国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下「JAMSTEC」という。)の出口 茂 生命理工学センター長は、信州大学の髙坂泰弘 准教授、長田光正 教授と共同で、アスピリンから合成されるプラスチックを高温・高圧水中で5分間処理するだけで、各種化学薬品の原料であるフェノールを高純度・高収率で回収することに成功しました。
JAMSTEC生命理工学センター 新機能開拓研究グループでは、深海の極限環境や深海生物に固有の生存戦略に発想を得た「深海インスパイアード化学」の研究開発を進めています。その一環として、2016年から信州大学グループと共同で、深海熱水噴出孔の動的温度場に発想を得た新規なプラスチック合成プロセスの研究を進めてきました。今回の成果は、2023年より国際科学技術財団(理事長 小宮山 宏)の「平成記念研究助成」を受けて進めてきた、同技術のプラスチック資源循環への応用を目指した研究によるものです。
詳細は 信州大学のサイトをご覧ください。