トッピクス
ユネスコ政府間海洋学委員会西太平洋地域小委員会(WESTPAC)共同議長に国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の安藤 健太郎 専門部長(西太平洋国際研究担当)が選出
2021年 4月 30日
2021年4月27日(火)から4月29日(木)までオンラインにて開催されたユネスコ政府間海洋学委員会(Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO: UNESCO/IOC)(※1)西太平洋地域小委員会(Sub-Commission for the Western Pacific: WESTPAC)の第13回総会において役員選挙が行われ、次期WESTPAC共同議長に、安藤 健太郎(あんどう けんたろう)国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境部門専門部長(西太平洋国際研究担当)が選出されました。日本から議長が選出されるのは、1999年の第4回WESTPAC総会で平 啓介(たいら けいすけ)東京大学海洋研究所教授(当時)が選出されて以来22年ぶりです。(※2)
WESTPACは、西太平洋地域における海洋の科学的調査プログラム、海洋観測、海洋データ管理・交換、途上国における能力開発・技術移転等を担う事を目的として、1989年にIOCに設立された地域補助機関(Regional Subsidiary Body)です。現在、日本やASEAN主要国を含む22か国が加盟しており、事務局はタイ・バンコクにあります。日本は文部科学省のユネスコに対する信託基金(Japanese Funds-in-Trusts: JFiT)の活用及び専門家の派遣等により、WESTPACの活動に対して積極的に関与・貢献してきています。
安藤氏の任期は、もう一方の共同議長として選出されたFangli Qiao氏(中国)とともに、2021年4月30日(金)から2023年上旬に予定される次回WESTPAC総会の終了までの約2年間となります。
- ※1 UNESCO/IOCは、世界海洋の科学的調査、海洋観測、海洋情報・データの国際的な交換、津波早期警報システム、海洋科学に関する開発途上国に対する能力開発・技術移転事業等について政府間協力や企画、調整、推進等を行う、国連における唯一の専門的機関です。ユネスコ内に機能的独立性を有する組織として1960年に設立され、IOC本部はフランス・パリのユネスコ本部内に設置されています。2019年7月3日時点で、150か国が参加しています。
UNESCO/IOCホームページ
- ※2 過去の日本人WESTPAC議長、副議長
- ・根本 敬久(東京大学海洋研究所教授(当時)、初代議長、1990年逝去)
- ・平 啓介 (東京大学海洋研究所教授(当時)、第3代、4代議長、2021年逝去)
- ・浅井 冨雄 (東京大学海洋研究所教授(当時)、第2代副議長)
- ・福代 康夫(東京大学教授(当時)、第7代、8代副議長)
- ・安藤 健太郎(海洋研究開発機構グループリーダー(当時)、第11代副議長)