立正大学データサイエンス学部・平田英隆准教授、九州大学大学院理学研究院・川村隆一教授、海洋研究開発機構アプリケーションラボ・野中正見グループリーダーらの研究グループは、近年、日本の東方海上において黒潮続流※1 の大蛇行に伴って生じている海面水温の異常高温「海洋熱波※2 」が、2023年9月8日に千葉県東部で発生した記録的な豪雨の発生に大きく寄与したことやそれに関わるメカニズムを明らかにしました。
本研究の成果は、日本の東方海上における海洋熱波が豪雨の発生リスクを高めていることを示唆しています。また、日本周辺の海流とそれに伴う海水温の変動を適切に推定・予測することが、豪雨等の極端気象現象の予測や理解において極めて重要であることを意味します。
本研究成果は、2月13日に国際学術誌「Scientific Reports」 に掲載されました。
図. 雲解像モデルによる豪雨再現実験の結果を可視化
黒潮続流
黒潮が日本の沿岸から離れた後の黒潮から続く海流。
海洋熱波
海面水温が異常に高い状態が数日以上続く現象。海洋生態系や気象・気候などへの影響が懸念されている。
詳細は 立正大学のサイトをご覧ください。