体の水が存在している可能性があります。地球では、光の届かない地下の隙間にも、水や化学反応をエネルギー源とする微生物が生息するように、火星地下にはハビタブルな環境が存在している可能性が考えられます。

この成果は、日本時間で9月26日、米国地質学会の科学雑誌「Geology」(オンライン版)に掲載されました。

図1

図 火星内部の地震波速度構造と本研究のモデル計算の比較

詳細は 広島大学のサイトをご覧ください。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
海洋科学技術戦略部 報道室