国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 河村 知彦、以下「JAMSTEC」という。)が建造中の北極域研究船「みらいⅡ」について、引渡日が決定いたしましたので、その後の現時点での予定と併せてお知らせいたします。
「みらいⅡ」は、海氷域も含む様々な海域において、大気・気象・海洋・海氷などに関する高精度な観測が可能な機器・設備を搭載し、極地氷海船階級※1(ポーラークラス)4を満たす日本初の砕氷能力を有する研究船です。
日本の北極に関する包括的な基本指針となる「我が国の北極政策」(2015年10月策定)において「北極域研究船の建造に向けた検討を行う」ことが明記されたことを受けて、JAMSTECはその後様々な調査・検討や基本設計などを経て、2021年8月に建造を開始しました。2025年3月の命名・進水後、船内の配線敷設、内装工事、観測機器・設備の搭載を進めており、さらに2026年6月以降は、海上における各種試験等を実施しています。
極地氷海船階級(ポーラークラス、Polar Class:PC)
国際船級協会連合(IACS)が規定する海氷域を含む極海における船舶の航行・活動性能の基準。PC1(全ての極地氷水域を通年航行可能)からPC7(多年氷が一部混在する薄い一年氷の中を夏季又は秋季に航行可能)までの7段階に分類される。PC4は「多年氷が一部混在した厚い一年氷がある海域を通年航行可能」であることを示す。
※各予定は、今後の進捗等によって変更となる可能性があります。
※一般公開は、詳細が決定次第、改めてお知らせいたします。
北極海では、地球温暖化に伴う海氷減少など急速な環境変化が進行しており、その影響は日本を含む全球の気候や気象にも及ぶことが明らかになっています。一方で、その実態解明や高精度な将来予測に必要な時空間的観測データは依然として不足しています。
JAMSTECは、日本初の砕氷能力を有する研究船である「みらいⅡ」を国際的な研究プラットフォームとして運用し、国際連携のもと、北極海海氷域をはじめとする様々な海域で高精度な観測を実施いたします。また、次世代を担う人材の育成や、砕氷船の運用を通じて得られたデータや知見の社会・産業分野への活用を進め、持続可能な地球と社会の「未来」に貢献してまいります。
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