気象庁気象研究所、国立大学法人京都大学、および国立研究開発法人海洋研究開発機構の研究グループは、日本近海における過去60年間(1960~2020年)の詳細な海況を水平解像度2kmで再現した、高精度な海洋再解析データ「FORA-JPN60」を開発しました。
従来の海洋再解析データは「長期間だが低解像度」または「高解像度だが短期間」に限られていました。FORA-JPN60は、過去約60年間の日本近海の詳細な海況を水平解像度2kmで再現可能であり、「長期間かつ高解像度」の両者を兼ね備えた世界に例を見ないデータセットです。長期間かつ高解像度を特徴とするFORA-JPN60を活用することで、日本近海における海流、水温、水位等の長期変動メカニズムの理解を進展させることが期待されます。また、日本域における海洋将来予測シミュレーションの検証において、FORA-JPN60を信頼性の高い現在気候データとして活用することで、将来予測の信頼性向上にも貢献します。さらに、FORA-JPN60を漁獲情報や機械学習と組み合わせることにより、水産資源変動の理解の促進や漁場予測技術の開発など、水産分野への活用も期待されます。
本研究の成果は、令和8年5月28日に日本海洋学会の国際誌Journal of Oceanographyに掲載されました。また、FORA-JPN60は、海洋研究開発機構のサイトを通じて公開しています。
【サイト情報】
日本近海海洋長期再解析データセット(FORA-JPN60)
図. 日本沿岸海況監視予測システム(MOVE-JPN)の模式図。FORA-JPN60では、再解析に、気象庁で現業運用されている海洋モデル・データ同化システムであるMOVE-JPNを使用し、1960年から2020年までのデータセットを作成しました。図は気象庁のサイトから引用しました。
詳細は気象庁気象研究所のサイトをご覧ください。