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  3. 3万年前の黒潮は今よりも速かったらしい それでも丸木舟は琉球の海を渡ることができた ―ホモ・サピエンスはどうやって日本列島へ到達したのか―

3万年前の黒潮は今よりも速かったらしい
それでも丸木舟は琉球の海を渡ることができた
―ホモ・サピエンスはどうやって日本列島へ到達したのか―

2025.06.26
東京大学
海洋研究開発機構
愛媛大学
東京都立大学
明治大学

東京大学総合研究博物館の海部陽介教授と、海洋研究開発機構の張育綾副主任研究員らの研究グループは、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(2016-2019)を締めくくる2編の論文 をScience Advances誌に発表しました。

人類による本格的な海洋進出は、インドネシア東部、オーストラリアから日本列島にかけての西太平洋地域で、5万~3万年頃(後期旧石器時代)にはじまったことがわかっています。その中で3万5000~3万年前頃に生じた琉球列島への渡来は、当時の世界で最も困難な航海を伴ったとして注目されます。琉球列島の海域には、隣の島が見えないほど広い海峡があり、さらに秒速1~2メートルで流れる世界最大規模の海流・黒潮が流れ込んでいるからです。この海を旧石器人がどう越えたかを、同プロジェクトは徹底的に探求しました。

図1

図. 「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」において2019年に行った実験航海

詳細は東京大学のサイトをご覧ください。

・リンク
「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」公式ウェブサイト
https://www.kahaku.go.jp/research/activities/special/koukai/

国立研究開発法人海洋研究開発機構
海洋科学技術戦略部 報道室