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スーパーコンピューター「富岳」を活用した3次元長周期地震動シミュレーション基盤を開発 -あらゆる地震発生ケースの解析により、建物の詳細な耐震安全性能の検証が可能に-

2025.08.19
大成建設株式会社
国立大学法人東京大学地震人研究所
国立研究開発法人海洋研究開発機構

大成建設株式会社(社長:相川善郎)、国立大学法人東京大学地震研究所(所長:古村孝志 )および国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長:大和裕幸、以下「JAMSTEC 」)は、スーパーコンピュータ「富岳」※1 を活用して、南海トラフ等の海溝型巨大地震で想定される様々な地震発生ケースを網羅的に解析できる3次元長周期地震動シミュレーション基盤※2 を共同で開発しました。これまで超高層建物などへの長周期地震動の影響を予測するには膨大な計算時間を必要としていましたが、本基盤の適用により、建物の耐震安全性能を短時間で詳細に検証することが可能となります。

図1

図. 本技術の概要図

用語解説
※1

スーパーコンピュータ「富岳」
スーパーコンピュータ「京」の後継機として理化学研究所が設置し、2021年3月から共用を開始した計算機。2025年6月のGraph500ランキングで11期連続1位を獲得。また、TOP500では7位、HPCG(High Performance Conjugate Gradient)では2位、HPL-AI Mixed Precision(HPL-MxP)では6位を獲得するなど、世界最高レベルの性能を持つ。

※2

3次元長周期地震動シミュレーション基盤
本課題は、文部科学省「富岳」成果創出加速プログラム「大規模数値シミュレーションによる地震発生から地震動・地盤増幅評価までの統合的予測システムの構築とその社会実装」(JPMXP1020200203)及び「「富岳」による地震の大規模シミュレーションの基礎拡充と社会実装へ向けた展開」(JPMXP1020230213)の一環として構築した。本課題の一部は、スーパーコンピュータ「富岳」及びJAMSTECの「地球シミュレータ」の計算資源の提供を受け、実施(課題番号:hp210171、hp220171、hp230203、hp240217)。

詳細は 大成建設株式会社のサイトをご覧ください。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
海洋科学技術戦略部 報道室