東京大学大気海洋研究所の塩崎拓平准教授と伊知地稔特任研究員(研究当時)、海洋研究開発機構海洋機能利用部門の平岡聡史研究員らによる研究グループは、キャプチャーシークエンシング法を用いたアンモニア酸化を担う微生物の網羅的検出法を開発しました(図)。模擬的な微生物群集サンプルを用いて、一般的に利用されるアンプリコンシークエンシング法とショットガンシークエンシング法と比較したところ、本手法は低バイアス・高効率にアンモニア酸化微生物の群集構造を復元できることが示されました。また、海洋サンプルに応用したところ、上述の一般手法と比較して、より高解像度にアンモニア酸化微生物群集を検出できることが示されました。
本手法は海洋のみならず、土壌など他の環境サンプルを対象にすることも可能です。本手法の応用によって、地球上で窒素循環を駆動している微生物群集の多様性評価が進むと考えられます。
本研究成果は、11月18日(日本時間)に「Molecular Ecology Resources」誌に掲載されました。
詳細は 東京大学のサイトをご覧ください。